2-253『アイギス』の本拠地の作成②とか
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『アイギス』の本拠地作成2日目、昨日は本拠地の設置場所に住居用の『かまくら住居』を5つ作り上げ、暖炉も完備し1年通して生活出来るようにした
①リウ達が新婚生活を送る『かまくら住居』は寝室を4つ部屋を作り、それとは別にトイレとお風呂も完備した
リウと一緒に寝る為の寝室のほかに、女性陣は数人で1部屋使用出来るようにした
②リン達5人用の『かまくら住居』は、寝室が1部屋に着替えや装備品を保管する部屋を1部屋あり、トイレとお風呂も完備した
③龍の巫女と護衛ん『娘さん』たちの『かまくら住居』は、龍の巫女用の寝室が1部屋に、『娘さん』達の寝室2部屋(交代で仮眠する為)とトイレとお風呂を完備した
④調理場と食堂兼作業部屋がある共同『かまくら住居』は、暖炉が2つあり食事から晩酌までメンバー全員と龍の巫女たちやリン達5人が一同に座れるスペースになっていた
⑤最後の『かまくら住居』は、来客用に作成されており、4人部屋が5つ作り各部屋にはトイレやお風呂を完備し、麓の友人たちやエルフの集落の友人たちが泊れる様にした
馬小屋や箱馬車を囲む『かまくら住居』は、住居用とは別に倉庫として考えており、休憩する部屋はあるもののトイレやお風呂は作らなかった
『アイギス』の本拠地なのだが、まずは土魔法で作り住む事に不向きな場合は、麓の街の商業者ギルドから一軒家の建設を依頼する必要があったが、土魔法で作成する簡易陣地での生活が長かった為、『アイギス』のメンバーを始め、リン達や龍の巫女たちからも住む事に否定的な意見は出なかった
『かまくら住居』は、毎日少しずつ増設し改良していき、日々変化していく
使い勝手の悪いところは、次の日には直っており、1ヶ月後には宿屋以上に快適な生活を送れる様になる
リウは『白銀龍』と一緒に水田の水を引く為の水路を作る為に、奥の森の小川まで散歩がてらゆっくり歩いていた
奥の森という事ではあるが、エルフの集落が近い為か野犬や黒犬の反応も無く、ココが奥の森では無いと錯覚するほどであった
「しかし、静かな森だな・・・、野犬や黒犬の反応も無いや」
『何も無い方がいいよ、忙しいのは嫌』
『白銀龍』はリウに肩車をしてもらい、嬉しそうにしっぽをぶんぶん振っていた
リウはMAPを展開し、『アイギス』の本拠地から小川までの水路の下見をしていた
水が流れる事を考え上流から下流へ流れやすくする為に、勾配を考えながらリウは森の木々や道路に邪魔にならない様に、目印をつけながら歩いていく
『水の流れる音が聞こえる・・・』
「小川が近いのかな?」
『向こうから聞こえるけど、少し遠くない?』
「歩いて30分といったところか・・・」
『本拠地まで水路を引くの?』
「そだよ、『稲』というか水田を作るには水が必須だからね」
『『稲』ってあの『米』の事だよね」
「そうそう、『米』を炊くと美味しかったでしょ?」
『美味しかった~、炊きたての白米にステーキや角煮は最高に合う』
「そうだろ、そうだろ、僕も好きだよ、その為には自分達でも『米』を育てたい、育てて増やして大量に収穫して満腹するまで白米を食べる!」
『おぉー、満腹するまで味わいたい♪』
「水田の方はクラシスとリズに作成してもらってるけど大丈夫かな?」
『大丈夫でしょ、最初は小さな水田を作る予定だし」
「そだな、僕らが早めに仕事を終わらせて手伝えば好いし、『種籾』の量が少量だから大きい水田は無理だしね」
『野菜とかは作らないの?』
「野菜用の畑は、ノノ達に頼んでるよ、『娘さん』達にも手伝って貰って、エルフの集落でも育てられる野菜の苗をわけてもらってるし」
『林檎は?林檎の苗も植えるよね??』
「林檎の苗や梨の苗、桃の苗も数本ずつあるから果樹園も作るよ、果樹園はリン達にお願いしてるよ」
『リン達にもお願いしたの?』
