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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
301/354

4-301巨木の森探索へ向けてとか

リウは巨木の森の端まで5日位猟犬ゴーレムで駆ける必要がある事を告げた

そして、巨木の森の探索には移動に最低10日以上必要だった

簡易陣地に戻らず探索を続けるには森での野宿をするか

毎日森のどこかで簡易陣地か地下簡易陣地を作成する必要があった

それとリウ達が森の探索をしている間に簡易陣地を留守になる

簡易陣地を護りは『ジン』を中心にクラシス達に頑張ってもらうとして・・・

探索は猟犬ゴーレム隊が森の中を縦横無尽に駆け回り調べ尽くす必要があった


「それじゃ、森の探索は僕とノノ・ココ・ジャンヌとパートナーの猟犬ゴーレムで行くとして、地下簡易陣地の護りはクラシス達だけで大丈夫?」

「ここを護りきるなら『ジン』や『ゼクス』もいるから大丈夫よ」

「探索するなら食糧は作り置きした料理で間に合う?」

「『ひよこ亭』の作り置き料理だけでも1カ月以上賄えるでしょ」

「問題はどうやって宿泊場所を確保するか・・・」

「巨大な黒犬や黒熊の対策としては地上に簡易陣地を作るよりは、地下や上空に宿泊場所を作るしかない訳か・・・」

「リウのその上空に宿泊場所というのは?」

「簡単にいえば『アインス』達と一緒に『具現化魔法『紐』』で簡易ハンモックっぽくして眠るとか・・・」

「ハンモックですか・・・冬期間のしかも上空に吊らされて眠るというのは寒すぎない?」

「寝るだけなら大丈夫じゃない、猟犬ゴーレム達が小型箱馬車を引きながら駆ければ良いし」

「4人で寝るなら小型箱馬車でも問題無いか・・・ゴーレム達は箱馬車の屋根に待機すれば問題無いか・・・」

「それなら箱型箱馬車を改良した方が良いかな」

「宿泊部屋のみの箱馬車にすれば寝泊まりは問題ないか・・・室内にトイレがあれば完璧」

「巨大な黒犬だけなら猟犬ゴーレムだけでも討伐可能だけど・・・黒熊が現れたらゴーレムのみで倒せる事が可能か微妙だな」

「食事中にゴーレム達の魔力補充が可能なら寝ずに森の中を駆け抜ける事も可能か・・・」

「猟犬ゴーレムは優秀だから騎乗した者が寝ても普通に駆け抜けるのでは?」

「・・・多分寝ていてもゴーレム達は優秀だから振り落とされる心配はないかも」

「まずは箱馬車を改造は必須として食糧はたっぷりあいてもボックスに保管しときましょ」


次の日からリウとジャンヌは箱馬車の改良をし

実験的に『具現化魔法『紐』』で箱馬車を吊ってみたり

箱馬車の屋根に『アインス』達が載っても大丈夫な様に補強したり

予想以上に箱馬車が大きくなり小型箱馬車と言えない大きさになっていた


「これは立派な箱馬車になりましたね・・・」

「しかも、屋根にゴーレム4体が載れる様にしたから・・・ほど鉄製ですか」

「箱馬車の『浮遊』を付加した魔石を4つ搭載したし」

「4人が一緒に寝れる布団も準備したから探索の旅も不安無しとして・・・」

「『アインス』が箱馬車を引くの?」

「一応、御者は僕が担当するから、必然的に『アインス』だけが引くかな」

「『ツヴァイ』『ドライ』『フィーア』の3体は箱馬車の護衛と魔物の討伐用員かな」


猟犬ゴーレム達は毎日の魔法や魔力の修練で『風纏い』を十全使いこなし

討伐においては『ツヴァイ』『ドライ』『フィーア』の3体の波状攻撃により

クラシスやリズの魔法障壁をも破壊する突破力を猟犬ゴーレムが修得していた

『アインス』だけは『風纏い』だけでなく『魔法障壁』を付加した魔石も搭載し

瞬間的ではあるが箱馬車を護る障壁を展開出来るようになった

魔石により魔力保有の為に常時魔法障壁展開は無理であったが・・・


ノノとココは『ひよこ亭』の出来たて料理をアイテムボックスに20日分保管し

探索の旅先での食事事情は完璧なものになっていた

危険な森の中の探索という事で果実酒や麦酒の所有は無しにし

食糧は料理に加え、果物だけは豊富にアイテムボックスに入れていた


「朝ご飯と晩ご飯はゆっくり食べるとして、お昼ご飯だけは移動しながら食べる事になるのかな」

「そだね、なるべく箱馬車の足を止めたくないし、寝る時以外は駆けぬける気持ちでいた方が良いね」

「焼串や焼鳥に焼きたてパンもいっぱい保管してある」

「パンに野菜や焼串をはさんでも良いし、なるべく手軽に食べれる料理が良いかも」

「そう言えば『白銀龍』と『クロ』はどうするのかな?」

「その辺はリウ次第じゃない?」

「それはそうか・・・」


『白銀龍』と『クロ』の2人は『アイギス』の中でも最高の戦力でもあるし

地下簡易陣地の護りをしてもらった方が良いけど・・・

最近は『ジン』と一緒に行動しているからリウに同行しないかもしれないが

それは探索の旅に出る前に決めれば良いか・・・

料理は十分にあるし同行人が増えても問題無いのだから


その前にリウは書きかけの地図を書き記していた

今日までに調べ尽くした事を詳細に書き

地下簡易陣地の周囲の薬草採取場所の位置に加え

巨大な黒犬の出現予想方向を書き記していた

書いた地図は巨木の森の1割の情報も記してはいなかったが

今はまだこれだけでも森の生活の役に立つとリウは思っていた



巨木の森の謎はリウ達探索組が調べ尽くせればいいのだが・・・

巨木の森に続いている街道は北の街から伸びて

街道は更に北に伸びている・・・街道の先の集落はどうなっているのやら

もしかしたら、街道の先の集落か街に巨大な黒犬が向かったのかも知れないし

知りたい事が多すぎてリウは楽しそうにしているのをクラシス達『お嫁さん達』は眺めていた

今回の探索はノノ達に譲ったけど、次回は自分たちが同行すると心に決めている事は・・・

リウには内緒になっていた・・・




リウとジャンヌが箱馬車の改造を終えた5日後、巨木の森の探索を開始した

今回は地下簡易陣地から更に北に向け探索をしていく

巨大な薬草の存在は、巨大な黒犬の存在よりも興味を惹く者であり

リウは地図に採取場所を記し、この探索中は薬草の種類と収穫量だけど記すだけにしていた

箱馬車を『アインス』が引き、『ツヴァイ』『ドライ』『フィーア』の3体が箱馬車の警護をしていた

箱馬車の御者はリウが担当しMAPを展開しながら薬草採取場所を探したり周囲の警戒をしていた

ノノ・ココ・ジャンヌが箱馬車内で『浮遊』の魔石に魔力を注ぎ『アインス』の負荷を軽減していた

この日は日が暮れるまで2ヶ所の薬草採取場所を探してから眠る事になる


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