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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
228/354

2-228土壁の作成10日後のギルドでの会話とか

『アイギス』のリウ達が土壁の作成を初めて10日後、商業者ギルドの『リリー』の予測よりも土壁が完成しつつあったが、それでも全体の2~3割土壁が完成していた

『ガンガ』と『リリー』は地図を広げ土壁が完成た場所を確認し、地図上では集落から東方の半分を完成しているのを見ていた


「このままいけば30日後には土壁は完成しますね」


「しかし、これ程優秀な土魔法の使い手が、長期間の依頼を受理してもらえるとは・・・」


「麓の街からのギルド員から話を聞いた時は信じられなかったんだがな・・・」


「確かに『アイギス』は薬草採取やポーションの納品が殆どだったし・・・」


「多少は大猪や黒熊の素材を納品していると言われていだが・・・」


「どうやら大猪や黒熊は解体して、食糧にしているらしいぞ」


「『ガンガ』、それは本当ですか?大猪ならまだしも、黒熊はランクEでは討伐は難しいでしょ?」


「リウ達の食事中に聞いたから間違いないぞ、メンバーにアイテムボックス持ちがいるみたいで、解体前の大猪も保管してるって教えてもらったし」


「食事中・・・?貴方は一軒家に行ったんですか?」


「いあ、果樹園で昼飯中にちょっとな、果樹園で働いてる『犬耳族』の連中も弁当の美味しい匂いが気になるって相談されて・・・見に行ったんだよ」


「解体スキルもあり、自分たちで弁当も作る、だから、露店街でリウ達が食材や調味料や酒類を買っていたんですね」


「『犬耳族』の連中が言うには、毎日違うメニューの弁当らしくて・・・、実際に食べてみたが露店よりも美味しく、食堂よりも美味しい料理だったなぁ~」


「それは料理スキル持ちと言う事ですか?」


「まぁ、料理が得意なだけかもしれないが・・・、焼串や焼鳥にしても味付けが絶妙だったし」


「それは気になりますね・・・、次の『アイギス』の休日はいつだったかしら?」


「2日後だったかな?実際に果樹園で土壁を作成していない時が休みだと考えた方がイイ」


「それじゃ、休日に『アイギス』の一軒家にお邪魔しましょ」


「その時は珍しい食材や美味しい料理を持っていけば歓迎してくれるんじゃないか?」


「んー、そうしましょ」


『リリー』は少し考えてから、数種類の果実をお土産に考えていたが、焼串や焼鳥の味付けが気になるので、精肉などを持参するのもおもしろそうだと思っていた

『リリー』はギルドの受付嬢になってからは、食事は食堂か酒場に通っていたので、少なからず食事をする事にこだわりを持っていた、実際に自分で食事を用意するには時間も無く、食べてえ貰いたい彼氏がいないのが原因だったりするんだが・・・




リウ達が仕事を初めて10日が過ぎ、果樹園で働く『犬耳族コボルト』のみなさんとも仲良くなった気がしていた、毎日の挨拶は勿論の事、昼時には一緒に弁当を囲む事が多くなっていた

商業者ギルドの『ガンガ』さんとも何度か食事と一緒にしていた、最初は弁当の香りが気になった『犬耳族』からお願いされ、リウ達と昼ご飯を一緒に食べたのが最初だったが・・・、今では3日間の仕事の合間に1度は食事を共にしていた

その後は『犬耳族』のみなさんも、弁当や露店で買った焼串やパンなどを持ち寄り、リウ達と一緒に食べるようになった

今日はサンドイッチ三昧だったが、11人分よりも多めに作られており、『犬耳族』のみなさんや『ガンガ』の分も用意されていた

リウは『焼鳥とサラダのサンドイッチ』を頬張り、ノノやココは『焼猪と焼鳥のサンドイッチ』を頬張っていた、他のメンバーもアライズ達の自信作のサンドイッチを頬張っていた


「『ひよこ亭』のサンドイッチは絶品だな」


「『猪鳥サンド』もおいしいよ」


「肉絶品~」


「2人は肉づくしだね」


「「うまいよ~」」


ノノとココはサンドイッチを頬張り、ニコニコしながら食べていた

他のメンバーもサンドイッチを頬張りながら、梨や桃を頂いていた

『ガンガ』も「焼猪と焼鳥のサンドイッチ』を頬張りながら、2つ目のサンドイッチに手を伸ばしていた


「それにしてもさっき言ってた『ひよこ亭』ってのは何だい?食堂か宿屋の名前かい?」


「『ひよこ亭』はアライズとアリサとアンナの3人組の別名かな?」


「『アイギス』の料理番っていうのが一番しっくりくるかも~」


「料理番と言うより調理番?私達の料理の師匠かな?」


「へ~、元々は料理人だったとか?」


「宿屋?喫茶店?の料理人だよ」


「リウがパーティーに誘って、3人が『アイギス』入りしたんだよね?」


「そうそう、美味しい食事は大事だし、3人を誘った事は正解だと今でも思っているよ」


「確かに、この味は他では食べられないな・・・」


「『アイギス』は色々な街を食べ歩いてきたから、その街の美味しい料理の味を覚え、その度に『ひよこ亭』の料理を美味しくしてきた」


「なぁ、『ひよこ亭』はもう一度、宿屋とか喫茶店を始めないの?」


「冒険者だから無理だよ、始めるとしたら『アイギス』が旅をやめ、1つの場所に留まる時だな」


「それがこの集落だったら嬉しいんだがな・・・」


リウと『ガンガ』は食べながら話をしていたが、他のメンバーと『犬耳族』のみんなは食後の紅茶を飲みながら、まったりとしていたが、リウと『ガンガ』は紅茶を飲まずに話し合いをしていた




それから数日後、一軒家に『リリー』が訪れるのだが、なぜか『ガンガ』も同行していた


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