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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
274/354

3-274冬期間のダンジョン住居①とか

実際に書いている時は、夜間に50cmの積雪があったので、物語と現実が同期してきた。

『アイギス』はダンジョン住居の引っ越しは、リウと『娘さん』達の頑張りで3日間で終える事になる


龍の巫女のアンリーとシンリーは、買い物旅行の後にダンジョン住居の地下1Fの運動場と、地下2Fの『アイギス』の菜園の整備をしていた

運動場は去年同様に一面に草花を生やし、しかも、去年よりも拡張し休憩用にテーブルやイスを作り、食事も出来るように増拡張した

地下2Fの『アイギス』の菜園は、引っ越し前から種まきをし、冬期間前に収穫出来るように調節しながら育てていた

去年と同じく、トマトやナスを植えて、冬期間中でも夏場同様に野菜を採れるような環境を作りつつあった

それとエルフの集落から希望者を募り、冬期間のみではあるが地下2Fの『アイギス』の菜園の管理をお願いしていた

菜園の管理という事で、ダンジョン地下2Fに家族で住み込みでお願い、『アイギス』が雇う訳では無く、龍の巫女の2人の家族2組がアンリーとシンリーと仲良く野菜作りをしていた

アンリー・シンリーの父『トーク』と母『アン』が、地下2Fに簡易住居を作り、冬期間前から住み込みで生活していた

食費に関しては、『アイギス』は保持している大猪や黒熊を解体済みの肉の塊を数頭分渡し、調味料と果物も渡してあるので、足りない分は追加でアンリーとシンリーが届ける様にしていた

トーク夫婦には、野菜の種まきから収穫をお願いし、何の野菜を植えるかはアンリとシンリが担当していた

『白銀龍』と『クロ』もリウと一緒に『アイギス』の菜園で仕事をしているのだが、どういう訳かトーク夫婦とシンリ夫婦は『白銀龍』と『クロ』の前だと緊張するのか、遠巻きで見つめられていた・・・、時間が経てば話しかけてくるかな・・・


地下1Fの運動場では、馬達が気ままに駆けていたり、龍の巫女達が植えた草花をむしゃむしゃと食べていた、運動場ではリン達が『木魔法』の修練でいつも緑豊かなので、馬達も食べ放題で嬉しそうだった

それと運動場ではエルフの集落から冬期間中に馬達がやってきていた

馬の世話はシルキーとミルキーの2人と、龍の巫女のアンリーとシンリーに加え、『白銀龍』と『クロ』が担当していた

子育て中のシルキーとミルキーは常時運動場で世話をする事が出来ないので、アンリーとシンリーが世話を進んでやっていた・・・、『アイギス』の菜園との管理なので過剰業務気味なので、運動場は常時『白銀龍』と『クロ』が馬達と一緒に暮らし始めていた・・・

日に何度かはリウと『娘さん』も馬達の世話をしていたので、運動場の衛生面は守られていたが・・


ダンジョン地上1Fの『アイギス』の住居は、リウの子供達が大きくなってきたので、子供を育てる部屋の拡張と食堂の拡張をし、『アイギス』の住居は子供たちの声が聞こえる元気は住処になっていく

調理場は去年同様にリン達が担当し、アライズとアリサとアンナの3人が料理を教えていた

今年の冬は料理修業だけでは無く、果実を用いたデザートの修業を始めていた

それとは別にリウは渋柿をダンジョン住居外に『干し柿』を作り始めていたが・・・

果実のデザートとしては、『焼き林檎』を始め、バターと砂糖で炒めた果物をパンにのせていただいたり、ダンジョン外にカットしたオレンジや桃を凍らせシューベットを教えていた

『アイギス』の修練後のオレンジや桃のシャーベットは定番になり、箱買いした果実の3割はシャーベットに加工していく・・・


『娘さん』達は収穫した野菜をエルフの集落への配達を始めていた

3日に1度の配達ではあったが、菜園で収穫した野菜はトーク夫婦と『アイギス』だけでは食べきれないので、収穫量の半分はエルフの集落へ配達という名の『御裾わけ』をしていた

