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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
198/354

1-198エルフの集落到着とか

森に侵入し3日目、リウ達『アイギス』はエルフの集落に到着していた

到着と言うか、集落を囲う防壁の前にリウ達は立っていたが・・・、入口を確認する事が出来ずにいた

リウはMAPで防壁の向こうに200人前後の反応があるが、防壁の高さが5mがあるので、外側からは確認できずにいた、防壁も木々に茨が巻きついた感じで、外部からの侵入を防ぐ作りになっていた

茨の蔓が何重にも巻きつき、赤目の黒犬や大猪など襲撃に耐えうる耐久性がある様に見えた

リウやノノ・ココは、茨の防壁の向こうにエルフ達の反応を確認し、防壁を右回りで歩きはじめていた

残りのメンバーもリウの後ろを歩きながら、周囲の警戒をしていたが、エルフの防壁の側という事で、赤目の反応は無かった

リウの頭の上に乗っていた『白銀龍』は、防壁の上にいる見張りのエルフに気がつき、手を振っていた


「ん、どうした?」


頭の上の『白銀龍』が、ぶんぶんと手を振っていたのに気がつき、何事かと思ったが


『上にエルフがいた、手を振ったらどこか行っちゃった・・・』


「え?エルフいたの?」


『うん、見張り・・かな?』


「それなら僕達が来た事が、エルフ側に知れた訳だ、そのうち中から誰か来ればいいんだけど・・」


リウと『白銀龍』は立ち止り話をしていたので、ノノが気になり何事かと思い


「どしたの?」


「『白銀龍』が防壁の上にエルフを見かけて、手を振ったって」


リウのその一言でノノやココは防壁の上を目をこらして見つめていたが、何も確認できなかった

確かに防壁の向こう側の反応が、さっきより動きがある様に感じるけど・・・

クラシスとリズとジャンヌは、棍を構えてエルフの動向に備えていた

防壁の向こう側で、数人のエルフが集まってきたのを確認し、リウ達も集まっていた

いきなり襲われる事は無いと思うが、もしもの事を考え魔法障壁をいつでも展開できるように待機した



一方その頃エルフの集落内部では、見張りのエルフが防壁の前にいるリウ達に気がついた、その上『白き龍』が自分に手を振っている事に喜び、慌ててエルフの長老へ報告へ向かった

報告を受けた長老は、予定期間で集落へ到着したリウ達を出迎える為に、数人のエルフと共に防壁に赴き、森魔法で茨の蔓を操作し、防壁の一部の茨の防壁に入口を作り上げた


リウ達は茨の防壁がぬるぬる動きながら防壁の一部が入口の様になっていくのを眺めていた

茨の蔓が動き出した時は慌てて警戒をしていたが、自分達に向かってこない事を確認し、リウ達6人と『白銀龍』は「おぉー、これも魔法かな?」とか「木魔法かしら?」「ひょっとして森魔法?」と、見た事も無い魔法を凝視し、この魔法を覚えれば簡易陣地の土壁の防壁に役に立つんじゃ?と思っていた


