1-189リン達5人のこれからとか
麓の町から歩いて30分の距離にある『アイギス』の簡易陣地、その中の『かまくら住居』でリン達5人は先日リウからの『アイギス』正式加入について話し合いをしていた
元々クエストの一環でリウ達と共にヘンリーの故郷を目指してきたのだが、今現在クエストの依頼は麓の町に到着で達成していた
「リウから正式加入の話を聞いたけど・・・、私は『アイギス』に加入したいけど、みんなはどう思う?」
リン達5人はパーティーこそ組んではいたが、パーティー名は名無しのままで活動していた
ここまで来る間にリン達は、色々な事を学び、初心者冒険者と言えない実力をつけていた
武器の扱いは主に棍だが、魔法は魔力の操作を重点的に行い、無属性魔法を始め、火・風・土・火の属性魔法も修得し、リンやアイズは自身の武器よりも、魔法を用いた戦闘が得意になっていた
このままリウ達と別れたくないと思う自分もいるが、今のままではリウ達の足手まといになるのではと思ってもいた・・・
リンの『アイギス』に入りたいと思う気持ちは、アイズを始めヘンリー・ライム・ジルもリンと同じ思いだったが、それがリウと離れたくないのか、もっといろいろ教えてもらいたいのかは・・・自分達でもわからない事だった
「私もリンと一緒で『アイギス』に加入したい」
アイズははっきりと『アイギス』の加入に賛成みたいだ、ライムとジルは2人で小声で話し合い、お互いに頷き
「「私も正式加入に賛成です!!」」
それはライムとジルも『アイギス』入りを賛成し、残り1人となったヘンリーは「んー」っと考えながら、「正式加入か・・・」と考えながら話し始める
「私は正式加入よりも、リウに師事したい・・・今までみたいに!」
ヘンリーがはなった「師事したい!」にリン達4人は驚きながらも・・・
「それもありか?」とか「何か違うの?」とか「どっちも一緒にいられる?」とか言っているが、ヘンリーの言った本当の意味は・・・
「『アイギス』に加入するのは最終目標で、まずは師事を仰ぎ、リウ達の足手まといにならないと判断してから、『アイギス』に入れてもらいましょ」
「確かに、私達は『アイギス』の誰よりも弱いし、やれる事の無い・・・」
「せめて一緒に討伐に出掛けたり、薬草採取に同行できるようになりたい・・・」
「私もせっかくリウ達から魔法の使い方を教えてもらったのに・・・未だ『聖魔法』を修得出来ないし・・・」
「そうですね、『聖魔法』を覚えてから『アイギス』に加入しても遅くは無いですね」
リンやアイズ、ライムやジルも今すぐに『アイギス』に加入するより、今より強くなってから『アイギス』に入りたいと思いはじめていた
「それじゃ、明日リウに弟子入りをお願いしよう」
リンが張り切って宣言していたが・・・
「リウはもうその気だと思うけど・・・」
「「あー、確かに・・」」
アイズがリウがリン達5人を弟子として扱ってるんじゃと言い、ライムとジルも既にリウは自分達の事を弟子と思ってるんじゃと思っていた
「それでも一度キッチリお願いしましょ、リウと一緒に生きたいし・・・」
リンの最後の言葉は、アイズとライムとジルと同じだった、ヘンリーはハーフエルフという事もあるが、半端に長寿なのでリン達より気長に考えていた
「さて、明日の朝錬の前に5人でお願いしに行きますか♪」
「まずは、『聖魔法』修得し」
「魔法障壁の向上と」
「魔力操作の向上と」
「『聖属性ポーション』の作成」
それぞれが違う目標を上げ、明日リウに告白する
リウは優しいから、ダメとは言わないと思うが、それでも5人は緊張し、明日へ備えるのだった
ハルクさんから『聖魔法』の教えを請うてからの話です。
『アイギス』正式加入の話し合いから、リウに師事するまでの話です。
リウ自身今回のクエストに誘って時に、5人を弟子として扱っています。




