2-226土壁作成2日目の朝はギルドにとか
土壁作業1日目終了という事でリウは嫁さん達とお風呂でのんびり過ごしていた
一応、魔法で身体を綺麗にしていたので、お湯が汚れる事は無いので、リウをはじめ嫁さん達は1日の疲れをお風呂で解消しているように見えた
クラシスやリズ、アライズは酒瓶を持参し、湯船につかりながらちびちびと飲みながらお風呂を楽しんでいた
リウは両脇にノノとココが座り肩に頭をのせて「いいきもち~」「ゆっくりする~」と呟いている
ジャンヌやアリサ・アンナもリウの傍で「まったりしますね~」と湯船の淵に頭をのせて、ぼんやりとしていた
シルキーとミルキーは、リウが嫁さん達と過ごした方が好いという事で、一緒にお風呂に入る機会が減っていた
「今日1日で仕事の流れは覚えたけど、果樹園に近づく反応の正体は未解決というか、未確認だね」
「反応が小さいから、小型のネズミとかサルだと思うけど・・・」
「人を襲うタイプじゃないと思うけど、被害があるなら土壁作成時だけでも討伐した方が好いのかな?」
「それについてはギルドでクエストボードを確認してからの方が良いかもよ」
「襲われたら倒すけど、こっちから襲うのはダメね、討伐対象外の動物だったら大変だし」
「もしくは、ネズミは対象で討伐しても、サルは対象外で倒すころを禁じられているとか?」
「まぁ、それについては地域性のところがおおきいと思うけど、ギルドで確認と果樹園の『犬耳族』で話を聞いてみた方がいいかな?」
「そだね、『ガンガ』さんとか『リリー』にも話を聞いてみて、尚且つ果樹園のも話を聞けば、これからの集落での生活に役に立つと思うよ」
「それと3日間で土壁の作成距離が、どのくらいなのかも知りたいし」
「土魔法を1日中唱えていたけど、魔力枯渇だけは気をつけてね、枯渇しそうな時は休憩して魔力の回復に努めないと、僕が心配でどうしようもなくなるからさ・・・」
リウはそう言いノノとココを抱きよせるのだった、2人は『エヘヘへ』とニコニコし、みんなより先にお風呂からあがるのだった、ノノとココがリウの隣から移動した事で、アリサとアンナがリウの隣に座り、湯船の中でリウの腕に抱きつくのだった
アリサとアンナは、『リウ独占~♪』と抱きつきながらリウの耳元に呟くのだった・・・、リウは照れながらも抱きしめられた腕を解き、アリサとアンナの腰に腕を回し、『アンナとアリサを独占♪』と耳元で囁き2人にキスをするのだった
アリサとアンナは満足したようにニコニコし、『ベットで待ってるね』と囁き、お風呂からあがるのだった
クラシスとリズは『いいなぁ~』と呟いたので、リウはクラシスとリズに『おいで、おいで』をした、2人は飲んでいるカップを置き、リウの隣に座り『キスしてもいい?』とクラシスが聞いてきたので、『もちろん』という前にクラシスとリズが頬にキスをし、クラシスから先に唇にキスをするのだった・・・、リズも続けてリウにキスをし満足したのか、『ベットで待ってます』と囁き、お風呂からあがるのだった
湯船にはリウとアライズとジャンヌの3人になった、メンバーの中で照れやすい2人が残ったので、『2人もおいで』と言うと、アライズとジャンヌは嬉しそうに、だけど照れながらリウの傍に座るのだった、2人は照れながらもリウの肩に頭を置き、『やっと私の番になりました』とアライズはリウの耳元に小声で話すのだった、ジャンヌもコクリと頷いている所を見ると、ノノ達の様に抱きついたり、アリサ達の様にキスをしたりしたかったみたいだ、リウは2人の頭を撫でキスを交わすのだった、軽めのキスを何度もし、顔が真っ赤になり2人は照れながらも『ベットで待ってます』『早く来て下さいね』とリウに小声で話すのだった、リウは『了解、すぐに行くからベットで待ってて』と言うとニコニコしながらお風呂からあがるのだった
リウはお風呂に1人になってから、『今日は寝れるかな・・・』と小声で呟くのだが、誰1人その声を聞く事は無かった
