0-21追尾魔法とか
右手に杖⊿型と左手に拳銃杖を装備してMAP展開し赤マーカーを探し歩いていた
MAPで見る限り街の周囲3km圏内にはいない事がわかったが
街道より向こうの草原地帯に赤マーカーが集団で移動しているのが数か所と森の奥の丘のあたりでも数か所見受けられた
「数匹単位の赤マーカーは・・・と」
薬草の採取場所の付近に反応があるな、『身体強化』『速度強化』を唱え赤マーカーの300m付近に接近する
野うさぎが3匹が薬草を齧っているのが見て取れた・・・
まだ、体長が60cm未満の個体が3匹なので『ボルト』1発で倒せるはずなので
気づかれる前に瞬殺出来たらいいんだけど
そこまでの発動短縮と連射は出来ないので両手での同時発動と発射をやってみる
杖⊿杖と拳銃杖を同時に魔力の圧縮はやはり杖⊿型の方が早いので
先に杖⊿型の『ボルト』を撃ち、また、魔力を圧縮する
それと並行して拳銃杖の『ボルト』を撃ち、次に杖⊿型の『ボルト』を撃ち込む
時間にして5秒くらいの時間がかかってしまったが
逃げ回る野うさぎには有効でも、向かってくる野犬になると5秒は危険な感じがしてしますな
接近されても大丈夫なように『イージス』を展開した方がいいかもしれないけど
長期戦ではMPの維持が問題だし、練習あるのみだな
『ボルト』も誘導弾みたいに追尾系の効果でもあれば発動短縮の魔石を多用して遠距離からのライフル狙撃出来そうだけどな
そうなると目測での限界を感じるしMAPと連動の追尾魔法でも構築した方がいいのかな?
無詠唱なので新しい『ボルト』として使えば怪しまれる事もないだろう
野うさぎをアイテムボックスへ保管し、弁当を食べながらMAPに魔法の追尾システムを組み込めないか試案していた
MAPは拡大圧縮で表示が変化したし、マーカーの識別も出来るようだった
だったらマーカーを目標物として、もしくは、到達場所として認識することが可能ではないのかという思いがあった
試しにマーカーを前方の大木にセットし、足元の石を拾い、全力で投げる
「カァン!」
距離にして50mの距離の大木に真ん中にヒットしていた、もちろん当っただけで跳ね返ったが・・・
それでも投げた瞬間に石の軌道が修正された感じがしたな、大木に中心に吸い込まれて当った感じだ
これを魔法に置き替えてもいけるんじゃないだろうか、もっとも動き回る野犬相手にどこまで追尾できるかも未定でもあるが試す価値は有りそうである
石を投げ、満足のいく内容だったので弁当の残りのサンドイッチの残りをゆっくりと頂いてから、次の獲物をMAP展開しながら探していく
目標は5匹未満の野うさぎ、もしくは、野犬がいいな
MAPで見る限り距離にして2km先に赤マーカー2つ表示されたので向かってみる
500m先まで接近しMAPで位置を確認する、ここからでは姿を目視することは困難なのでMAP展開で赤マーカーと他に冒険者がいないかも確かめる・・・
「1km圏内に冒険者無し、赤マーカー2つを追尾し殲滅!」
MAPを展開し、赤マーカーをタップする・・・赤マーカーが紫マーカーに変換した
これで追尾OKなのだろうか?まぁ、撃ちゃわかるか・・・
両手の杖に魔力を圧縮し、連続して『ボルト』を撃つ!!
紫マーカーの消滅を確認してからマーカーの方向へと走り出す
MAPを見る限り周りには誰もいないはずなので獲物の横取りは無いんだけど、MAPの紫マーカーへの変換に消滅もきになるし、どのくらいの命中率だったのかも気になる
「・・・確かこの辺のはずだけど」
そこには頭を撃ち抜かれた大きめの野うさぎが2匹横たわっていた
どちらも額に一撃、弾痕は小さく最小限の傷だな・・・
野うさぎだから額に一撃だったのか逃げる間もなく一撃くらったのかはわからんな
遠距離からの一撃必殺、これでは魔法使いというよりもスナイパーだな・・・もしくは、狩人か?
もう少しMAPの追尾システムについての考察が必要なので後一回討伐してから帰ろう
野うさぎをリュックへ保管し、MAPを展開する1km圏内には反応なし・・・2km圏内に赤マーカーが1つ反応あり・・・いってみるか!!
『身体強化』『速度強化』を唱え目的地まで疾走する、木の枝や根を最小限の動きで避け、薬草や野草も踏まないように駆けていく
赤マーカーの500mまで接近して待機する、MAPで周りを確認し周囲に冒険者も赤マーカーも接近していない事を確かめてから杖に魔力を圧縮する
「とりあえず、1匹で活動している個体がいるのは余程の大物かもしれないから気をつけないと・・・」
MAPの赤マーカーをタップして紫マーカーに変換してから『ボルト』を撃つ、一撃で仕留められなかった?
紫マーカーが接近しているのがMAPで見て取れた、あわてず、両手の杖に魔力を圧縮し連続で紫マーカーが消えるまで撃ち続けた・・・MAPを見ても100m付近まで接近している事に気がつき
『イージス』を展開した、リウ全体を包む盾で迎え撃つ
拳銃杖はイージス展開時にホルダーに収納したので、杖⊿型のみでの『ボルト』攻撃となるが、向かってくるのが野うさぎや野犬じゃないのが音でわかる・・・
なぜなら森の中を木を押しのけて近づいて来ているのか、木々を薙ぎ倒す音が刻一刻と近づいているのと駆けている震動がすごい
「エライ大物がヒットしたんだなぁ」
っと、思っていると体長3mを超えようかというイノシシが目の前に現れた、『ボルト』で折れたのか牙が2本とも折れており至る所が被弾しているみたいだが・・・
怒りで攻撃が効きにくいのか?それとも『ボルト』に込めるMPが少なかったのか気になるな
イノシシは充血した眼をリウに向け駆けだしてくる、対してリウは腰を据え『イージス』で迎え撃つ気でいた
「ドォガ!!」リウとイノシシの衝突でイノシシは『イージス』の力で後ろに受け流される形で投げ飛ばされた。対してのリウは衝撃のすさまじさで片膝をついた感じでイノシシを見据えていた
「っつー、完全には流しきれなかったか・・・。だか、『イージス』は健在だ!」
頭から地面に落ちたイノシシは起き上がれずに地面に横たわっていた・・・
リウは冷静にイノシシの前足の膝を撃ち壊し、動きを完全に止めてからとどめを刺した
MAPで紫マーカーが消滅するまで近づかないように観察し冷静に対処していた
マーカーが消滅してから、アイテムボックスへ保管する
イノシシはFランクの獲物だっけ?倒した後に冒険者ギルドでのいい訳を考えないとまずいかなぁ
アイテムボックスには野うさぎ5匹とイノシシ1匹が保管しているが、もともとのマジックバックの内部容量がどれくらいかも知らないから冒険者ギルドにはイノシシのみの買い取りをお願いして、野うさぎは『ひよこ亭』で食材として活用してもらおう
しかし、MAP展開時での追尾システムは便利すぎるけど『ボルト』のみでは攻撃力の低さは悩みものだな。今回は『イージス』での完全防御があったからなんとかなったけど・・・もっと戦略と戦術となんとかしないとまずいな
MAP展開時の追尾システムを追加