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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
291/354

4-291冬に向けての下準備とか

『キノコ』採取をしているリウは、『椎茸』や『舞茸』に『松茸』に『なめこ』に似た食用『キノコ』を採取していた

採取にどうしていたノノ・ココ・ジャンヌは『キノコ』の採取した場所や『キノコ』をメモしていた

リウは昨日採取した『キノコ』よりも豊富な種類採取していた


「この森は『キノコ』が豊富なのか・・・」

「リウの採取した『キノコ』はどれも食用なの?」

「昨日は見かけなかった『キノコ』もあるけど?」

「それは『キノコ』によって採取場所が違うからだよ、森の中は『キノコ』に適した環境の様で各所に採取場所があるみたいだね」

「薬草採取場所よりも採取場所は多いの?」

「数だけなら『キノコ』の採取場所は薬草の採取場所の3倍はあるね」

「3倍も採取場所があるのか・・・2~3日では採取を終える事は出来ないね・・・」

「『キノコ』を採り尽くす気だったの?」

「・・・可能なら?」

「いあいあいあいあ、それは無理だから」

「「「そうなの?」」」

「いくら美味しいと言っても採り尽くすのはダメでしょ」

「美味しいのに・・・」

「昨日の『キノコ』スープ美味しかった」

「今日の『キノコ』もスープにするの?」

「そうだよ、『キノコ』料理はあまり知らないけど、スープにしたり煮込み料理にすると美味しいよ」


リウはノノ・ココ・ジャンヌと話しながら『キノコ』を採取していく

リウはMAPを展開し、『キノコ』の採取場所を確認後移動し、『鑑定』スキルで食用『キノコ』のみを採取していった

一応、ココも『鑑定』スキルを修得済みだったが、食材に対してスキルを行使した事が無く、今回のリウの『キノコ』採取同行で『鑑定』スキルが採取で活用できると事を学んだようだy


暫らくするとココも常時『鑑定』スキルを用い、リウと2人で『キノコ』採取を始めていた

ノノとジャンヌは早々に採取を諦め、リウとココの警護を始めていた

犬型ゴーレムも小型馬車を取り外し、ノノ達と周囲警戒をしている


この日から5日間かけて森の中を縦横無尽に駆け回り、リウ達は森中の『キノコ』を採り尽くすのだった


リウ以外のメンバーは薬草採取をしながらのんびりと過ごしていた

薬草を天日干しにし、乾燥薬草を作ったり、箱馬車での移動が無いので、連日パンを焼いたりしていた

クラシスとリズは『ジン』の小型化について話し合いをしていた

もしくは、『巨人型ゴーレム』の大きさに適した運用についても話し合いを始めていた


『ジン』と『白銀龍』『クロ』の3人は簡易陣地の様子を上から見ながら色々話し合いをしていた

時々リウ達が森の中で『キノコ』採取をしている方向を見たり、『ジン』の魔力を注いだりしていた

連日の『白銀龍』と『クロ』からの魔力注入で、『ジン』はゴーレムでは有り得ないほどの魔力を補充していった

それはゴーレムという枠組みから外れた能力なのだが、『アイギス』のメンバーはその事を知らない

『ゴーレム作成』と言うスキルを修得してから、実際にゴーレムを創り上げたリウでさえ、『ゴーレム作成』の詳細は3割も理解していないのだから・・・



『キノコ』採取組のリウ達は、犬型ゴーレムの引く小型馬車に乗り込み、次の採取場所に向け駆けていた

リウはMAPを頼りに移動し、ノノ・ココ・ジャンヌの3人は周囲を警戒している

3人は小型の鉄杖を構え、いつでも魔法障壁を展開出来るように、いつでも魔法弾を撃てるように

街道とは違い森の中を移動と言う事で、草木を無視して移動していた

リウは犬型ゴーレムを囲むように移動中も魔法障壁を展開し、犬型ゴーレムと小型馬車を守る様に移動していた

小型馬車の走行中に木々や枝により、犬型ゴーレムや小型馬車が破損しない事を不思議に思い、ジャンヌがリウに話しかける


「リウが犬型ゴーレムと小型馬車に障壁を展開してるの?」

「そだよ、万が一走行中に怪我でもしないようにね・・・」

「何より森の中を草木を避けながら移動する訳じゃなく、木々を最低限に避けた状態ではね・・・」

「それよりも馬車の後方から接近する反応・・・5つ・・・いあ、後方から追加で8つ」

「接近まで暫らくあるけどどうする?」

「『キノコ』の採取場所までに倒したいな・・・馬車を減速するからノノとココが狙撃で倒して!」

「「了解!」」


ノノとココが小型馬車内で鉄杖を構え魔法弾で黒犬を撃ち抜いていく

ジャンヌは黒犬の半数を撃ち倒したのを確認してから、小型馬車から飛び降り黒犬の群れに向かって駆けていく

ジャンヌは『風纏い』を唱え、気配を殺しながら移動し、木々の中を踊る様に駆けていく

黒犬の群れの後方に到着後、黒犬達に気づかれる事無く倒した黒犬を回収していく

黒犬はギルドに納品しても報酬はそんなに高くは無いが、常時納品可能と言う事で『アイギス』では見つけ次第殲滅していた

黒犬の毛皮は箱馬車内の敷物や毛布として活用し、肉は部位分けし焼串やステーキとして食卓や晩酌に人気が高く、食糧として大変重宝していた

ジャンヌが討伐した黒犬24匹を回収し、先行移動していた小型馬車に追いついた


「黒犬は最終的に24匹でした・・・」

「小型馬車走行中に2~3つの群れに襲われたみたいだね・・・」

「この辺は街や集落も無いから黒犬が群れが多いのかも、それに私達の他に反応が無いから冒険者に人気が無いのかな?」

「この森は食材や薬草が豊富だから、冒険者よりも商業者に人気がありそう」

「ノノの言う食材って『キノコ』の事?」

「そそ、スープ美味しかった~」

「『鑑定』スキルが無いと食用キノコか毒キノコかわからないからね・・素人には採取不可なの」

「それに露店でも『キノコ』の料理を見た事無いでしょ」

「僕は『キノコ』大好きだし、『鑑定』スキルのお陰で採取可能だし、何よりアライズ達が美味しく調理してくれる」

「今日の『キノコ』の採取量次第では、アライズ達が新しい料理を作ってくれるかな?」

「そうだね、『キノコ』のスープは冬期間にはお勧めかな」

「そうなの?冬期間はゆっくり『キノコ』スープを味わいながら冬を越したいな~」


この日のリウ達は5か所の『キノコ』採取場所でキッチリ採取し、大量の『キノコ』を入手する事になる

リウは『キノコ』を種類別に分けた状態でかごに入れ、アイテムボックスに保管した



リウ達は5日間『キノコ』を収集し、リン達は5日間薬草を収集し、『アイギス』は大量の『キノコ』と『薬草』を手に入れる事になる

冬期間の食糧とポーション作成用の薬草を手にし、『アイギス』はいつでも冬籠り可能になるのだが、リウ的には冬期間に向け追加で薬草や酒類を入手したいと考えていた

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