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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
235/354

2-235『米』は5つ先の集落にあり?とか

リウ達は午後からも商業者ギルドの資料室で調べ物をしていた

ノノ達は旅再開に関して、冬期間の衣服の購入をお願いし、アライズ達には食糧と調味料をギルド経由で購入し一軒家へ届けてもらえる様に手配した

シルミルの2人は馬達の餌や藁を大量に購入し、馬達用の大型マジックバックに保管し、追加で馬用に林檎を箱買いしていた

『白銀龍』と『娘さん』達は、留守番をしながら林檎のデザート作りをしていた、『焼き林檎』一緒に食べたりと、一緒に昼寝をしたりしていた


リウ達は資料室で街道沿いの集落を調べて『米』の生産地を発見したが・・・、現在地の『犬耳族コボルト』集落から5つ進んだ地域が目標の場所になっていた

今の時期から目的地まではギリギリ冬期間突入しそうな感じがしたが、資料によると降雪量が麓の街よりも少ないと記されていた


「ねぇ、5つ先の集落に『米』があるの?」


クラシスが資料に目を通して聞いてきたので


「そうだよ、資料に記された調理方法は『煮る』『蒸す』とあるから・・・多分『米』だと思う」


「麦とは違うの?」


「麦も『炊いて』食べるけど、『米』の方が『炊いて食す』のに向いてるよ」


「資料の『煮る』というのは?」


「『米』を『煮る』と『かゆ』の事だね、といだ米に塩や菜種油などで下味をつけたり、ホロホロ鳥のスープで煮ることもある。また、1時間ほど水につけておいた米を、沸騰した湯に入れて『煮る』と美味しいよ♪」


「それと『蒸す』というのは?」


「多めの水で茹でるんだけど、最後に湯を捨て弱火で蒸らすんじゃ無かったかな?『蒸す』というより『茹でる』と言った方がいいかな、僕はあまり作った事が無いな」


「5つ先の集落にあるという事だけど、目的の集落に着く前に『米』を入手できる可能性は?」


「資料通りなら、集落と近隣にしか流通してないみたいだね」


「それなら4つ先の集落で購入できる可能性があるか・・・」


「それで地図を見た感じで冬期間前に4つ先の集落へ到着出来るかな?」


「それは雪が降る前という事かな?」


「可能なら・・・雪が降る前に着きたい」


「すぐに出発し、途中どこにも泊らなければ可能性はあるけど、雪が降る前に目的地に到着しても、春までの宿泊の事も考えないといけないね・・・」


「もしもの時は、森で簡易陣地を作成するしかないかな」


「『アイギス』的には簡易陣地で春を迎えた方がいいんだけどね」


「まずは、メンバー全員で話し合いをしますか」


「最低でも調味料や食糧を買わないと・・・それと馬達の餌や藁もかな」


「調味料と食糧はアライズ達にお願いして、馬達の事はシルミルにお願いしましょ」


「簡易陣地での生活も考えて、着替えや薪なども購入しないとな・・・、薪はココのアイテムボックスに保管をお願いした方がいいかな?」


「箱馬車の屋根にも薪を載せる事が出来るから、薪は一軒家へ運んでもらった方がいいかも」


「それじゃ、基本は5つ先の集落まで一直線で進む事、それが叶わない時は森で春を迎えるという感じで良いかな?」


「それでいいかも、食糧と酒があれば生きていける」


「宿屋ではゆっくりできないし、簡易陣地でこっそり過ごした方が『アイギス』らしい♪」


リウ達はこれからの事を決め、ギルドを後にするのだった

『リリー』には近日中に『犬耳族』の集落から旅立つ事を告げた

『米』の事を調べ、5つ先の集落で見つけたかもと教え、リウ達は一軒家へ戻るのだった



一軒家へ戻ると、アライズ達がギルドから届けられた食糧と調味料をチェックしていた、調理場の貯蔵庫の食糧と合わせ、半年分以上の食糧がこの場に集められていた、ココのアイテムボックスに食糧と調味料を保管し、保存のきく保存食は貯蔵庫に保管していた

ノノ達は『娘さん』達の分の冬の衣装を購入しており、箱馬車の増設した部屋に衣装を保管していた

シルミルの2人は馬達の餌や藁を購入し、大きめのマジックバックギリギリまで保管していた、これで最低でも半年間は買わずに済みそうな量を保管していた

『白銀龍』と『娘さん』達は、この中で一番リラックスしていたのかもしれない、何故なら食後にデザートを食べ、ゆっくり昼寝をしていたんだから・・・


リウとクラシスとリズは、ギルドの資料室で話した事を『アイギス』のメンバー全員に話した

アライズ達3人はリウの話す『米』が気になっている感じがした、ノノ達は食料や衣服は購入済みなのですぐにでも出発出来るかなと話しているし、シルミルの2人は馬達の餌や藁は大量に保管してあるので問題無いなと考え、追加で購入するのは薪だけという事になった


「薪を購入したら旅再開かな?」


「それなら私達がギルド経由で購入してきますね、一軒家へ届けてもらえばいいのかな?」


「そだね、薪の量が多いから届けてもらって、箱馬車の屋根やアイテムボックスに保管しよう」


「了解、朝ご飯の後にギルドに行ってくるよ」


「それじゃ、ノノ達にお願いね」


「「「はい」」」


ノノ・ココ・ジャンヌは同時に返事をしていた

明日は旅再開に向けて準備の日かな・・・



さぁ、『米』を目指してあっちこっち?


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