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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
310/354

4-310大岩砦と掘削採掘とか

リウ達が地上に戻り巨木の隙間がダンジョン化しているのを『アイギス』メンバー全員に知らせた

そして、地下2Fまでしか調査&探索が出来なかった事と濃厚度の魔力が内部を満たしていた事

何より探索よりも鉱物が豊富でダンジョンの1部を魔法で隔離し掘削する事を伝える


「それでリウの言う鉱物の採掘場所の目安は付けているの?」

「ダンジョンの本筋の通路を避けて魔物の進入不可の細道が集中している場所にしようかと・・・」

「採掘場所は広さ的には・・・?」

「ダンジョンから切り離す意味も込めて100mx100m四方かな・・・」

「エフルの集落に創ったダンジョン住居みたいな感じかな?」

「それよりも作りは強固に僕ら以外が進入不可の地下要塞にしたい」

「ダンジョンからの隔離という話だけど土魔法で固めるだけで良いの?」

「隔離した土壁の向こうに通路がある場合は、魔石と『紋章学』で結界を展開します」


リウの考えている掘削予定場所は、今いる簡易陣地から離れているので引っ越しは必須になる

リウと『ひよこ亭』の3人は掘削予定地に暫らく暮らす予定の住居を創りだす


「箱馬車用の倉庫は必須として大型の食堂兼作業場は欲しいね」

「調理場も広めが良いです♪」

「敷地外でも良いので解体場も欲しいな~」

「リンとアイズ達からの依頼で監視用の塔も欲しいって♪」

「あまり目立つ建物は作りたくないけど・・・大岩を偽装した監視用の砦にしようかな・・・」

「大岩に偽装して倉庫や住居も全て内部に造るの?」

「この場所はいずれギルドにも報告するし、『アイギス』の建物を横取りされたくないからね」

「あぁー、それはイヤだな・・」

「偽装した大岩の手前に土魔法で簡易住居を作った方が良いかな?」

「それ面白いかも、目立たない簡易的な小屋を作って、大岩の砦に住むと・・・」


リウの突飛な考えがアライズやアリサ・アンナに伝染し

『アイギス』の棲み処は砦という名の『大岩砦』を造り上げるのだった


リウは掘削予定の100mx100mの敷地内に高さ25mの大岩を創り上げる

大岩砦の内部は、箱馬車の車庫に加え、住居用に寝室や食堂&調理場にお風呂にトイレを完備していた

大岩砦の手前の簡易的な小屋は箱馬車をギリギリ停車出来る広瀬を確保し

砦内部からの暖炉の煙突を小屋からの煙に見せる為に細工をしたり

小屋も森での生活がギリギリ出来ている様に偽装した


ダンジョンからの隔離区間はリウが土魔法と結界で外部から感知される事が無くなり

アライズ・アリサ・アンナは地上から地下1Fまでの通路を作り

リウは細道を整備し掘削作業をしやすいように通路の拡張や掘削場所に目印を記す

リウ達の大岩砦&ダンジョン隔離作業は3日後には完了し

『アイギス』の引っ越しを1日かけて行い『アイギス』は巨木の森での掘削を始めるのだった


リウ達は掘削作業で最初にした事はダンジョン内部で常時魔力を纏う事だった

クラシス達も最初は溢れだす魔力が満ちた場所では魔力を纏う必要があり

『アイギス』のメンバーも魔力を纏う事は可能だが常時展開するのは初めてだった

掘削作業前に身体慣らしで地下1Fでの修練は魔力を纏うだけで魔力枯渇になり

アライズ達は半日で結界を展開した部屋で身体を休める日々を過ごす事になる・・・

『アイギス』メンバー全員が魔力を纏いながら1日過ごせるようになったのは3日後だった


リウはメンバー全員が地下1Fで自由に動き回れるようになる前から

1人で地下1Fで掘削作業を開始していた


「未完のダンジョンは魔力が安定してないから鉱物も豊富だ~」


ダンジョンの壁を土魔法で崩し鉱石を原石のまま手に入れていた

不純物が多い鉱石でもリウは魔法で加工すればゴーレムの強化に使えるので

リウは『鉄鉱石』は勿論、装備や装飾にも使える鉱物も多く発見する

『金』や『銀』を手に入れても使い道がな・・・装飾品は邪魔になるし・・・

