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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
216/354

2-216雨音を聞きながらとか

それから2日後、『アイギス』は次の集落へ向けて移動していたが、朝ご飯後に突然の豪雨で簡易陣地全体に土魔法で屋根を作成した

リウ達は食後の紅茶を飲みながら、今日はこの場で待機かなと思いはじめていた

雨量が凄いのか街道を移動する馬車も冒険者も見当たらない

クラシスは簡易陣地内に魔法で明るくし、果実酒を飲み始める

アライズは簡易コンロを持ちだし、焼串や焼鳥を炙り始め、この日『アイギス』は草原の真ん中で酒盛りを始めるのだった

リウは昨晩は火の番として徹夜だった為に、酒盛りを始めたメンバーに


「あんまり飲み過ぎないでね~、僕は仮眠するから、おやすみなさい~」


同じく火の番をしていたノノやココとジャンヌと一緒に箱馬車の2Fに向かい仮眠を始めるのだった、『白銀龍』も食事が済みリウの頭を抱きしめながら寝始める

シルキーとミルキーは、馬達のもとへ行き、ブラッシングをしたり、食事を一緒にしていた

アリサとアンナは、調理荷台で焼串や焼鳥の下準備をし、いつでも調理可能にしマジックバックに保管していた

『娘さん』達は、簡易陣地と箱馬車に別れて『アイギス』の警護をするのだった


その日の街道は、何台か馬車が通ってが街道外れに、見慣れない建物が建っていたが、豪雨の為に誰1人『アイギス』の簡易陣地に近づく者はいなかった

クラシスとリズとアライズは、炙られた焼串や焼鳥を肴に酒盛りを始めていた

箱馬車の周りは土壁で囲まれ、酒盛りをしているアライズ達には外の様子は見えなかったが、雨音だけはしっかり聞こえていた、雨音を聞きながらのんびりと美味い酒を肴を楽しんでいた


「今日はゆっくり飲めますね~」


「たまには朝から飲むには最高な日だね」


「あんまり飲み過ぎちゃダメよ」


クラシスとリズの盛り上がりに、アライズが飲み過ぎを注意するのだが、それも1時間後には3人ともいつもの調子で飲みだし、昼前には3人とも箱馬車の2Fでリウ達と一緒に寝ていた

昼時にはアリサとアンナ、シルキーとミルキーと『娘さん』達で、パスタやサンドイッチなどで軽めに食事を済ませ、アリサとアンナは晩酌用の料理を作り始め、シルキーとミルキーはポーション作成を始め、『娘さん』達は箱馬車の警護をしていた


調理荷台では、パスタ用のソース作りをしていた、リウ特製のトマトソースを大量に作り、2人のマジックバックに保管するのだった

それ以外でも、大猪の角煮や黒熊のステーキを焼き上げ、数日分の料理を作り置きし、どちらもマジックバックに保管した後、シルキーとミルキーの2人と一緒にポーションを作成するのだった

アリサとアンナはシルキーとミルキーと一緒にポーション作成をしていたが、作成しながらリウのどこが好きという話になり、ポーション作りよりも話に夢中になり、夕方までに30個ほどのポーションしか作成出来なかった

アンナ達の会話は『娘さん』達も聞き耳を立て、知らないリウ情報を知る事に満足しながら箱馬車の警護に努めていた


その頃、箱馬車の2Fで仮眠中のリウといえば、『白銀龍』がリウの頭に抱きつき、ノノとココが右腕を枕にし、クラシスとリズが左腕を枕にし、アライズとジャンヌは腰回りに抱きつき眠っていた

リウは幸せをかみしめながら、眠りについていたが、身体が痺れてそれどころではなかったが・・・

クラシスとリズとアライズは、このまま朝まで起きる事は無かったが、リウと『白銀龍』・ノノ・ココ・ジャンヌは目を覚ました

晩ご飯は、アリサとアンナの調理したパスタとステーキにサラダと寝起きのリウ達には優しい食事になっていた


「このパスタのソースは、2人で作ったの?」


「はい、リウに聞いた通りに作ってみたけど・・・どう?」


「うんうん、おいしいよ」


リウはアリサ達2人の作ったパスタを褒め、久しぶりにお代わりをし、アリサとアンナはニコニコしながらソース作りであった事を話していた

ノノ達もパスタをお代わりし、『白銀龍』は『娘さん』達とステーキを口いっぱいに頬張り、シルキーとミルキーはパスタとサラダをパンにはさみおなかいっぱい食べていた


「パンにはさんでもおいしいよ~」


「お弁当のメニューにくわえて~」


シルキーとミルキーは、パスタ&サラダの惣菜パンが気にいったみたいだ

手も汚れず、お手軽に食べれるので、弁当向きなメニューなのかもしれないな・・・


「私は焼串入りのパンが好きです」


「焼鳥入りでも可」


「サイコロステーキとサラダ入りのパンも食べてみたい」


ノノ・ココ・ジャンヌもアリサとアンナに追加でお願いしてくる

食事を済ませた後に、アリサとアンナは3人の考えたメニューを調理荷台で作り始めるのだった


晩ご飯後は片付けをし、ノノやココにジャンヌは軽めの晩酌をし、リウとシルキー・ミルキーは紅茶を飲みながら、ぼんやりしていた


「外はまだ雨降ってるのか・・・」


簡易陣地からは見えないが、微かに雨音がリウ達の耳には聞こえていた

どうやら今日は1日は雨降りなのかもな・・・、明日は晴れれば嬉しいけど・・・


「明日も雨ならここで休憩する?」


雨音を聞きながら果実を飲むココがリウに聞いてきたので


「んー、食材は十分にあるし、無理に雨降りに移動する必要も無いでしょ」


「んじゃ、明日も雨ならポーション作成でもしましょ」


「それともゆっくり過ごす?」


「それについても明日考えましょ」


リウはMAPを展開し、簡易陣地の周囲に野犬や黒犬がいないかを調べはじめる

雨降りの為か、周囲500m圏内に『アイギス』以外の反応は無かった


その後、アリサとアンナが寝る前にお風呂に入るという事で、リウも一緒にお風呂に入り、夫婦としてのスキンシップするのであった

ノノやココは晩酌をし、この日の火の番をせずに眠る事になる

ジャンヌは早々に寝落ちしており、リウが抱き上げながら布団へ運び、頭を撫でながら箱馬車を後にした


簡易コンロの前では、リウと『白銀龍』と『娘さん』が雨音を聞きながら紅茶を楽しみ、『白銀龍』は『娘さん』の膝に座り林檎を頬張っていた


リウは「たまにはこんな日があっても好いか~」っと思いながら紅茶を飲んでいた

のんびりまったり飲み食い笑い?

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