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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
200/354

1-200『森魔法』と『木魔法』とか

エルフの集落に宿泊した次の日、リウ達は前日の大宴会でエルフ達の歓迎を受け、大いに飲み食べ騒ぎ、リウ達が宿泊場所の「ツリーハウス」に戻ったのは日付が変わってからだった・・・

リウがクラシス達に告白し、5人と両想いになったのはいいが、流石にエルフの集落の、しかも酔いに任せて彼女達を抱くわけにはいかず、キスだけをし6人で抱き合う様に眠るのだった

『白銀龍』はエルフの歓迎と祝福を受け、昨日はリウの背中に隠れながら、エルフ1人1人と挨拶をし、何人かのエルフの方々に料理を食べさせてもらっていた

今はリウの頭に抱きつき『おなかいっぱい~』と、寝言を言いながら横になっていた

飲み過ぎた住人達は、木陰に腰をおろし、二日酔いでふらふらの身体を休めていた

リウ達が目を覚ましたのは、エルフの護衛が起しに来たのだが・・・、扉の外側から声をかけても目を覚まさないので、部屋の中に入って直接起されたのだが、護衛いわく「昨日はお楽しみでしたね」っと言われ、リウを始めクラシス達は赤面し、慌てて朝食を頂くのだった

エルフ達の朝食は、自衛自足という事もあり、数種類の調味料以外は集落で作られた食材や、狩猟で仕留めた大猪などの料理が振舞われた

リウ達は二日酔いと食べ過ぎで、あまり食べれなかったのだが、ジャンヌと『白銀龍』はお代わりするほど食べていたが、リウ達は軽く食事をしただけで満足していた、ただ出された料理は食べながら食材と調理方法を聞き、後日アライズ達に料理して食べさせようとリウは考えていた


「エルフの料理も味付けは一緒か・・・、食材と調味料が同じなら味付けに多少の誤差があるくらいか・・・」


「この味付けは食べた事の無い味付けかも・・・」


「調味料の調合かな?」


「それともソースの作り方が違うのか・・・」


リウとノノが料理を食べながら、味付けについて語りだしたが、2人とも新しい味付けに思考を奪われ始めたので、クラシスが数人の料理を貰えないかお願いし始めた


「あのすいません、朝食を少しだけ個別に頂けませんか?」


料理を運んできたエルフの方に声を了承を得たが、保存はどうしますか?と聞かれ


「大丈夫です、マジックバックがありますので、すいませんが5人分お願いします」


「5人分ですか?」


「はい、麓の町にパーティーメンバー5人が留守番してるので・・・」


「そうなんですね、では、これ以降の食事も5人分多めにお持ちしますね」


「お願いします、それと、向こうの2人が味付けが気になって食が進まないので、調味料のレシピを教えてもらいたいのですが・・・」


「それにつきましては、調理場の料理長にお聞きください・・・」


「だってさ、気になるならリウとノノが直接交渉しなさいな」


「了解、食べてから調理場へ行ってみるか」


「私も行きます!」


「「私達も行きたい」」


リウが調理場へ行くのを、ノノやココ・ジャンヌが一緒に行きたいと言うので、食後は4人で調理場へ行く事になる

『白銀龍』とリズは、露店とも味付けが違う焼串や焼鳥を食べ比べしていたが、大皿の焼串は『白銀龍』が1人で食べつくしていた・・・

クラシスとリズは食後の紅茶を飲み、リウ達4人と『白銀龍』はエルフの集落の調理場で、料理長と調味料と料理の味付けについて話を聞きに向かった

リウはアイテムボックスから、アライズ達が調理した焼串や焼鳥をお土産にし、何とか情報を聞き出そうとしたが・・・、料理長は最初からリウ達に調理方法を教えるつもりでいたので、お土産の焼串や焼鳥は調理場のみんなに振舞う事になる

料理長からの調味料のレシピや料理のレシピは、事細かくメモをしてアライズ達に伝える事になる

実際に調合した調味料は、多めに調合し瓶詰めにしアイテムボックスに保管した


リウ達が調理場で色々教えてもらっている頃、クラシスとリズは食後の紅茶を飲みながら、エルフの集落を眺めていた、木々を利用した「ツリーハウス」に茨の蔓による防壁など、これからの『アイギス』にも必要な新しい魔法の使い方を2人は色々と考え、早めに『森魔法』と『木魔法』の修練をしなければと考え出していた