「茨の蔓がぬるぬる動いてるけど・・・クラシス達も同じ事できる?」


「多分、ハルクさんに教えてもらった『森魔法』だと思うけど・・・」


「私達でも使う事は出来ないかな」


「やっぱり魔法か・・・、『森魔法』は話では聞いたけど、どうやったら茨の蔓が動き出したのかさっぱりだなぁ・・・」


「『森魔法』は修得したら野営時に便利かも・・・」


「今回の件が終わったら本格的に『森魔法』の修練をする?」


「『森魔法』と『木魔法』の2つはどちらも森での修練が必須だって言ってたから、冬になるまで森で野営しても好いし」


「それなら簡易陣地のクラシス達も呼んで、『アイギス』の魔法の修業をする方が面白いかも」


そんな話をしていると茨の蔓の動きが止まり、防壁の中から数人のエルフが姿を現した

姿形は人間と変わらなかったが、全員が若々しく、人と違う点は耳が尖っていて耳長の所と、全員が美系であった

エルフ達がリウの頭の上にいる『白銀龍』が凝視していたので、リウは『白銀龍』を抱き


「初めまして『アイギス』のリウです、こっちの5人も『アイギス』のメンバ「妻です」の・・・え?」


リウのあいさつを遮りクラシスが妻発言をした、リウは慌てて「え?えぇ??」としていたので

クラシスを始めリズやノノ達まで


「初めまして私達は『アイギス』のクラシスです、こちらはリズ・ノノ・ココ・ジャンヌです、私達はリウの妻ですのでよろしくお願いします」


そう言うとクラシスを始め、ノノ達も一緒にエルフ達に頭を下げていた

その中でリウと『白銀龍』だけが話についていけずにいた


「私はエルフの集落の長老の『アスキー』です、後ろのエルフ達は私の護衛ですので気にしないでください」


「あ、はい、わかりました」


リウはクラシスの「妻です」発言はエルフの長老に話を聞いた後にでもじっくり聞く気でいた

エルフの長老は、どう見ても女子中学生にしか見えない背格好をしていたが、集落の代表と言う事なのか魔力値が、他のエルフ達よりも数倍高かった


「それでリウさん達はエルフの集落へは・・・何用で?」


「実は『白銀龍』の事を聞きに来ました、記憶を失っているみたいなので、記憶を取り戻せればと思い来ました」


「あの『白銀龍』というのは?それと記憶を失ったって・・・?」


「みなさんが『白き龍』と言っていた、この龍の名前です」


リウは『白銀龍』を抱き上げる、『白銀龍』は『よろしく』と手を上げ挨拶するが、長老は「ガウガウガウ」としか聞こえずにいた

長老はハルクから、『アイギス』のリウは『白き龍』と話が出来ると聞いていたが、実際に目の前で『白き龍』と話しているのを見ていると、信じずにはいられずにいた・・・

しかも自分達が『白き龍』と言っていた龍の名前が、『白銀龍』を教えられたのにも驚かされた

リウの腕の中で『白き龍』改め『白銀龍』は長老に「ガウガウ」言いながら手を振っていたので、長老も手をぱたぱたと振りながら、「かわいいのぉ」とにこにこしながら思っていた

長老は防壁までにいつまでも話をするものおかしいと思い、リウ達をエルフの集落へ導く


「いつまでもここで話をするのもおかしいので、どうぞみなさんエルフの集落へいらしてください」


エルフの集落は茨の蔓の防壁に囲まれた自然と一体化した要塞になっていた、住宅は大木に作られた「ツリーハウス」になっていた、防壁の内部には小川や畑があり、自給自足可能になっていた

『アイギス』の様に土魔法で簡易陣地を作成するのとは、作りも考えも違うが、これが短期間で過ごす簡易陣地と、自給自足が可能な集落の違いなのかな・・・

リウ達は大木に作られた「ツリーハウス」を眺めながら長老の後についていく

木々の間には、橋がかかり「ツリーハウス」との行来を可能にしていた

リウ達は部外者という事もあるので、「ツリーハウス」には案内されずに、大木の根元にある木製の建物へ案内された、リウは街で見かけた教会っぽいなと思ったが・・・、長老が「ここは会議室です」とこっそり教えてくれた、エルフには神を祈らないのかな?


「それでは、『アイギス』の皆さんが知りたかった『白き龍』改め『白銀龍』の話をしようと思います」


リウ達がイスに座り、長老が『アイギス』のメンバーと『白銀龍』を見つめながら1000年前にあった話を始める、それはエルフの集落に伝わる昔話であった


『白き龍』と『黒き龍』のエルフの集落に伝わる1つの話・・・

エルフの集落の長老『アスキー』登場、見た目が女子中学生。

集落一番の実力者なので、見た目に騙されない事が大事です。

リウ達は『アスキー』の魔力の多さに驚き、見た目で人を判断しなかった。

それとクラシス達の「妻宣言」は、次の話で書きます。

へたれのリウにクラシス達が怒涛の攻めを見せ始めます。

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