『宝石』などの鉱石はギルドや道具屋でも買い取りをしているから困ったら売ればいいかと考えていた


「やはり地下1Fは『鉄鉱石』が多いか・・・『魔法鉄鉱石』は無いみたいだが・・・」


リウは荷馬車いっぱいの『鉄鉱石』の原石を確保していたが

この採掘場所の鉱物を春までに掘削するつもりだった


リウが1人で土魔法を用い掘削していると『白銀龍』と『クロ』が近づいてくる


「どした~、2人も掘削するかい?」


リウに声をかけられ『白銀龍』と『クロ』は嬉しそうにリウに抱きつき


『みんな魔法の修練で忙しそうだったから、こっちに来た!』

『リウは石拾い?』


『クロ』の『石拾い?』を聞き、ニコニコしながら2人を撫でながら


「石拾いというか石探しかな?」

『石・・・『鉄鉱石』だっけ?』

「そそ、『ジン』や『アインス』達の強化にいっぱい欲しいからね~」

『『ジン』はもっと強くなるの?』

「あぁ、『ジン』は成長途中だからね、今以上に強くなるよ」

『『!』』

「僕らが探索中もキチンと修練をしたみたいで日々成長していたみたいだね!」

『毎日戦ってた!』

『実践形式で毎日戦ってた!!』

「それでか・・・『ジン』は僕よりも強く育ってる気がするよ」

『そうなの?』

『まだ魔法障壁の展開が遅い気がするけど?』

「それは『白銀龍』や『クロ』の魔法に対してでしょ?普通は耐えるのも避けるのも無理だからね」

『『?』』


リウは掘削作業の手を止め『白銀龍』と『クロ』を抱きしめ休憩を始める

ダンジョン内部は魔力溢れる空間のはずなのに『白銀龍』と『クロ』には関係ないみただ

リウは魔力酔いにならないギリギリの魔力量で魔力を纏ってはいたが・・・


「2人とも魔力酔いは・・・ならないか」


『白銀龍』と『クロ』は元々の魔力量が豊富な為に地下1F程度の魔力が溢れる空間では大丈夫の様だ

2人とも首を捻りながら『何のこと?』と聞いてきたので


「2人はやっぱり凄いって実感したんだよ♪」


リウはそう言い2人を抱きしめ撫でていく

抱きしめられて嬉しいのが『もっと撫でて~』と言ってきたので

この日は地上に戻るまで短い時間ではあったが2人が満足するまで撫でまわす事になる


『そういえばリン達のゴーレム達を強化しないの?』

『馬型2体に小型犬2体・・?』

「リン達がダンジョンに慣れてからかな・・・魔力の修練としては特殊な部類だけど、覚えて損は無いしね♪」

『常時魔力を纏う事?』

『そんなに難しいかな?』

「僕らは2人と違って魔力量が豊富じゃないし、今でも気を抜くとここでは魔力酔いになりそうで・・・」

『『?』』

「この場所は慣れるには修練が必要なだけだよ、慣れれば活動範囲を広がるし、やって損無し!」


リウと『白銀龍』と『クロ』での3人での掘削作業は地下1Fの鉱物採掘が終わるまで続く

鉱物の殆どは『白銀龍』と『クロ』のアイテムボックスに保管し

リウはゴーレム強化用に多少の『鉄鉱石』した保管していなかった

『宝石』や『金』『銀』の原石は『お嫁さん達』に全部渡してあった・・・

勿論『宝石』の加工はリウが専門で行うのだが・・・

掘削採掘が終わるまでは『宝石』の加工を禁止とし

リウが『宝石』の加工を始めるのは春が過ぎ夏ごろになるのだった


『アイギス』メンバーが地下1Fで自由に行動できるようになってから

リウは1人で地下2Fで掘削&採掘作業を開始していた


地下1Fではゴーレムに騎乗したノノ達が競うように駆けだしていた

リンとアイズは騎乗し地下1Fを散歩していた

魔力過多の通路では慣れるまでは駆けだす事を禁止し

最初に散歩をし、次に走り出す事にした

ライズとジルの2人は小型犬ゴーレムと仲良く地下1Fを散歩していた

ヘンリーだけは『ゴーレム作成』をしていなかったので

クラシスやリズと一緒に地下1Fの作業部屋でポーション作成をしていた

もっとも作業部屋の内部は小型結界の影響で魔力酔いを防いでいたが・・・



それから2日後、リウはヘンリーの『ゴーレム作成』を始めるのだった

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