野菜の収穫は、ダンジョン住居に引っ越し6日後には初めての収穫があり、拡張した食堂でトーク夫婦とシンリ夫婦が一緒に収穫のお祝いをしたほどだった

お嫁さん達もトーク夫婦には面識があり、家族ぐるみで仲良くしていた


「それにしても今回は菜園の管理をしていただきありがとうございます」


リウがトーク夫婦に深く頭を下げると、慌てたトークさんが


「そんな頭を下げないでください、我々もここで暮らせて嬉しいんですから」

「娘の側で一緒に暮らせて嬉しいのと、『白銀龍』様や『クロ』様と野菜の世話が出来るとは・・」

「本来なら我々がこの場にいる事すらあり得ない事なんですがね」

「龍の巫女になった娘の縁という事で、我々が来る事になったんだすがね」

「人の縁で繋がっているなら、トークさんもここで暮らすのが必然と考えてみてはどうですか?本当に僕達だけでは菜園の管理は無理だし、アンリーとシンリーが安心して仕事が出来るなら、それが一番大事ですので・・・」

「私も父さん達と一緒に仕事が出来た方が安心です」

「私は甘えそうで怖いですが・・・色々教えてもらえるので安心ではありますが・・・」


アンリーは一緒に菜園管理に家族が加わるのは賛成みたいだが、シンリーは環境に甘えそうと考えているのか・・・ある意味真面目ではあるが、トーク夫婦も嬉しそうに娘達も見つめている


「2人を甘やかすのも厳しくするのも、トークさんにお任せします、野菜の世話に関しても僕たちよりも詳しいと思います、それと菜園での『木魔法』の修練時には僕達に色々ご指導お願いしますね」