明日は『白き龍』と『黒き龍』が降り立った場所を教えてもらう予定なので、今日はこれからエルフの皆さんから、『森魔法』と『森魔法』を教えてもらうつもりでいた


午前中は酔い覚ましに費やし、昼ご飯後には各自体調も戻り、エルフの集落の中でも魔法に秀でている方々による『森魔法』と『木魔法』の魔法教室が開催される

『森魔法』を教えるのは、カメロさんと言い、麓の町のハルクさんの師匠さんらしい

『木魔法』を教えるのは、シントさんと言い、こちらはシルクさんの師匠さんだった

この2人は見た目ではわからないが、エルフという長寿種族なので、外見=年齢と言う事では無いみたいだ・・・、『見た目は子供、中身は大人』どこかのチビッ子探偵かよ


「私はカメロです、『森魔法』を教えます」


「私はシントです、『木魔法』を教えます、リウさん達はハクルとシルクから2つの魔法の事を教えてもらったと聞いたけど?」


「はい、雪が降る前に一度聞きましたが、さっぱり理解できませんでした」


「冬に『木魔法』と『森魔法』を覚えるのは無理があるわな・・・」


「それで話を聞いただけなの?」


「そうです、実際には森の中での修練が必要と言われたので、詳しい事は何も・・・」


そういうとシントが会議室から出て、苗木の入った鉢植えを持って戻ってきた

苗木は50cmほどの大きさで、シントでも持てるギリギリの鉢植えだった

テーブルの上に鉢植えを置き、シントは『木魔法』について話しだす


「『木魔法』と言うのは、魔力のより木や花など植物の生長促進などが主な魔法です」


「成長促進?魔力で植物が育つ・・・?」


「簡単に言えばそうですが、植物が育つイメージに魔力を上乗せする感じかな?」


リウの質問に、シントが『木魔法』の魔法発動の事を、自分なりの解釈で話し始める

シントは苗木に手をかざし、魔力を苗木に上書きするように流し込む

苗木はシンリがイメージした様に枝が伸び葉が生い茂る


「今見せたのは苗木に魔力を上乗せし、成長を促進させた、対象が苗木だったから成長が目に見えてわかったと思って下さい」


「苗木の方が『木魔法』が聞きやすいという事ですか?」


「そうです、『木魔法』が苗木の促進だとしたら、『森魔法』は木々の促進だと思って下さい」


シンリが『木魔法』の魔法効果を簡潔に教え、続いてカメロが『森魔法』について話しだす


「次に『森魔法』ですが、木の枝の向きを変えたり、多少なら生い茂る木々を動かす事が出来ます、もっとも『木魔法』の数倍の魔力を消費するので、『森魔法』は数人で魔法を使用する事を勧めます、エルフの集落の「ツリーハウス」を支えている木々の枝も、3人の『森魔法使い』が数日調整して型作った」


「それと茨の蔓の防壁は、『木魔法』を数人が担当し、10日がかりで完成させた力作です」


「『木魔法』と『森魔法』の修練は、苗木や植物に魔力を上書きする方法が一般的ですね、過去には森の精霊の加護があったとも聞いてますが・・・」


「森の精霊ですか・・・、エルフの集落にも森の精霊の加護持ちは数人しかいませんがね」


「龍の住む大地には精霊も存在している・・・か」


午後には森へ行くので、実際に『木魔法』の修練を始めるのは明日以降かな・・・

簡易陣地へ戻る時は、麓の町で鉢植えを沢山購入して、メンバー全員で修練しなきゃなぁ

てか、アライズやアリサ、アンナにシルキーにミルキーにも、昨日のクラシス達の話をしないといけないな

新しい魔法の詳細を聞き、魔法の修練を始めますが、午後からは森へ行くので・・・。

本格的な修練は簡易陣地へ戻ってからかな?

森の精霊の話が出てきましたが、実際に登場するかは未定です。

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