「『木魔法』を修得したとかで、果実の苗をお願いした方がいいと思ってな」
『林檎は植えたらすぐに食べれる?いっぱい食べれる??』
「あぁー、すぐに林檎は食べれないかな・・・、林檎は麓の街のギルドにお願いして買った方がいいかもな」
『それか買いに行こう♪』
「『犬耳族』の集落に直接買いに行くのか~、それも面白いかも今度は2人で行こうか、魔法強化で走れば短時間で買い物に行けるはずだし」
『行く時はみんなにちゃんと話してからね』
「もちろん、みんなを不安がらせる事はしない」
『それなら、安心して行けるね』
リウは小川から本拠地まで続く水路予定地に土魔法で目印を付ける
本格的に水路を作るにはリウ1人では無理があるし、水路の勾配も考える必要もあるからメンバー全員が下流から順に作っていく事になる
リウは水路に邪魔になりそうな石や岩を魔法で取り除いていく
この日は水路の予定場所の確認をする為と、『白銀龍』に朽ち果てたダンジョンの事とダンジョン奥の微弱な反応について話すつもりでいた
リウと『白銀龍』は、昼ご飯を森の中で白米の『おにぎり』と黒熊の『角煮』と『はちみつ焼き林檎』を食べていた
久しぶりにリウと一緒という事で、『白銀龍』は片時も離れようとせず、肩車をしてもらったり膝にのせてもらったりとべたべたしっ放しだった
「なぁ、『白銀龍』は気がついてるか?この奥から微かな反応があるのを・・・」
『微かな反応・・・?』
「この先に朽ち果てたダンジョンがあるんだけど、ダンジョンの奥から微弱な反応がある」
『朽ちたダンジョンから・・・?』
「そこは遥か昔に『氾濫』があった時に破壊されたダンジョンだけど、そこは過去に『白銀龍』と『黒き龍』が最後に出会った場所だった・・・、『白銀龍』はその事を覚えてる?」
『『黒き龍』・・・?』
「『白銀龍』の友達だったかもしれないし、家族だったかもしれない、今は忘れているだけかもしれない、反応も微弱だから会いに行っても話せないかもしれない」
『友達・・・、家族・・・?』
「もしかしたら、『白銀龍』の半身なのかもしれない・・・」
『リウは会いに行くの?』
「あぁ、見つけたからね、ダンジョンの奥に1人ぼっちじゃ寂しいし悲しいでしょ、迎えに行きたいんだよ」
『寂しいのも、悲しいのも嫌・・・、すぐに迎えに行くの?』
「クラシスやノノ達と相談した後かな、ダンジョンに入ってすぐに戻れると限らないし、それにねダンジョンにはいるのは僕と『白銀龍』の2人で行くからね」
『2人だけ?なんでかな??』
「朽ちた崩れたダンジョンは危険だし、土魔法で通路を補強しながら進むから少人数でやった方がいい、クラシスもノノもダンジョンの微弱な反応を感じてないから、ダンジョン内部でも気がつかないかも・・・」
『そっか、『黒き龍』を迎えに行く時は一緒に行く』
「了解」
リウは肩車していた『白銀龍』を抱っこし背中を撫でる
『白銀龍』は嬉しそうにリウにぎゅーっと抱きつく
「そろそろ帰ろうか、みんなに話す事もあるし」
『帰ろう帰ろう♪』
この夜の晩酌時に、森の奥のダンジョンの事を『アイギス』のメンバーや、リン達や龍の巫女たちに伝える事になる
護衛の『娘さん』達も朽ちたダンジョンの奥の反応を感じる事は出来なかった
ダンジョン探索はリウと『白銀龍』の2人で行く事を伝えると、ノノやココは反対するが、クラシスやリズは朽ちた崩れたダンジョンの危険性を知っており、少人数で探索する事に賛成してくれた
ダンジョン探索は水路完成後に行う事にし、ダンジョン探索後は『アイギス』の管理する地下施設になるのだったが、それは少し未来の話・・・
朽ちた崩れたダンジョンの奥からの感じる微弱な反応を『白銀龍』に伝えました。
次回、『白銀龍』とダンジョン探索をお送りします。
もしくは、久しぶりにリン達との修練の日々をお送りします。
それとも、『白銀龍』と龍の巫女のエルフの集落散歩・・・?をお送りする??
描き溜めも無くなり、書いたら即投稿するので、更新が遅れる以前に書いてない可能性が・・・。




