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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
207/354

1-207初めての結婚は・・・とか

クラシスとノノ達がこれからの事を相談している頃、リウとアライズ達は『かまくら住居』で『結婚』について大事な話し合いをしていた


「ねぇ、リウはクラシス達に結婚するって言ったのよね?」


「はい、言いました」


「それで私達とは結婚しないの?」


アライズはリウの目を見つめながら真剣に聞いてくる

アリサとアンナもアライズ同様にリウを見つめている

シルキーとミルキーは「ぷんぷん」と怒りながらリウを見つめていた


「あのクラシス達5人に結婚したいってお願いしたけど、アライズ達はこんな情けない僕でも良いの?」


「リウが何人と結婚しても構いませんよ、私は貴方が好きですから」


アライズはリウの告白に対して即座に答えた


「私もリウが好いです」「私もリウと一緒にいたいです」


アリサやアンナもアライズ同様に、リウとの結婚を望んでいた

シルキーやミルキーは、アライズ達3人が結婚を望んでいるのに対し、少しだけ悩んでから


「リウは私と結婚したい?」「したいの?」


と逆に聞いてきたので、リウは2人の頭を撫でながら


「結婚するには2人は若すぎるから、15才になった時に僕の事が好きだったら結婚しよう、それまでは僕が守るから」


2人はリウに抱きしめながら、「「うんうん」」と答えながら「「4年後に告白してね」」と告白するのだった


「そうだ、シルキーとミルキーはクラシス達に話は纏まったから大丈夫だよと言って来てもらえるかな?」


「「わかった~」」


シルキーとミルキーが『かまくら住居』から広部へ駆けて行く

リウはアライズ達に「好きだよ」と告白しながらキスしていく、3人は顔を真っ赤にしながらも嬉しそうに抱き合っていた、キスした様子は扉の隙間からシルキーとミルキーが見つめていたが、リウ達は気がつかなかった

シルキーとミルキーは、にまにましながらクラシス達に、リウとアライズ達が結婚を了承した事を告げた、クラシスやリズは「そっか良かった~」と話していた、ノノやココやジャンヌは今まで一緒に旅をしてきた仲間達が家族になった瞬間だったが、『白銀龍』は結婚という概念がわからないのか、きょとんとしながら焼串や焼鳥を頬張っていた


リウがアリサとアンナと手を繋ぎながら、『かまくら住居』から出てきたのをクラシス達がにこにこしながら出迎えていた、アライズとアリサとアンナは少しだけ照れていた

クラシスとリズとアライズの3人は、お互いに「これで3人とも結婚だぁ~」と手を取り合って喜んでいた、ノノやココやジャンヌもアリサやアンナと「これからも一緒だね」とハイタッチをしていた

シルキーとミルキーはリウの耳元で「8人もお嫁さんにしちゃったね」「結婚式の予定は?」と聞かれたので、「結婚式は参加した事無いけど2人は知ってる?」と聞いてみたら、「「知らない~」」と言われたので、「後でハルクさんに聞いてみるか」と答え


「それじゃ、そろそろ夕ご飯かも知れないから『ひよこ亭』に行ってみようか~」


とリウが合図をすると同時に、ノノやクラシス達も落ち着きを取り戻し、『ひよこ亭』に移動し始める

『ひよこ亭』ではハルク夫婦と龍の巫女の2人が料理を作り、リン達5人は夕ご飯の準備をしていた、簡易陣地で食事をするメンバーも増え、『ひよこ亭』では20人以上が一同で食事をするので、大きめのテーブル2つに料理を並べて行く、1つのテーブルは酒有りの大人用に、もう1つは酒無しの子供用のテーブルとなっていた

アライズ・クラシス・リズ・ノノ・ココは大人用のテーブルに座り、リウや残りのメンバーは子供用のテーブルに座っていた、『白銀龍』はリウと一緒に座り、今日はジャンヌの膝の上に座っていた

アライズ達もハルク夫婦の手伝いをしようとしたが、リン達5人が手伝いをしていたので、「ゆっくり座ってて、もうすぐ出来るから~」と言われ、今日のところはハルクさん達の料理を頂く事になる

暫らくして、テーブルには大皿に乗った料理の数々が並んでいく、それと同時に酒瓶も多数並べて行く

料理が並び、ハルク夫婦や龍の巫女の2人に加え、リン達5人もイスに座り、ハルクさんの音頭で夕ご飯が始まる


「それでは、いただきます」


「「「「「いただきます」」」」」


『ひよこ亭』でアライズ達以外の食事を頂くというのもおかしな話ではあるが、ハルク夫婦の料理の腕もアライズ達と同様に絶品であった

調理方法がエルフ流なのもあり、素材の味を大事にした料理になっていた


龍の巫女の護衛8人は、『ひよこ亭』で食事をせずに、簡易陣地の四方の塔の見張り部屋で食事をしていた、また、夜の見張りもあるので4人は仮眠をとり、もう4人は食事をしつつ周囲の警戒をしていた、護衛役の8人はここでの食事が楽しみになっていたので、エルフん集落での人気の職種になっていた

リウ達は知らない事だが、巫女の護衛は数カ月ごとに交代をしていた、代わる代わる護衛が変わっていたが、リウは勿論の事リン達も護衛役が変わっていくのを知ることはなかった


食後の紅茶を飲む者と晩酌をする者に別れて、ゆったりとした時間が流れて行く

リウは結婚式というものについて何も知らないという事で、ハルクさんに結婚式のやり方を聞こうと思い、夕ご飯の片付けをしている調理場へ向かう


リン達は料理の廃棄分を『かまくら住居』の裏に穴を掘り埋めて行く、ハルクさんとシルクさんは大皿と食器類を魔法で綺麗にし、食器棚に入れておく


「ハルクさん少しいいですか?」


「大丈夫ですよ、どうかしました?」


「実はエルフの集落でクラシス達に結婚しようって告白しまして・・・」


「それはそれはおめでとうございます」


「結婚の事でも知りたいんですか?」


「あ、いえ、それもあるんですが、結婚式の事を知りたいんですけど・・・」


「結婚式の事?」


「そうです、僕は結婚式に参加した事も無いので、どういう感じで結婚するのか知りたいんです」



シルキーとミルキー以外との結婚。

2人との結婚は15才になってからです。


この世界の結婚概念どうしよう・・・。

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