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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
257/354

2-257『アイギス』の本拠地の作成⑥とか

リウは腕の中で『パパ、パパ』と話しかけている『黒き龍』を見つめていた

『白銀龍』より一回り小さく、『白銀龍』が白っぽい身体をしているのに対し、『黒き龍』は黒っぽい身体をしている

そして、やっぱり『白銀龍』と同じく『黒き龍』の言葉を理解していた・・・

リウは『黒き龍』を撫でながら、優しく話しかける


「おはよう、名前を教えてもらえるかな?」


『パパ!』


『黒き龍』は元気よく『パパ!』と元気よく答えたが・・・、それは僕の事を呼んでるだけ・・とか?

リウは深呼吸してから『黒き龍』にもう一度話しかける


「僕がパパなのかな?」


『そう、パパ!』


「僕は君のパパじゃないけど・・・・、まぁ、いいか」


『エヘヘヘ、パパ♪』


『黒き龍』は嬉しそうにリウを抱きしめ、ニコニコしている


「それじゃ、君の名前を教えてもらっていいかな?」


『名前・・・?誰の?』


「僕の名前は『リウ』です、こっちの『白き龍』は『白銀龍』ね」


『白銀龍』は『黒き龍』を見つめながら、手をぶんぶん振りながら


『よろしく♪』


っと元気よく挨拶しているのに対し、『黒き龍』は目の前で『白っぽい龍』が話しかけているのに驚いている

『黒き龍』はびっくりしてリウに抱きつき、『白銀龍』をじーっと見つめ・・・話しかける


『よろしく?』


「それで君の名前を教えてもらえるかな?」


『名前・・・思い出せない・・・名前なんだっけ?』


リウは『黒き龍』を撫でながら、『寝過ぎて忘れたか・・・?』とか『記憶喪失・・・?』とかいろいろ考えたが、眠っていた期間が長すぎて『黒き龍』が忘れたのか?っと考える事にした


「そっか、名前がわからないんじゃどうしようもないし、とりあえず、『クロ』って呼んでいいかな?」


『私の名前・・・『クロ』?』


「まぁ、名前というか・・・君は『綺麗な黒い龍』だし、『クロ』って呼んでいいかな?」


『黒き龍』が綺麗な黒い龍と言われ、ニコニコしながら『パパ♪私『クロ』ね~♪』と嬉しそうにしていた

リウも自分に懐いて嬉しいのか、ニコニコしながら『クロ』を撫でまくる


『それでどうするの、『クロ』を連れてすぐに地上に戻る?』


「そうだな、今から戻っても地上に出る頃には夜になるし、地下3Fで食事にしよう」


『りょうかい』


リウはアイテムボックスから林檎を取り出し、『白銀龍』と『クロ』に手渡す

『白銀龍』と『クロ』は、林檎を美味しそうに頬張っている

『クロ』も普通に林檎を食べているし、晩ご飯も一緒に食べれるなぁっと思っていた


地下3Fの小部屋でリウはアイテムボックスから、角煮や煮込みスープに焼き立てのパンなどをテーブルに並べていく、『クロ』はテーブルに並べられていく美味しそうな匂いの料理に目を奪われていく

リウは『白銀龍』と『クロ』を膝にのせ、手を合わせながら『いただきます』と食事の合図をし食べ始める


『いただきます・・・?』


「あぁ、これは『アイギス』の食事の合図かな?」


『『アイギス』って・・?』


「僕と『白銀龍』が所属しているパーティー・・・・ファミリーの名前かな?」


『『アイギス』・・・ファミリー?』


「そそ、ファミリーは家族っていえばいいのかな?いつも一緒にいるし、一緒に生活しているって言えば良いのかな」


『そだね、いつも一緒だし、一緒に暮らしてるね』


『それは私も『アイギス』に入れる・・・?』


「『クロ』も『白銀龍』と一緒に暮らすか?」


『パパと一緒にいたい・・・、ここで1人は嫌だ・・・』


「そっか、なら一緒に暮らすか♪うちの嫁さんは、みんな『クロ』を歓迎してくれると思うぞ♪』


『早くリウの嫁さんに会いたいなぁ』


「明日地上に戻れば会えるから大丈夫だよ、それより食べ始めよ・・・、これはエルフの龍の巫女達が調理した料理だよ」


『龍の巫女達?その人達も一緒に住んでるの?』


「一緒に住んでいるけど、『アイギス』じゃないよ・・・、家族というより仲間かな?」


『家族と仲間は違うの?』


「そうだね、家族は僕と『結婚』した人達だし、仲間は一緒に過ごしてきた人達?」


『私は家族なの?仲間なの?』


『僕は家族だよ!『結婚』してないけど家族!!』


「だね!『白銀龍』は家族だよ、『クロ』も僕と家族になるか?」


『なりたい・・・、リウと家族になりたい!』


『これから一緒に暮らせるな!』


『クロ』と『白銀龍』は嬉しそうにニコニコしている

リウは2人の龍に交互に角煮や煮込みスープを食べさせる

『クロ』は角煮が好きなのか、角煮ばかりを欲していた

『白銀龍』は肉よりも『はちみつ焼き林檎』を頬張っていた

どちらも好きな物ばかりを食べていたので、野菜やパンも食べさせていた

テーブルに並べられた料理も粗方食べ終え、リウは紅茶を飲み、『クロ』と『白銀龍』には食後の林檎を頬張っていた


「それじゃ、寝る準備をしようか~」


『お風呂はどうする?』


「今日は魔法で綺麗にすればいいよ」


『それじゃ、よろしく♪』


『白銀龍』はリウの目の前で手を上げて、魔法で綺麗にして!と身体で表現していた

『クロ』も『白銀』と同じくりの前で手を上げ、『綺麗にして!!』とぶんぶん手を振っていた


「それじゃ、2人ともきれいにするぞ!」


リウは魔法で『白銀龍』と『クロ』を綺麗にし、リウも自信に魔法で綺麗にする

身体の汚れも消え、綺麗になった体を見て『クロ』は嬉しそうにしている


リウはアイテムボックスから大きめの布団を取り出し、3人は寝始める『白銀龍』と『クロ』は左右に抱きつき寝始める、リウは抱きついてきた2人を撫でながら眠りにつくのだった




この日『アイギス』は新たな家族を迎える


『白き龍』と『黒き龍』が、1000年の時を越えて出会い、そして、エルフの前に現れる

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