0-25パーティーでのクエストとか
今日は朝早くから薬草採取を森の中で行っていた
MAPを展開し、盾手甲x2を装備しているリウが先頭で、ココが杖を構えながら後ろを歩き、ノノが周囲を後ろを警戒しながら散策していた
一応、赤マーカーを警戒しながら薬草の生育地域まで歩いていた
ノノとココは薬草採取は初めてでは無いという事だったが、草原での採取しか経験が無く、森の深部までは行った事が無いとの事だった
「2人とも大丈夫か、もう少しで薬草が生えている所に着くから頑張って!」
「「はい!」」
2人で周囲を警戒しているので精神的な消耗が激しいはずなのについて来ているな
こっそり2人に『身体強化』を唱える
「向こうに着いたら休憩するから頑張ろう~」
「こんな奥まで薬草採取に来てるんですか?」
『身体強化』の影響か少しだけ元気になったノノが話しかけてきた
「あぁ、森の深部には薬草が多く分布してる所があるからね」
「けど、いきなり深部はきついです~」
ココも少しだけ元気になってはいたが、もともと体力が少ないのが息があがっていた
話している間は日陰の下に腰を降ろし、これからの採取方法について話し合った
まず、MAP展開し採取場所に向かう。3人のうち2人が周囲を警戒し、残りの1人が薬草を採取するという方法をとった
これは採取方法としては厳重すぎるとノノから指摘されたが、今後の経験にもなるというリウの一言で行うことになった
赤マーカーを微妙に避けつつ、黄マーカーの薬草採取場所に着いたのは1時間後であった
リウ1人の時は『身体強化』『速度強化』に加え魔力を纏いながら疾走していた為、歩きではこんなに時間がかかる事を忘れていた・・・
「まだ、早いけど昼ご飯しようか~。ゆっくりご飯を食べてから採取しよう!」
「「はい!」」
2人に「清潔」を唱え、リフレッシュして弁当を食べ始める
やっぱり今日も『ひよこ亭』のサンドイッチは美味しいなぁ~♪
3人でクエストするなら果物でも買って方がいいかな
露店で林檎っぽい果物をみた事もあるし買ってみるのもありだな
「それじゃ、最初はノノが採取しようか~」
「はい、まず最初に薬草は根をつけたままでのほうがポーション作成の時に便利なので、このようなスコップで薬草の周りの土を掘り起こします。そして、ゆっくりと薬草を引き抜くと・・・このように根のある薬草の出来上がりです」
「ギルド買い取りでの値段があがったりとかは・・・?」
「ないですね!そこまでギルドの職員も薬草の事もポーションの事も知りませんので・・・、知っていても報酬額を上げるとは考えにくいです」
「もともと薬草採取は冒険者向けというよりも、初心者向けもしくは冒険者になる前の人達のクエストとされていますかなね」
「そっか・・・、最初はこれしかクエストしてなかったから知らなかった」
初めて聞くと事と初心者向けを何カ月もやっていた事で少しだけ凹んでしまった
ココがポンポンと背中を撫でてくれて
「こっちに来る前は薬草採取しかしてなかったから一緒~」
「だいじょうぶ~だいじょうぶ~~」と背中を撫ででくれる
そんな2人を見てノノは「ふぅ~、何を言いますか」とため息を吐きながら
「リウさんは薬草採取だけといいますか、採取する数がおかしいです。本来ならば薬草を100個も採取は不可能です、よくても20~30個が普通なので薬草採取1本でも生活出来るのだと思います」
ココはうんうんと頷いている、リウのやり方が少しだけ違う事をお考えていた
ここまで戦闘が無かった事、採取場所まで迷わずにこれた事
なにかのスキルを使用したのかとも思ったが魔力の流れを感じなかったので不思議に思っていた・・・
「それにリウさんはここまで戦闘も無く、ここまで迷わずに来れたのはおかしいです~」
2人は不思議そうにリウを見ていた、リウは「そうなの?」って顔をしてから
「それは『危険回避』というスキル影響か、森の中の散策時に偶然覚えたスキルだから2人も覚える可能性がある」
「危険を察知するスキルかな?安全なルートがわかるみたいな??」
「大体そんな感じかな、初めは戦闘が苦手で森の中を逃げ回っていたからね・・・」
「ココも危険回避を修練出来るかな~?」
「多分、いけると思う。危険を回避できれば森の中での魔法の修練も可能だしね!」
「「おぉ~、危険回避おぼえたい~」」
2人も戦闘は苦手っぽいので安全に過ごせるように警戒を疎かにしないようにしよう
「それじゃ、採取はじめよう。30個集めたら交代で目標270個にしよう」
「「は~い」」
採取場所は森の中でも開けと場所にあるので、採取する人から右手側と左手側に30m離れた位置で森からの侵入者を警戒していた
MAP展開していたので赤マーカーが接近すればわかるし、どういう条件下でスキルを修練するのかがわからない以上逃げ回るのはダメな気がするので少数なら戦闘し、集団なら危険を教えて撤収することにする
危なくなったら2人には教える約束をしていた、3匹以上の集団が接近した場合は採取途中でも撤収もしくは大木の上に撤退し木上からの攻撃で反撃するという事にした
「30個採取しました~♪」
ノノが薬草30個をリウに手渡した、スコップをココに渡し
「次はココの番~」
スコップをぎゅっ!と握り薬草を採取し始めた
掘り起こし、薬草を抜き~っと楽しそうに採取していた
ノノは森の奥を見るような眼差しで観察していた
MAPを展開し、赤マーカーが周囲にいないかを警戒していた
やっぱり付近には赤マーカーの存在は無いな・・・
赤マーカーは集団で山間部に集まっていたが動くことはなさそうだな
今日は戦闘無しでクエスト終われそうだな
その後、薬草を300個まで集めて街へ歩き始めた
2人には魔法の修練として『身体強化』『速度強化』を唱え、次の日に疲れを残さない方法をとった
本当は魔力を纏う事もして欲しいけど、街へ帰るまでのMP消費が激しそうなので今日は2つの強化魔法のみでの帰宅となった
街へ戻り、各90個の薬草を今日の採取報酬として手渡した
残りの30個をノノにポーション作成してもらい予定である
各自450Lの小袋を手渡されギルドを後にしようとしたらクラシスさんから声をかれられた
「そういえば3人はパーティーを組んだんですよね?パーティー申請はしましたか?」
「「「?」」」
「・・・まだのようですね、パーティー申請をお勧めします。詳しい事は初めて会った時に手渡した小冊子に記載しておりますのでお読みください」
「申請は明日の朝でも可能ですか?」
「はい、大丈夫ですのでおまちしてますね~」
「今日はありがとうございました」
3人でクラシスに挨拶し、『ひよこ亭』へと帰る
2人とも元気そうだが、疲れが見て取れた
ちょいちょいと2人を呼び、2人に「清潔」を唱えリフレッシュする
「さぁ、ウチに帰ろう~~♪」
2人に危険回避を修練したい




