1-187晩酌後のシルミルとの話とか
晩酌も終わり、リン達やハルク夫婦が『かまくら住居』へ戻り、『ひよこ亭』では晩酌の片付けをしていた
ハルクさんがお土産で持参した酒が美味しく、飲み過ぎたのか晩酌終了と共にクラシスとリズは寝てしまった・・・、他のメンバーも美味しい酒に片付けも忘れ寝落ちしてしまったので、片づけはリウとシルキーとミルキーの3人だけになってしまった
一応、『白銀龍』もこの場にいたが、焼串や焼鳥をこっそり食べていた・・・
飲みかけの酒は廃棄し、酒の肴は『白銀龍』が責任を持って腹に収めていた
「『白銀龍』は、焼串と焼鳥・・・どっちが美味しかったの?」
『焼串かな・・・、ハルクさんの土産の六足山猪の焼串うまうま』
「やっぱ六足山猪の焼串は別格か、『アイギス』としても数頭は確保したいな」
『うまいから全部でも六足山猪の焼串でいい~』
「『白銀龍』さんや、焼串を六足山猪の物に変えたらお金が足りないよ・・・」
『白銀龍』は「うまうま」言いながら、大猪の焼串と同様に凄い勢いで食べていた・・・
うむ~、肉の違いはわかるみたいだけど、食べる速度が一緒だからなぁ
「ねね、リウは『白銀龍』と話できるんだよね?」
「私達も『白銀龍』と話したい」
シルキーとミルキーも『白銀龍』と話してみたいか・・・
エルフの集落に行けば、龍との会話についても話が聞けるかもしれないしな
「2人とも話せなくても意思疎通出来てると思うけど?」
「「それでも話したい!」」
「そういわれてもなぁ、とりあえずエルフの集落へ行けば、龍について何か聞けるか知れないし、その中に龍と会話についても聞けるかもしれないよ?」
「そうかな?」
「龍の巫女も『白銀龍』と話出来なかったし・・・」
そういえばアンリーとシンリーも『白銀龍』との会話は無理だったな・・・
「そうだったね、僕の場合は『世界標準語』というスキルの影響だと思うけど・・」
「そのスキルはどうやって修得したの?」
シルキーの真剣な顔で聞いてきたが、リウ自身気がついてtら覚えていたスキルなので、教えたくても教える事が気無い状況だった
リウはほんとの事を言うわけにもいかず、とっさに「気がついたら覚えてたから・・・」と、あいまいな答えを出してしまった
「修得条件とかは不明ですね・・・」
「『世界標準語』ということは、龍以外でも会話できるんですか?」
「んー、僕が今まで話したのは・・・人とエルフと龍と・・・大山羊かな?」
「大山羊?」
「前に山越えした時に、崖で見かけた大きな山羊と話したの?」
「まぁ、こっちを襲う事も無かったから、ためしに話しかけたら・・・会話が成立した」
「やっぱりリウのそのスキルはずるいと思う」
「うん、ずるい」
「いあいあ、そんなこと言われても困るし、それに1000年前の龍の巫女は『白き龍』と話せたみたいな感じだったから、シルキーとミルキーも『白銀龍』と話せるかも?」
「そうなったらいいなぁ~」
「話せたらたのしいだろうなぁ~」
シルキーとミルキーはリウと話しながら『白銀龍』を抱き寄せ撫で撫でしている
『白銀龍』は焼串を頬張りながら撫でられている・・・、食べるのに夢中で撫でられても気にしていないみたいだな
「あんまり撫でまくるなよ~」
「「はーい」」
暫らく撫で満足したのか片付けを再開する
食器類を魔法で綺麗にし、テーブルからイスを並べなおしてから魔法で綺麗にする
最後に暖炉の傍に、明日使用する薪を多めに置いて片付けを終える
「綺麗にしたし、明日の薪も準備した・・・、忘れた事は無いな」
「こっちも終わったよ~」
「こっちも~」
リウとシルキーとミルキーは、『ひよこ亭』の隅々まで綺麗にし、片付けを終えてから、寝室へ戻る前に3人と『白銀龍』を魔法で綺麗し、寝室に入る・・・
寝室は『アイギス』のメンバーが雑魚寝状態だったが、寒かったのか誰1人布団からはみ出した者はいなかった・・・
リウは部屋が寒かったので、暖炉に火をつけてから、シルキーとミルキーと『白銀龍』とで空いてるスペースに固まりながら眠る事になる
リウに抱きつく様にシルキーとミルキーが抱きつき、『白銀龍』がリウの頭に抱きつきながら寝始める、3人固まれば暖かく疲れもあって寝るまでに時間がかからなかった
晩酌後の1コマを書いてみました。
龍との会話は大事みたいです、意思疎通がしっかりできているので不要だと思うのは、リウだけかもしれません。




