3-275冬期間のダンジョン住居②とか
絶え間なく雪が降る。
仕事返上で除雪の日々です。
冬期間の『アイギス』はダンジョン地下1Fで、まったりとしながらも毎日修練をこなしていた
地下2Fの『アイギスの菜園』では、『トークさん夫婦』が娘のアンリーとシンリーと一緒に野菜作りに励んでいた
護衛の『娘さん』達は、『アイギスの菜園』の野菜をエルフの集落への配達や、ダンジョン住居の周辺警護をしていた
ノノやココのリウの『お嫁さん達』は、地上1Fの住居スペースで子育てをしていた
子供たちも1才になり、リウは子育ての難しを感じ取っていた
ここでの子育ては、『お嫁さん達』が頑張っていたので、リウは毎日のお風呂の世話のみとなっていたが・・・
リウは毎日の修練の他に、ダンジョン地下3Fより下の階層の増改装だった
現在のダンジョン住居は、地上1Fに『アイギス』の住居スペースがあり、調理場や食堂に各部屋が多数
地下1Fは修練場や運動場に馬小屋と休憩部屋があり
地下2Fは『アイギスの菜園』で、『トークさん夫婦』が管理者
地上3F以降は・・・
長い冬期間の『アイギス』は、ダンジョン住居でまったり過ごしてもいいのだが、リウやリン達は修練を怠らず少しでも強くなれる様に頑張っていた
リン達は料理に魔法に棍の修練を中心にしていたが、リウは料理に魔法・棍・修練の修練の他に、地下3Fでの資源採掘をしていた
リウはMAPでダンジョン地下3Fから下の階層に、何か埋まっているのを知っていた・・・
知ってはいたが採掘する時間が無く、今年から少しずつ土魔法で採掘調査をしていた
『クロ』の保護の為にダンジョン内を改装したので、採掘するにしても通路を作り変えたり、新たに通路を作ったりしていた
最初の採石を発見し、『お嫁さん達』の鑑定をお願いしたのは、採掘調査を初めて2日後の事だった
クラシスとリズがリウの見つけた採石を見つめながら・・・
「それがこの石の塊ですか?」
「確かに鉄鉱石の様ですが・・・」
赤錆色の石の塊を手に『鑑定』スキルで石の正体を、クラシスとリズは『鉄鉱石』とはっきり言った
赤錆色なので使えるか分からない石の塊だったのだが・・・
「このままで『鉄鉱石』は使えるの?」
「このままではダメですね、不純物が多そうです」
「商業者ギルドに納品するのも可能ですが、『鉄鉱石』から『鉄』にした方が価値も価格も上がります」
「『鉄鉱石』から『鉄』ですか・・・、麓の街の武器屋や防具屋でも鉱石からの製鉄可能だったはず」
「なんとも専門的は話だな・・・」
「リウは『製鉄』が気になるの?」
「気にはなるが、専用の施設が必要なはずだから・・・、専門家に任せます」
「それに『アイギス』では、『鉄』装備などは・・・・使って無いね」
「前衛職がいないので、『鉄』の使い道がね・・・無いね」
「それで地下3Fでは、『鉄鉱石』以外でも何かありそうなの?」
リズは『鉄鉱石』をテーブルに置き、明日以降も地下で採掘をするのかをリウに訪ねる
クラシス達や他の『お嫁さん達』も気になるのか、子供を抱きながらリウを見つめている
「そうだね、元ダンジョン跡なので掘れば何か出てきそう・・・」
「『鉄鉱石』などの鉱石も嬉しいけど、希望としては『岩塩』とか『宝石』とか見つかれば嬉しいな」
「やはり『宝石』とか嬉しい?」
「「「「はい」」」」
まさか『お嫁さん達』全員が声を揃えて、『宝石』嬉しいというとは・・・
やはり異世界と言っても女性は『宝石』が嬉しいみたいね
「『宝石』も加工が必要なんじゃない?」
「加工した方が見栄えがいいけど、お守りみたいに子供に欲しいですね」
「子供たちの『お守り』か・・・、魔石と違って魔法を付加出来ないけど・・・」
「子供たち全員にか・・・面白いかも」
「私としては『岩塩』があれば嬉しいですね」
子供を抱いたアライズが『岩塩』を気にしている
アリサとアンナも同じ意見なのかコクコクと頷いている
リン達はリウがダンジョンで採掘をしているのは知っていたが、こんなに早く採石を見つけるのに驚いていた
「あのリウはダンジョン内に何があるかわかるんですか?」
「何があるかは多少は勘みたいな感じかな」
「勘ですか・・・」
「そういえば、薬草採取場所を探すのも上手でした」
「採取場所も何となくだよ」
「何にしてもダンジョン内で採掘可能なら、ダンジョン住居の地図を描いた方がいいかも知れませんね」
「数人で採掘するとか・・・?」
「人を雇って『鉄鉱石』を販売・・・?」
「その辺は要相談かな、『岩塩』を採掘出来たら販売を考えるけどさ」
「天然の『岩塩』は料理に合うだろうなぁ・・・」
リウのその一言で、料理の味が向上するのか・・・と思うと、『お嫁さん達』は
「それじゃ、『鉄鉱石』よりも『岩塩』の調査をお願い!」
「・・・『鉄鉱石』はいいの?」
「「「「「『岩塩』がいい!!」」」」
「了解、明日から『岩塩』探しを頑張ります・・・」
どうやらリウの明日からの予定は、ダンジョン住居地下3Fからの採掘調査か・・・
「それと地下3Fだから馬を借りるよ」
「馬に乗って移動するの?」
「さすがに地下3Fより下層に行くのはいいけど、帰還する時間を考えると移動は馬になった方がいい」
「『アイギスの菜園』がギリギリの移動距離としたら、地下3Fの通路は馬での移動可能に通路を整備した方がいいのかな?」
「『アイギス』の本拠地地下施設の通路と同じ作りなら問題ないのでは?」
「そういえばそうだね、地下1Fから地下2Fの階段までは1本の道で、地下2Fから地下3Fまでの階段までも1本の道だっけ?」
「そだね、最下層まで1本の通路が基本だよ」
「迷う事は絶対ないね」
「馬で階層を移動するなら、地下2Fと地下3Fに馬達の休憩用に『馬小屋』を作った方がいいかも」
「色々やる事が増えてきたな・・・、『馬小屋』の設置と『岩塩』の発見と採掘」
「それか地下3Fでの資源採掘を目標にしては?」
「『資源確保』が目標・・・いいかも♪」
この日からリウは1人で地下3Fでの『採掘生活』が始まる
毎日の子供たちとのお風呂を楽しみために夜には戻り、朝には馬に乗り地下3Fに向かう
MAPを展開し、『岩塩』探しの『1人旅』をするのだった
リウが『岩塩』を見つけたのは、『1人旅』17日目の事だった
『岩塩』は地下5Fにあり、地下3Fと地下4Fには『鉄鉱石』しかなく、リウは『鉄鉱石』の採掘場所は一応ダンジョンの地図に書き記した
『岩塩』の発見場所に関しては、『アイギス』のメンバーだけの秘密とし、リウと『白銀龍』と『クロ』だけが『岩塩』の採掘場所を知る事になる
その後、『岩塩』で味付けした黒熊のステーキが『アイギス』での食卓での定番になるのだった
『トークさん夫婦』にも『岩塩』を御裾わけをし、美味しい食事を共有する事になる
ダンジョン内の採掘調査始まる。
『製鉄』は素人には無理っす、目指せ『岩塩』発見!でお送りしました。




