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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
276/354

3-276冬期間のダンジョン住居③とか

ダンジョン住居生活1ヶ月後、リウは『白銀龍』と『クロ』と3人でダンジョン地下3Fの地図を完成させていた

地下3Fと地下4Fの階段を結ぶ通路から分岐して、数か所の『岩塩』の採掘場所を地図に書き記した

『アイギス』の食堂では、『赤熊』のステーキを『岩塩』のみで調理した1品が絶品で、3日に1回は晩酌で酒の肴になっていた


ある日のリウは地下3FでMAPを展開し『岩塩』採掘をしていた

MAP上では薬草採取場所を探す要領でMAPに印が現れるのだが、採掘した物が何なのかは実際に採取するまではわからなかった・・・

『白銀龍』と『クロ』には土魔法で通路を作成してもらい、リウは採取場所を誘導していく


「そのまま真っ直ぐ通路を作って・・・10m先に何かある」

『真っ直ぐ・・・』

『10m先に・・・』

「通路の右手に何か埋まってるかな?」

『どのくらい大きいの?』


リウの誘導に『白銀龍』と『クロ』が聞いてくる

何日も3人で『岩塩』を採掘していたのでリウが実際に色々な物を見つけてきたので、『白銀龍』と『クロ』は何で土の中から見つける事が出来るのかを当たり前に考えていた


「大きさは・・・馬くらいの大きさかな?」

『結構大きいね・・・』

『『岩塩』ならいいな・・・』

「それは採取しないとわからないな」


『白銀龍』と『クロ』が作る通路は頑丈に作られているが、通路の広さは幅2mの高さ2mで2人並んで歩ける広さでは無かった・・・

通路の広さよりも崩落の事を考え、安全第一の作りになっていたし、何より地下3Fでの採取メンバーはリウや『白銀龍』や『クロ』の3人のみになっていた


「もうすぐ採取場所だから・・・ストップ!」

『右手だから・・・この辺?』

「そうそう、ちょっと土魔法で探してみるか・・・」


リウはそう言って、通路の右側に手を置き、土魔法で通路の土に埋まっている物体を移動していく・・・

暫くすると目の前に石の塊が通路に現れる・・・


「『白銀龍』と『クロ』は石の塊の周囲の通路の補強をお願い」

『任せて』

『おーけー』


リウは塊に手を置きアイテムボックスに保管する、石の塊が消えた事により通路に「ぽっかり」穴があいたので、リウは急ぎ埋め直し通路の壁を補強し、次の採取場所を探し地下3Fを移動するのだった

ダンジョンは地下へ行くほど広くなり採取場所が多数あるのは嬉しいが、全ての採取場所を採取するのはいつになるやら・・・


「そろそろ昼ご飯にするか~」

『もうお昼~?』

『おなか減った~』

「今日も焼串や焼鳥に塩おにぎりだよ」

『いっぱい食べるぞぉ~』

『林檎もいっぱいある~?』

「いっぱいあるよ、林檎もね!」


地下3Fの通路に臨時の休憩部屋を作り上げ、大きめのイスを作成し、リウがまず座り『白銀龍』と『クロ』がリウの膝に座り食事を始める

3人で地下3Fでの採取を始めてから、『白銀龍』と『クロ』はリウに甘えていた

リウは自分の食事よりも『白銀龍』や『クロ』の焼串や焼鳥を食べさせ、その合間に塩おにぎりを頬張っていた

『岩塩』で味付けされた『塩おにぎり』は弁当として優秀でいくつでも食べれる料理になっていた

『白銀龍』と『クロ』も『塩おにぎり』を頬張り、焼串→『塩おにぎり』→焼鳥→『塩おにぎり』→焼串と肉米肉米肉米と交互に食べていく

リウ的には『塩おにぎり』と焼串・焼鳥に加え、野菜の料理も欲しかったが弁当のおかずとして持ってきてはいなかった


「野菜が足りない・・・」

『野菜よりも焼串を~』

『野菜よりも焼鳥を~』

「ダメだよ野菜も食べないと・・・」

『林檎は野菜?』

『林檎は好きよ?』

「林檎は果実だから・・少し違うよ」

『野菜はトマトとか?』

『トマト好き~』

「それなら明日はトマトを持って来ようか~」

『トマトは食べれる~』

『好き好き~』

「アンリーとシンリーに戻ったらお願いしようか」

『『あい~』』


その後リウ達はもう1ヶ所を採取を終え、馬に乗り地下1Fへ戻るのだった・・・

地下1Fの運動場に馬を開放し、アイテムボックスから採取した石の塊を取り出す

石の塊をリウは魔法で綺麗にしてから『岩塩』なら調理場へ運び、それ以外なら運動場に放置していく・・・

石の塊の『鑑定』は『お嫁さん』のクラシスとリズにお願いし、リウは石の塊をそのままにして地上1Fへ戻るのだった

地下1Fの運動場は、リウ達3人が持ち運んできた石の塊が壁際に並べられていた

その中には『岩塩』だけでは無く、『鉄鉱石』や『砂金混じりの塊』や『銀塊』などもあった

どういうわけかリウは『岩塩』以外に興味がなく、クラシスやリズは『鉄鉱石』や『金』や『銀』の塊をどうするか悩むのだった・・・

クラシスとリズが石の塊を『鑑定』している頃、リウ達3人はお風呂場でまったり湯に浸かっていた


「はぁ~、いい湯だぁ~」

『はぁ~』

『気持ち好い~』

「疲れが一気に飛ぶね~」

『毎日が馬に乗れるから楽しい~』

『毎日のお弁当が美味しい~』

「地下3Fは広すぎるから全ての採取場所の確認は・・・終わるかな?」

『まだまだ採取場所はあるの?』

「ちょとまってね・・・」


リウは地下3FのMAPを展開し、未採取場所の数を数えていた・・・

まだ地下3Fの3割も採取してないのか・・・、地下3Fだけでも10日間では終わらないかも・・・


「地下3Fだけでも10日間で終わるかどうか・・・」

『そんなにかかるの?』

『10日も一緒に地下3Fで採取できるの?』

「地下3Fの3割の攻略終わって無いからね・・・、『岩塩』が取り放題で嬉しいけどね」

『『岩塩』以外もいっぱいありそうだけど・・・』

『リウは『岩塩』の方が好きなのね・・・』

「『岩塩』で料理の味が向上するから、いっぱいあっても大丈夫!」

『たしかに『赤熊』のステーキは美味しかった♪』

『焼串や焼鳥も美味しくなったよ♪』

「でしょでしょ、美味しくなるのはいい事だよ♪」

『『岩塩』は『アイギス』だけの秘密にするの?』

「『岩塩』の採掘量次第かな・・・、ダンジョン地下3Fのみにしかないのか、それ以降の階層にもあるのか・・・調べないと」

『地下3F以降でも採取可能なら・・・他所に販売する可能性もある?』

「それは『お嫁さん達』と要相談かな?」


リウはMAPを展開し、地下4Fの採取場所を確認していたが、4Fの広さに加え採取場所の多さに・・・諦めた

地下3Fの採掘も終わって無いのに、地下4Fの採取の話をするのもおかしいか・・・

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