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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
19/354

0-19おもちゃの短銃とはちみつ熊さんとか

露店を巡りながら『ひよこ亭』へと帰っていく

その中で1つの露店の商品が目についた・・・


「・・・短銃かな?」


商品に鑑定眼で「短銃」を見てみる


『レプリカ銃』・・・見習い武器屋が銃の形に削った子供のおもちゃ

っと、商品の詳細を知る事ができた


「手にとってもいいですか?」


おもちゃの短銃を指さし露店商に声をかける


「どうぞ、弟さんのおみやげですかい?」


短銃を手にし、「うん、持ち手はしっかりしている」銃先を加工するば魔石を付ける事も可能だな・・・

見た目はおもちゃなので銀細工で装飾すれば格好よくなるはず


「すいません、これくださいな」


「あいよ、めずらしい品なので80Lになります」


80Lを露店商に手渡す、もう1つあれば2丁拳銃スタイルができる!!

⊿杖よりも小さめなので杖のホルダーに装着可能だな


「あの、すいません。これと同じ短銃が欲しいですが・・・」


「同型のおもちゃの短銃でよかったですか?」


「できれば同じ銃がいいですね」


露店商は「ん~」っと考えながら


「なら、それを作った加工職人を紹介しよう。短銃の持ち手の下の方に『斧2つ』のエンブレムが見えるだろ?」


「斧が2つ交差している紋様ですか?」


「あぁー、それが木工加工職人『ベッソ』の印だ。そこの見習い加工職人が作っているはずだから尋ねてみればいいさ」


「木工加工職人『ベッソ』ですか・・、どこにいけば会えるんですか?」


「街の東側『職人横丁』に店を構えているはずだ、店頭に『斧2つ』の看板があるはずだから大丈夫だろ」


「なるほど、『職人横丁』の『斧2つ』の看板っと」


「『ベッソ』さんの商店は木工加工品が豊富にありますから~」


「いろいろありがとうございました~」


「あいよ、たまにここで露店してるから。またおいで~」

短銃を上げ挨拶してから『ひよこ亭』へと帰っていく

今日は時間的には行けそうにないから

明日のクエスト後に『ベッソ』さんの商店にお邪魔しよう~♪


帰る途中で道具屋で魔石を設置するための材料と、持ち手に滑り止め用の革紐を購入していく

休日は加工細工の腕だけ上がっている気がするな・・・これは趣味といってもいいかも知れん



『ひよこ亭』に着き、久しぶりにご飯以外の時間を喫茶店で過す


「ただいま、かえりました~♪」


「「「おかえりなさい」」」


「あの紅茶をお願いします」


アリサさんが接客してくれた、カウンターに導かれ


「では、カウンターをどうぞ。紅茶でよろしいですか?」


「はい、お願いします。今日はここで休日を満喫します!」


『ひよこ亭』の3人は微笑みながら接客を再開していく

喫茶店としての利用は宿泊をしてから初めての経験なので

ぼんやりしながらアリサさんやアンナさんの仕事風景を見ていた


「そんな見つめられたも困りますよ、リウさん~」


はにかみながらアンナさんが紅茶を運んでくる

お茶請けのクッキーののった小包も一緒に目の前に置かれていく

小包を指さし「これは?」と無言で聞いてみると


「それはサービスです、店内での新商品になっております『ハニークッキー』です」


「新商品なのに食べても?」


アンナさんは耳元で「内緒ですよ、試作品なので感想もよろしく~」と小声で囁くと接客へと戻っていった・・・


「少しだけびっくりしちまった」


不意打ちは止めてもらいたい、あんまり免疫ないんだし・・・


しかし、『ハニークッキー』美味しいな

はちみつは採取が難しいクエストの1つのはずだし

値段設定を下げての提供は難しいんじゃないかな?

もしくは、限定販売の1日15組限定での提供になるのかな~

あとでアライズさんに聞いてみよ

冒険者ギルドにクエスト発注するのかも含めて聞くだけならいいよな


はちみつはポーションに『ちょい足し』して、ハニーポーションにならないかをひそかに考えていた商品の1つだったりする


手をあげ、アンナさんを呼んでみる


「なにか御注文ですか?」


「いえ、そういう事じゃなくて。クッキーの事で少し聞きたい事がありまして・・・」


アンナさんは耳元で周りを気にしながら話しかけてきた


「試作品の『ハニークッキー』ですか?クッキーとしての完成度は高いんですが、はちみつの値が高騰していて店内での販売は難しいですよ」


「すごい美味しいだけにもったいないですね」


「今年ははちみつの採取が例年以上に難しいってマスターが話していましたから、森の状況が少し変化しているのかもしれませんね~」


「そういう年もあるんですか?」


「ええ、何年か前にハチの巣を求めて「レッドベア」といわれる熊が大量発生したことがあるらしく、その年は冒険者ギルド総出で「レッドベア」の大型討伐クエストを発注したらしいので・・・」


「熊は倒した事ないなぁ~、てか逃げ回ってるから遭遇した事も無いし」


「危険なので単独での熊討伐などと考えないでくださいね」


「はい、無茶はしません。生き残る事を前提にクエストを戦闘をこなしていくので大丈夫です!!」


「よろしい、では、晩ご飯までゆっくりお部屋でお休みください~」


紅茶を飲みほし、クッキーの小包をポケットに入れ席を立つ

値段は変わらなかったので30Lをカウンターに置いて・・・


「おいしかったです。晩ご飯には降りてきますのでよろしく~」

⊿杖からの次期杖の登場「おもちゃの短銃(木製)」が登場

熊討伐は本当にやるのか・・・

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