0-23メンバーが増えました
『ひよこ亭』に戻ってからは、紅茶を飲みながらイノシシ討伐狩りの脳内反省会をしていた
『イージス』を展開しておけば攻撃を受ける事が無くなる代わりに攻撃する術が半減するという事、攻撃力を上げるとMPの消費が激しくなり後半の攻撃の心配など・・・
やっぱりソロでの討伐の限界なのかなぁ
それとも討伐時に周りに木にロープで囲い簡易柵でも設置しておけば・・・少なくとも簡易柵のある方からの攻撃を受けることはあっても、攻撃までのタイムラグが発生するはず、柵用の杭ならばアイテムボックスに10本あれば対処できるでしょ
『イージス』は野犬・野うさぎ以外を対象として使用すればMP消費を抑えれるはず
それとMAP展開時の追撃『ボルト』を単発から連射できる様になればいいんだけど・・・これについては練習しかないだろうな~
冒険者ギルドの裏ででも『ボルト』の練習をお願いしておこうかなぁ
「リウさん、何かお悩みですか?」
アンナさんがカウンターから心配そうな顔で声をかけてきた
どうやら難しい顔で紅茶を悩みながら思案していたので気になっていたみたいだ
「今日の討伐の反省会をしてました、攻撃力の無さでどうしようかと」
「そうなんですか?リウさん討伐後なのに怪我もなくすごいと思うんですけど・・・」
「今日は一体しか倒してないからです。それでも一度ヤバイ場面があったので、次同じ事があったらどうやればいいのかを悩んでました」
「何か解決のヒントでも思いつきましたか?」
「ん~、魔法の練習をしようかなとそれにパーティーメンバーを募集してみようかと・・・」
「それはいいことです、一人では無理でも二人三人と増えると困難な問題でも解決する事が出来ます」
「メンバー探しも冒険者ギルドの受付さんにお願いしたので大丈夫だと思うんですけど・・・」
「リズさんとクラシスさんの二人にですか?」
「はい、ギルドでの知り合いが二人しかいませんので」
「同業者の冒険者さんに知り合いとかは・・・?」
「いないですね、見かけはするんですが・・・すでにみなさんパーティーを組んでいる方々ばかりで、その中に入る事は無理です。それにメンバー募集はしましたけど『ひよこ亭』拠点といいますか集合場所にしたいので強面の方々は来ないと思う」
「あらあら、引き続き『ひよこ亭』のご利用ありがとうございます」
アンナさんは悩みの内容と引き続きのを聞き微笑みながら接客の仕事へと戻っていった
『ひよこ亭』は喫茶店という事もあり安心して過ごせる憩いの場所なので拠点はここ以外考えられなかった
三食の食事に宿泊施設、休日いは紅茶を楽しめる・・・理想すぎる
その日はゆっくりと『ひよこ亭』で過した・・・
次の日からはギルド裏での『ボルト』の連射の修練と片手棍を使っての移動攻撃・・・主に足運びと重心移動の修練を1日交替で行い、午後からは紅茶を飲みながら『中級魔法の書』をゆっくりと読んでいた
『初級魔法の書』が基礎の内容に対して、『中級魔法の書』は応用の内容になっており『ボルト』の運用方法も記載されていた
今までは魔力を維持し圧縮し撃ちこむといった3工程を、短縮して1工程で行う方法が記載されてあった
これにより『ボルト』を杖を構えて1秒かからず撃ちこむことに成功するのだが、MAP展開時の遠距離では攻撃力が低くなるという弊害が発生し、杖に装着する魔石を1つずつ追加する事になってしまった
短銃杖と杖⊿型には発動短縮の魔石は着いていたので、少しだけ魔力の上がる魔石を1つずつ追加することにした台座に関しては魔道具屋の店主にお願いした
2つの杖の完成は2日くらいかかるという事なので3日後に受け取ることとし、魔力の上がる魔石を5つ購入に魔道具屋をお後にした
5つの魔石を購入したのには訳がある、『ベッソ』さんの商店に新しくレプリカ銃の発注をお願いしようと思ったからである
両手には小型の杖があるので長距離専用の長めの杖=ライフル銃の製作依頼である
もっともお願いするのは木工加工職人の『ベッソ』さんではなく見習い加工職人さんにではあるのだが・・・
『ベッソ』さんの商店に着き、ライフル銃製作依頼をお願いしたまでは良かったんだが、思いのほか『ベッソ』さんが依頼内容が気に入り、見習い加工職人5人ライフル銃製作を指示していた
製作依頼は図面にライフル銃の形と魔石を設置する穴を5つ(大きさと深さ)をお願いし、値段を300Lでの完成報酬とした、期限は2日とし、完成した中から1つを購入するとした
もっとも出来次第では違う魔石を着けてもいいので5本の杖を購入するつもりなのは内緒
無事に製作依頼を発注し『ベッソ』さんの商店を後にする
楽しみは2日後である
小型杖2つとライフル銃の完成までの間に冒険者ギルドのクラシスさんから冒険者を二人紹介してもらっていた
一人は冒険者になったばかりの『ノノ』13才で銀髪長髪で小柄の少女だった、武器は弓でポーション屋で見習い職人をしていた経験があるとの事だった
もう一人は『ココ』14才で茶髪短髪の小柄の少女だった、武器は杖で風属性の魔法使いだった、魔法使いの家系だったらしく杖をカスタマイズすることが可能との事だった
紹介してもらった時は二人とも緊張しており、クラシスさんを通して会話した事を覚えている
今では二人とも普通に接してもらっている・・・たまに敬語での会話になるのはしょうがない
今日は『ベッソ』さんの商店にライフル銃を受け取りに行く日になっていた
どんな出来になっているか楽しみである
「今日は杖を受け取りに出かけるけど二人はどうする?」
朝ごはんを食べているノノとココに今日のスケジュールを聞いてみる
二人とも『ひよこ亭』の食事には満足しているみたいだ、紹介してもらった日に二人とも『ひよこ亭』を宿泊場所に決めて一緒に行動することが多くなっていた
「杖は魔道具屋さんに取りに行くんですか?」
「邪魔じゃなければいご一緒します~」
杖の事なのでココは魔道具屋さんが気になるのか聞いて来ていた
ノノは一人でいたくないのか一緒に行きそうだな
「職人横丁の『ベッソ』さんの木工加工屋さんかな?魔道具屋さんにも行くよ、杖のカスタマイズをお願いしたのも今日完成予定だからね」
「ご一緒します、魔道具屋さんの場所とか気になります」
「わたしも行きたいです~。この街に来たばかりなので色々見て回りたいので~」
「んじゃ、朝ごはん後に着替えてカウンターに集合でいいかな?」
「「はい!!」」
二人とも出かけるのが嬉しいのか声を揃えて返事をしていた
それを見ていた『ひよこ亭』の三人はニコニコしながら見守っていた
ノノはポーション作成の知識があるから道具屋を紹介しよう
ココには魔道具屋を紹介しよう
三人でも討伐クエストは杖を受け取ってから考えてからでもいけるでしょ
まぁ、初心者冒険者は薬草採取をこなしながら強くなればイイしね~♪
ノノ 銀髪 長髪 小柄 少女 弓使い
ココ 茶髪 短髪 小柄 少女 魔法使い