「はい、美味しい野菜を作りましょう」

「修練時は厳しくいきますので、きっちり『木魔法』を極めていきましょう」

「「「「「お願いします」」」」


『木魔法』を極めるという言葉に、リン達5人が声を揃えて返事をしていた

子育て中のクラシス達は、地下2Fの菜園での修練は無理なので、地下1Fの運動場で草花に『木魔法』の修練するしかなかったのだが・・・


「それと私達はここでの食事は今日限りという事でお願いします」


トークさん夫婦はぺこりと頭を下げている

リウ達はどうしてそんな事を言うのかわからずに


「それはどうしてですか?」

「それは地下2Fからここまでの移動距離もあるんですが、食事の度に1時間以上歩くというのは・・・」

「菜園の仕事を優先したいですし、何より食事も娘と一緒だと環境に甘えそうで・・・」

「娘を甘やかすのはいい事だと思いますが?」

「娘をいうより環境に甘えそうで・・・、何より地下2Fの簡易住居での暮らしが快適過ぎて・・」

「冬期間のエルフの集落よりも暮らしやすいというのも・・・問題があります」

「寒くも無く食糧も豊富・・・、仕事もあり娘もいる、いい事づくめでどうしたらいいか」

「それならたまにアンリーとシンリーが家族の住居で食事をするのはいいですよね?」


リウのその一言にアンリーとシンリーは嬉しそうにし、トークさん夫婦も嬉しそうにニコニコしながら


「それはもちろん、『アイギス』での事や旅行での話を色々聞きたいし」

「『白銀龍』様の事や『クロ』様の話も聞きたい・・・」

「成長した娘とゆっくり話したいですね・・・」

「それなら『白銀龍』や『クロ』とも一緒に『家庭訪問』に行ってみては?」

「『家庭訪問』とは?」

「アンリーとシンリーの家族と話を聞きに行くのかな?龍の巫女の2人なので、『白銀龍』と『クロ』が一緒に食事をしてもいいんじゃない?」

「「「「・・・え」」」」


リウの『白銀龍』と『クロ』の同伴での食事の話を、トークさん夫婦は困ったような嬉しい様な顔で夫婦間で相談を始めている

アンリーとシンリーは嬉しそうに『白銀龍』と『クロ』に「母さんの料理美味しいんですよ」とか「是非一緒に食べましょ」と嬉しそうに話しかけている

『白銀龍』と『クロ』も嬉しそうに身振り手振りで嬉しそうにしっぽをぶんぶん振っていた


「白銀龍」と『クロ』も行く気満々ですよ」

『行きたい!』

『美味しい物好き!』

「あの私達の料理でいいんでしょうか?普通の家庭料理しか作れませんよ?」

「エルフの家庭料理ならアンリーやシンリーが御馳走しているんじゃ?」


アンさんの料理を御馳走したという話を、アンリーとシンリーは目を逸らしながら、「まだ、御馳走してないです・・・」とか「ここでの食事は私達の料理よりも美味しいので・・・」と呟いている

そんな娘の様子に、「こんなに長く過ごしているのに・・・」とか「もっと料理を教えれば良かったかも・・・」と呟き


「それでは『白銀龍』様と『クロ』様にエルフの家庭料理を御馳走いたします」

「それと好きな料理を教えて下さい、エルフ流の味付けになりますが頑張ります」

「『白銀龍』と『クロ』は焼串が好物ですよ、食事でも休憩時でも晩酌時でも焼串を頬張ってます」

「焼串ですね・・・了解です!」

「焼串・・焼串・・・・大丈夫です!」

「それじゃ、次のエルフの集落への配達用の収穫時に御馳走に行けばいいかな?」

「今日から3日後ですね・・・大丈夫です」

「うちも大丈夫です、食事会は合同でも良いですか?」

「トークさん夫婦とシンリさん夫婦の合同食事会ですか?場所はお任せで『白銀龍』と『クロ』が伺いますので・・・」

「リンさんは来ないんですか?」

「はい、龍と巫女の交流です、それと龍の巫女の家族との交流ですので・・・」

「・・・わかりました、頑張らせていただきます」

「頑張ります」


リウの行かない宣言にトークさん夫婦とシンリさん夫婦は一気に緊張したみたいだが、アンリーとシンリーは「大丈夫」とか「任せて」とか話しているので大丈夫だろう


「それじゃ、今日は『アイギス』の食事をお楽しみください」

「この焼串が『白銀龍』様や『クロ』様の好物の味なんですか?」


テーブルの焼き串を指さし、アンさんが聞いてきたので


「好きな味というより焼串が好物です、テーブルに並んである焼串は『アイギス』の『焼串のたれ』の味だしな・・・、もちろん秘伝の『焼串のたれ』なのでお渡しできませんよ?」

「秘伝のたれですか・・・」

「違います違います、秘伝の味というか、家庭の味なので・・・」

「それなら私達の家庭の味を『白銀龍』様や『クロ』様に御馳走したらいいのか・・・」

「『白銀龍』や『クロ』も家庭の味を楽しみにしてると思います」


アンさんは少し考えてから「家庭の味・・・」とか「いつもと同じ味付けか・・」とか呟き、「作戦会議は今日の夜から・・・」とか「メニューを考えましょ」とか話し合っている


「では、3日後の昼ご飯を楽しみにして下さい」


アンさんは『白銀龍』と『クロ』に話しかける

『白銀龍』と『クロ』は嬉しそうに、『3日後楽しみ~』とか『いっぱい食べるぞぉ~』と話している

トークさんんは、母と娘の話し合いに参加も出来ずに・・・おろおろしていた

そして、アンリーとシンリーは嬉しそうにしていた


リウのお嫁さん達は子供を抱きながら、ダンジョン住居が賑やかになるのが嬉しいのか、リウ達の話をニコニコしながら聞いていた


2度目のダンジョン住居暮らし始まる。

トーク・アン夫婦の登場です。

地下2Fの『アイギス』の菜園は、毎年少しずつ拡張しエルフの集落への配達が始まる。

アンリーとシンリーの双子設定を忘れていたので物語を改変しました。

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