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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
260/354

3-260冬期間の『アイギス』②とか

次の日、リウとリン達はダンジョン内の室温の調査と増改装に出掛けていた

ダンジョン内で冬期間過ごすころを考えると、通路と各部屋の暖房と活動範囲の確保が重要であった

リウと『白銀龍』が数日ダンジョン内で宿泊していたが、冬期間も同様に宿泊する場合は暖炉と煙突の設置は必須になる為、部屋の増改築やお風呂場や作業部屋などの追加増築も考えるつもりでいた


『娘さん』達がダンジョンを囲む様に、堅甲な土壁と丈夫な『塔』は建てられており、ダンジョンの侵入を完全に防いでいた

今現在『塔』は誰もおらず、この場所は『アイギス』の本拠地に次ぐ安全場場所になりつつあった

リウはダンジョンに入る前に、朽ち崩れたダンジョン内部の説明を始めた


「それじゃ、ダンジョンに入る前に1つ覚えてもらいたい事があります、ダンジョンの通路は土魔法で改修補強してあるけど、それ以外は危険な場所です」


「それはどういう事ですか?」


「前に僕と『白銀龍』が来た時に、地下に降りる階段までの通路だけを補修しただけって事、崩れた場所や通路は壊れたままって事」


「それじゃ、壊れた場所は土壁で覆われているって事かな?」


「はっきりいえばそうだね、土壁で完全に進入不可にしてあるから危なくは無いけど・・・」


「それで私達は何をすればいいんですか?」


「まずは今日から数日宿泊してもらいます、この場で料理を作り食事をし、棍や魔力の修練やポーション作成や薬草採取をし、いつも通り晩酌をしてお風呂に入って寝る・・・、そう言う普通の生活を送ってもらいます」


「それはこの階層でですか?」


「子供と一緒に暮らす事を考えて、生活圏内を地上1Fと地下1Fで考えてます」


「今日は地上1Fを増改築するんですか?」


「そうだね、地上1Fのダンジョン構造は元々1本の通路のみだったんで、補強はすぐに終わってね、広さ4畳の部屋が2つあるだけ・・・、今日はその部屋の拡張とお風呂場とトイレを追加で作成かな」


「調理場はどうするんですか?」


「調理場と食堂は、新たに作る予定だよ」


「やはり食堂は作業部屋にもなるんですか?」


「食事は地上1Fの食堂を利用するけど、魔力の修練やポーション作成は地下1F以降の改装に作る予定だよ、それに子供と過ごす部屋も新たに用意しなきゃいけないし・・・」


「今日はゆっくりと眠れる部屋を準備する事を考えよう、今日までのリン達の土魔法の上達を確認するいい機会だしね」


「「「「「はい」」」」」


リウ達はダンジョンの扉を開け、魔法で明かり照らしてからダンジョン内部へ入るのだった

ダンジョン内は、細部まで土魔法で補強され、ホコリっぽくも無く、『かまくら住居』並の清潔感があった・・・

ダンジョン入口から歩いて5分後には最初の部屋の扉に到着する


「ここが今日の泊る部屋だけど、広さは狭いから最初は部屋の拡張をお願いね」


「あの私達5人で部屋の拡張をするんですか?」


「5人で共同で仕事をすれば昼までには完成するでしょ、僕は地上1Fに数か所にトイレを作成しとくから、それが終わったら調理場と食堂を作るから、部屋の拡張が終わったら食堂集合ね」


「わかりました、拡張する部屋は今日の寝る部屋ですか?」


「まぁ、雑魚寝するから・・・今日だけ宿泊する部屋かな、明日は地下1Fでも同じ仕事をするつもりだからさ」


「それじゃ、数日は土魔法の修練の日々という感じでしょうか?」


「それは部屋の拡張次第かな、早く終われば棍の修練も出来るけど、今はダンジョンの改修を1番で考えましょ」


「「「「了解です」」」」


「では、5人ともお願いね」


リウはリン達に手を振りながらトイレを作りに向かうのだった

リン達は部屋に入り部屋の拡張を始めるのだった・・・


リウはMAPを展開し、通路に均等に離してトイレを作り始めるのだった

地上1Fはまっすぐな通路が1kmあり、100mごとにトイレを作り、合計9つのトイレを作り終え、調理場と食堂を作り始める

調理場と食堂は、ダンジョン入り口付近に作り、リン達に仕事をお願いした向かいに作り始める

昼前という事で、食堂を先行して作り始める

食堂の広さは12畳にし、テーブルとイスを作り、お湯を沸かせる様に暖炉と煙突を設置し、煙突は地上まで伸ばし、リウは魔法で身体を綺麗にしてから、お湯を沸かしたり、焼串や焼鳥を炙り始める

暫くするとリン達が戻ってきたので、魔法で身体を綺麗にしてから、焼串や焼鳥を手渡し


「お疲れさん、休憩がてら焼串か焼鳥でも食べてて」


「はい~」


「なんとか部屋の拡張は終わりました~」


「部屋の確認お願いしますね」


「5人が横になる広さは確保してありますが、ベッドとかは無いですよ?」


「仮の宿泊部屋だから、必要な物は後日用意すれば大丈夫よ」


「それじゃ、午後からどうしますか?」


「5人には薬草採取をお願いします、自分たちで森の中で採取し持ち帰る」


「採取する薬草の数は・・・・?」


「それについては深く考えなくてだいじょぶ、まずはダンジョンの周囲の探索から、無事にここへ戻る事を第一に考えてもらいたい」


「あのリウは一緒には・・・・行かないんですか?」


「あぁ、午後からは調理場と作業部屋を作るから、リウ達5人にはダンジョン周囲の探索及び採取場所の確保をお願いね、危険だと思ったら逃げる事も大事だからね」


「「「「はい」」」」


「それじゃ、昼ご飯にしようか~」


リウはそう言いアイテムボックスから、焼き立てのパンやステーキにサラダと、アライズ達の料理をテーブルに並べはじめる、淹れたての紅茶も用意し、6人は食事を始めるのだった

6人はしっかり食事をし、昼寝をしてから午後からの仕事をするのだった


リウは午後から地上1Fの地図を書き記し本拠地のクラシス達の届けたり

各部屋の扉に『休憩部屋』とか『食堂』とか『トイレ』と書かれたプレートを打ちつけた

地上1Fの作業部屋は、12畳の部屋を2つ作り、ポーション作成の部屋と修練用の部屋を完成させるのだった

ポーション作成の部屋はテーブルとイスを用意し、修練の部屋は壁を厚くし防音使用の部屋に仕上げた

2つの部屋は隣り合わせて作られており、これで地上1Fは『食堂&調理場』・『休憩部屋』・『トイレ(9か所)』・『ポーション作成部屋』・『修練部屋』を作り上げる事になる

トイレとお風呂場の設置は、『休憩部屋』・『ポーション作成部屋』・『修練部屋』の部屋に追加で作り、完成後にトイレの多い通路になった・・・

それについては、『アイギス』や仲間の数が多いという事で、そのままにした・・・

ダンジョン内部の増改築を実施中。

ダンジョンの広さは1km圏内にしましたが、実際に1kmx1kmの迷路は・・・突破不可能な気が・・・。

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