ただ、その日の夜はリウは明け方までに頑張る事になるのだが、ノノ達女性陣はニコニコしながら次の日の仕事を行う事になる、リウは寝不足なのに対し、女性陣はいつも以上に元気だった
もっとも寝不足で疲れがたまっていても、ポーション1つで寝不足も疲れも解消されるので、この日からリウは健康ドリンクを飲む様にポーションをがぶ飲みするのだった
次の日は、土壁作成の仕事の前に商業者ギルドに寄り、『犬耳族』の集落周辺での野犬や黒犬、またはそれ以外の生態について話を聞きにやってきていた
ギルドに入ると受付嬢以外誰もいなく、リウ達は受付嬢の『リリー』に話しかける
「おはよう、『リリー』さんに聞きたい事があるんだけど?」
仕事の手を止め『リリー』がリウに顔を向け
「おはよう、今日はどうしたの?」
「昨日から土壁の作成を始めたのですが、果樹園の周りで不審な反応を感知したので・・・」
「不審な反応ですか・・・?」
「はい、僕を含め野犬よりも小さな反応を感知したんですが、何を感じたのかさっぱり解らなかったので・・・」
「それは人を襲うタイプの動物じゃ無く、果実を狙う動物だと思うわ」
「人を襲わない動物ですか?」
「はい、果樹園で動物に襲われたという話は聞かないの大丈夫だと思いますが・・・」
「果樹園の食害というのは問題では?」
「ある程度の駆除は『犬耳族』の自衛団がやっていると思います、ギルドに討伐駆除の依頼は無いですね・・・、駆除しても部位的にも素材的にも不向きですので・・・」
「それでは土壁作成時に向かってきたら討伐しても問題無いですね」
「そうですね、駆除しても大丈夫です、そのかわりギルドに持ち込まれても困りますので土に埋めて下さいね」
「わかりました、向かってきたら帰り討ちにして、土の埋葬します」
「宜しくお願いします」
「それと最後に、果実を狙う動物の中に討伐してはいけない動物はいるんですか?」
「討伐しちゃいけない動物ですか・・・、いませんね理由はなんであれ、襲われた場合は反撃してください、貴方方は自分自身を第一に考えて行動してください、本来であれば土壁作成時に数人の冒険者を護衛をして手配したかったのですが・・・」
「大丈夫ですよ、メンバー内で交代して土壁作成と警護を分担して行っていますので・・・」
「あまり無理をしないでくださいね、本当は熟練した土魔法師を雇う事は奇跡に近く、『アイギス』のみなさんには本当に感謝してるんです、なので作業期間を最初に決めましたが、期間延長を含め無理な作業だけはしないでください」
『リリー』さんはそう言い、リウ達にぺこりと頭を下げるのだった、それに伴い他の受付嬢も『リリー』さんと同じくぺこりと頭を下げていた
「そんな頭を上げて下さい、僕らは出来る事をしているだけですので」
「ありがとうございます、何かあればギルドに来てもらえれば大丈夫ですので・・・」
「わかりました、その時はよろしくお願いします」
リウ達はそう言いながら商業者ギルドを出て、果樹園に向かうのだが、リウ達は露店により休憩時に食べる梨や桃を購入し、各々のマジックバックに保管するのだった
露店には収穫前なのか林檎を見る事が出来ず、美味しそうな梨と桃を購入した、どちらも時間があればアライズ達にデザートを作ってもらいたいのだが・・・、休日はリウを交えてケーキ作りをするのも面白いかもっと思いはじめていた
仕事中の反応は『Search&Destroy(サーチ&デストロイ)』です。
討伐しても素材を期待できないのは残念でしかないです。
警護・警備役は、作業者の安全第一で行動するので、作業中は警備役の3人が一番大変だったりします、1日中休憩をしながらでも周囲の警戒をするという事で、警護役になった者は体力よりも精神力がガリガリ消耗し、毎晩のリウとのお風呂などで減った精神力を回復させるのだった




