1-206ノノ達とこれからとか
簡易陣地の広場で夕方まで飲んでいたリウの後ろにアライズが少しだけ怒って立っていた
どういう訳か、アライズの後ろのアリサやアンナも同じように怒っていた
シルキーとミルキーはアライズと同じように「ぷんぷん」と声に出して怒っていた
ノノ達と一緒に飲んでいたので、どうして怒っているのかリウは酔っていたので思考が停止していて、何も考えずに話しかけてしまった・・・
「どうしたの?なんで怒っているの??」
「リウ・・・少し向こうでお話をしましょうか?」
アライズが声をかけ、アリサとアンナがリウの手を取り、『かまくら住居』へ連行されていった
クラシスとリズはニコニコしながら連行されていくリウを眺めていた
ノノやココ、ジャンヌはアライズ達がリウに何の相談なのか、何となく理解していたので邪魔をせずに黙って座っていた、ジャンヌは『白銀龍』に焼串を食べさせながら
「そういえば、リウは私達との結婚を了承しましたけど・・・」
「結婚の事?」
「はい、リウは結婚の儀式をどう考えているのかと思って」
「リウは結婚の事はキチンと考えている思うよ?昔から家族に憧れていたし、何よりみんなと離れるのを嫌うし」
「そうですか、私はリウと一緒にいますが、リウは1人で何でも器用に出来るので・・・少し不安でした」
ジャンヌは膝に座っている『白銀龍』を撫でながら話をし、伏せ目がちに不安を声にしていた
ノノやココも思い当たる事がある様で、果実酒を飲みながら「しんみり」した感じになっていた
「昔も今も寝る時は隣に誰か寝ていないとリウは不安そうだし」
「野営時に夜に1人でいると、延々ポーション作成や魔力の修練をしているし・・・」
「私達がしっかりリウの隣にいないとダメなのかも・・・」
「まぁ、1人だと新しく魔法を作ったり、魔法の仕組みを構築したりで、気の休まる事がないからね・・・」
5人は、これまで一緒に旅をしている間に、リウが1人でどれだけ凄い事をしていたかを理解していたが、改めて考えると一介の冒険者のやる事では無かった
リウはノノ達の方が魔法の覚えが良く、何事にも自分よりも修得速度が速く、日々の修練をしなければ、ノノ達に置いてけぼりをくらうと考えていた
「リウは魔力量が私達より多かったけど、魔法の修練速度は私達の方が早かったな」
「毎日の魔力の修練で人以上の魔力量に達したし、今ではハーフエルフ並の魔力量になったし」
「エルフの集落で聞きましたが、魔力量が寿命の長さだと・・・」
「そう言う話はギルドでも聞いた事あるけど、本当に長寿になったのを確かめた人はいないですね」
「長生きできたら『白銀龍』と一緒にいられるから嬉しいな」
「あの魔力量が増えて長寿になったら・・・妊娠しにくいんじゃ?」
「「あ、そういえば・・・」」
「長い時間一緒に暮らせば、子供の1人や2人すぐにできるでしょ」
「しかし、結婚したら旅どころじゃないのかな?」
「もしくは村でも開墾するとか?」
「村じゃなく、大きめの簡易陣地を作成し、自給自足での生活をするのも面白いかも・・・」
「定期的にギルド職員がポーションの納品や、調味料の配達でもしてもらえれば、生きていける」
「広さは簡易陣地の数倍の広さが欲しいね」
「近くに川沿いがあって・・・」
「大猪や黒熊が生息していて・・・」
「そう言う場所を探す旅でもいいかもしれない」
「その簡易陣地には『白銀龍』の専用の部屋も作れば問題ないでしょ」
すいません、短めで・・・。
寝落ちの前に書いてある所までで投稿します。




