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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
209/354

1-209『銀の指輪』購入と魔石の付加とか

次の日、リウとハルク夫婦は麓の街の魔道具屋へ向かっていた

簡易陣地の留守番をアライズ達に任せ、食事の準備と料理を大量に調理していた

クラシス達は3組に分かれ薬草採取に出掛けていた

ノノ・ココ・リン・アイズで1班とし、クラシス・リズ・ヘンリー・シルキーを2班とし、ジャンヌ・ライム・ジル・ミルキーを3班とした

『白銀龍』の『イージス』の効果で薬草採取場所が増加していたので、旅に出る前に大量に薬草の収集をするつもりでいた

留守番のアライズ・アリサ・アンナは『ひよこ亭』で大量の料理を調理し、『アイギス』保有のマジックバックに保管していく

解体前の大猪や黒熊を、簡易陣地の奥で巫女の護衛達と大量に解体し、焼串やステーキ・角煮へと姿をかえマジックバックに保管していく

簡易陣地の広場では、馬達4頭が広場でゆったりと歩きていたり走っていた

シルキーやミルキーが、簡易陣地を留守にしていたので広場の草花を食していた、その中には薬草なども含まれていた


一方その頃、リウとハルク夫婦は麓の街に到着していたが、少し前まで赤目の魔物が溢れていたので、クエストが終わった冒険者が街に溢れていた、酒場では酒を浴びる様に飲んでいたりしていた


「お祭り騒ぎだね・・・」


「赤目が消えたので街全体がお祭りモードですね」


「『聖属性』のポーションは用済みになるのかな・・・?」


「『解呪』の効果があるので需要が無くなる事はないですよ」


「それに『アイギス』の『聖属性』のポーションは、ギルドとしても人気商品ですし」


「アイギスやシルキー、リン達の成果ですね」


「『アイギス』のポーションはリンさん達が旅へ出かけても納品して欲しいですね」


「その辺の事は簡易陣地に戻ってから相談しましょ」


暫らく留守にしていた魔道具屋は、商品の追加を求める冒険者からの要望書などが扉に貼られていた、回復用ポーションや『聖属性』ポーションなどの作成依頼が多数寄せられていた

ハルクとシルクは、要望書を各種ポーションごとに分け、必要な数を考え今夜からポーション作成に着いて考えていた

魔道具屋に入りリウはアイテムボックスから、大量のポーションをハルクに渡す


「『指輪』を購入する前にポーションの買い取りをお願いします」


買い取りテーブルに各種ポーションをまとまった数を並べていく、連日作成していた『聖属性』ポーションを200個に、回復用ポーションを400個、毒消しポーション100個などを並べていく

ハルク夫婦はポーションの瓶を1つずつ『鑑定』していき、ポーションの性能を確認して買い取り金額を提示していく、リウは買い取り総額を確認したが、ポーションの正確な買い取り金額を知らないので、ハルク夫婦を信じ買い取り金額を受け取る事になる

シルクが奥の部屋から『銀の指輪』を10個トレイに載せリウの前に並べていく

トレイの『銀の指輪』10個は、大きさも均一していた、リウは『指輪』を1つ手に取り、『指輪』を『鑑定』していく


[『銀の指輪』・・・魔道具の加工前のリング、リングに魔力を通すと大きさを変えられる]


どうやら『銀の指輪』は魔力でサイズ変更可能な事を理解した

加工前のリングか・・・、自作出来れば面白いんだけどな・・・


「『指輪』をもう1つ用意してもらってもいいですか?」


「もう1つですか?」


「はい、僕の分の『指輪』を忘れてました」


「少し待っていてね、確か奥の部屋にまだ在庫があったはず・・・」


シルクが再び奥の部屋に行き、『指輪』を1つ持ってくる、先ほどの『指輪』と同じデザインだった、仲良く同じ『銀の指輪』を用意できたので、『指輪』分の金額を支払う事になる

リウは嬉しそうにアイテムボックスに『指輪』を保管した

これで『結婚指輪』は用意できた、後は旅再開をする為に買い物をしないとなぁ・・・



「そうだ、この『指輪』は加工前のリングとの事ですが、僕でもリングの加工は出来ますか?」


「勿論出来ますよ、魔石はどうしますか?自分で魔石に魔法を付加しますか?それとも付加済みの魔石を使用しますか?」


「自分で付加ですか・・・」


「『聖属性』のポーションを作成した時の様に、「身体強化」とか「速度強化」とかを魔石に付加するんです、それ以外にも「魔法障壁」も可能ですね、残念ならが魔法使いの杖の魔石の様な加工は私達には無理ですが・・・」


「それなら追加で魔石を10個お願いします、付加魔法の修練でいずれ修得する練習用に購入します」


「それでは練習用に小さめの魔石を10個お譲りします」


ハルクはテーブルの下から魔石の入った革袋を取り出し、リウに手渡す、リウは袋の中身を確かめると、袋の中には色違いの小さめの魔石が10個見てとれた


「その魔石は初心者の練習用の魔石なので、付加魔法の修練向きの魔石になっております、実際にリングにも装着可能ですが、実際にリングに装着するつもりなら、もう少し大きめの魔石を装着する事をお勧めします」


「魔石の大きさで付加した魔法の効果に違いが出ますので気をつけて下さい」


「なるほど・・・、この魔石は修練用として活用していきます、それとダンジョン産の魔石でも同じように付加魔法で付加可能なんですか?」


「はい、可能ですが、ダンジョンの魔石はギルドで必ず買い取りをしているはずなので、普通の冒険者はダンジョンで直接魔石を確保する事は無理です」


リウのアイテムボックスには多数の魔石があるが・・・暫らく秘密にしておくしかないかっと考えていた、魔石に付加可能になったら、魔石付加をしてみるのも面白いかも・・・


「それでは僕は簡易陣地に戻りますね、予定では7日後には簡易陣地を離れ、旅を再開するつもりなので、今日は露店で調味料と焼串や焼き鳥などを大人買いして帰りますね」


「はい、ポーション納品ありがとうございます、7日後に旅に出るですね、わかりました」


リウはハルク夫婦に手を振り露店街へ向け歩き出す

ポーションの売上金が思ったよりも多かったので、調理料を半年分に焼鳥や焼串を各種100本以上購入し、ホロホロ鳥のモモ肉や手羽先などを大量に購入していく

この街でも『米』を見かけなかったので、次の街では『米』を探せれば最高なんだけども・・・


馬達はすこぶる元気だし、箱馬車は欠かさずに手入れをしていたし、交換部品もアイテムボックスに保管してあるので、すぐに旅に出る事が可能になっていた

旅の再開は新婚旅行と考えると、リウはニマニマしながら簡易陣地へ戻る事になる


簡易陣地では、アライズ達が料理を作り、クラシス達がポーション作成をし、シルキー達が乗馬をしていた

ジャンヌ達の班が戻っていないみたいなので、MAPを展開してみると麓の街から20k離れた場所で薬草採取していた

リウは簡易陣地に戻ってから、生活魔法で箱馬車を綺麗にしていく、1年以上一緒に旅をしていたので、少しだけボロボロになってきていたが、旅をする分には問題無いと考えていた

今から箱馬車を新調するには、時間も手間もかかりすぎる・・・


『銀の指輪』=『結婚指輪』の購入イベント終了。

クラシス達が薬草採取をしているので、ポーション作成で旅の資金を確保していく。

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