1-188依頼報酬は酒三昧とか
次の日の『聖魔法』の修練は、リウを始め『アイギス』全員が成功する事になる
具現化魔法『イージス』を修得していたので、魔力に祓い清めるイメージを組む事で成功した
リウ達は手の中の魔力の塊は、光り輝く白色になり、『聖属性ポーション』の作成を始める事になる
リン達と龍の巫女の7人は、魔力の塊を光り輝く事が無かった・・・
「それじゃ、リウさん達は『聖魔法』を修得したという事で、次に『聖属性ポーション』の作成を教えます、ヘンリー達は引き続き魔力の操作をお願いします」
リウ達は2人1組になり、ポーション作成の準備に取り掛かる
「それでは『聖属性ポーション作成』は、2人で共同で調合します、1人がポーション作成時に『聖光』を唱え、もう1人が調合中に魔力をポーションに纏わせれば・・・『聖属性ポーション』の完成です」
「それは調合中の『聖光』が聖属性を付与してる?」
リウがハルクさんの説明の中で1つの仮説を立てた、ポーション作成時に属性魔法を唱えれば・・・付与できると、ただ他の属性のポーション作成が可能になるが・・・ダメだ需要が無いや
使えるのは火属性を付与したポーションくらいかな?
冬場で使えそうだけど・・・後でハルクさんに需要があるか聞いてみるか
リウの質問にハルクさんは驚きつつも「そうです」と答えてくれた
「このやり方は『呪い』に対しての保険という感じで、教会とギルドで共同で開発したと聞いてます、『聖属性ポーション』は『聖魔法』を修得していなくても『呪い』に対抗できる」
「やはり『聖光』と纏わせる魔力の量で、『聖属性ポーション』の性能は変わるんですか?」
「そうです、『呪い』の浄化具合が変わります」
「性能の違いは、ギルドで鑑定してですか?」
「それもありますが、完成したポーションは微かに光り輝いてるんです」
「そうなんだ・・・、では、やってみますか」
そういい、リウ達は2組に分かれポーションを調合し始める
リウとジャンヌ、ノノとココ、クラシスとアリサ、リズとアンナ、アライズとシルキー&ミルキーにわかれてポーション作成を始める
半日で数本の『聖属性ポーション』を調合したが、性能が低く通常の体力回復ポーションと変わらず、聖属性を付与したポーションの完成までに2日費やす事になる
『聖魔法』を習い始め3日で修得した事は、ハルク夫婦を驚かせたが、最終的にリン達5人に加え、龍の巫女の2人も『聖魔法』を修得し、『アイギス』の簡易陣地では冬期間の『聖属性ポーション』の調合を商業者ギルドから依頼を受ける事になる
5日毎に商業者ギルドからギルド職員が『アイギス』の簡易陣地を訪ねてくる事で、麓の街へ戻る事無く依頼をこなしていった
依頼報酬は、調味料や酒類を現物支給にしてもらっていた
1ヶ月後経過し、連日にわたるポーション作成で、メンバーは毎日の様に魔力枯渇になり、枯渇回復後にいつも以上に空腹になり、食糧がいくらあっても不安になるという事態になりそうなので、5日おきに酒が届くという事で、クラシスやリズやアライズが毎日楽しそうにポーション作成をしていた
「毎日『聖属性ポーション』を作成してるせいか、『聖魔法』のスキルLvが上がった気が・・・」
「私は魔力操作が向上した気が・・・」
「それと『聖属性ポーション』の依頼報酬で酒類が地下室に溜まっていく・・・」
ノノとココとジャンヌが、『聖属性ポーション』を調合してからの、自身の変化について話しているが・・・、やはりジャンヌは酒が溜まっているのに不満があるのかな?
「酒は保存も出来るし、いくらあっても・・・大丈夫じゃないな、クラシスとリズとアライズの3人の晩酌で綺麗に消費されていくし・・・」
リウ達の話を聞いていたクラシスとリズは、ニコニコしながら4人に話しかける
「お仕事の後の晩酌はしょうがないよ~♪」
「依頼報酬の酒も好い物をもってきてるし♪」
リウを後ろから抱きしめながらアライズも話に加わり話しかける
「それにリウも美味しい酒と肴で満足でしょ?」
背中のアライズが体重をかけて前のめりで倒れそうになるが・・・
「満足です!それと重いっす・・・」
「重いは余計です!」
「あー」と言いながら、ぺしゃとリウは前のめりで倒れてしまう
倒れたリウの上でアライズは「ごめん・・・晩酌でリウの好きな料理作るからゆるして・・」と・・・
「それなら六足山猪のサイコロステーキを♪」
「了解、みんなの分も用意するけど、リウの分はサービスするね」
「「ならば良し!」」
何故にそこでクラシスとリズの声が揃うかなぁ
2人も六足山猪好きになったみたいだな・・・
雪が融けたら本格的に討伐しなきゃな・・・パーティーの食糧用に♪
ショートストーリーがしばらく続きます。




