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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
182/354

1-182リン達の狩り方講座とか

次の日はリウ達8人とリン達5人による大猪討伐へ向かう

メインのリン達は各々の装備をし、リウ達は討伐の助手と護衛役として討伐に同行する事になる

リン達が森の中を移動しつつ、野犬などを発見と討伐に加え、大猪や熊との遭遇では、戦闘不可もしくは戦闘不能に陥れば、即座にリウ達が戦闘に介入する事になっていた

先行をいくリンが前方に何かの反応を察知し、アイズ達に合図を送り、戦闘を開始する

反応する方向を確認し、風下へ移動しつつ、倒しやすい環境を作り上げる

前方50mの位置に熊を目視しする、ヘンリーの後ろにライムとジルが構え、リンとアイズがヘンリーの前にロープを張り、少しでも移動の制限になればと簡易柵を形成する

ロープを張り、リンとアイズはヘンリーの斜め前方の木の陰に隠れる


「さぁー、準備は出来た・・・やるよ!」


リンの気合いと共に戦闘開始の合図と同時に、ライムとジルが同時に熊に向かい「ボルト」を放つ、ライムの一撃は熊の鼻先に炸裂し、ジルの一撃は右肩の炸裂した

2人の「ボルト」は熊にとってはダメージにならなかったみたいだ、熊は怒りの形相で2人に向かい駆けていく、ヘンリーは前方に魔法障壁を展開し、ライムとジルを守る様に構える

熊は駆けだして数秒後にはロープに足を取られ、前のめりで転がる・・・姿勢を崩したところで、リンとアイズが魔法で強化した一撃を熊に突き刺さる・・・一撃を加えてから、ヘンリーの魔法障壁に隠れた所で、ライムとジルの「ボルト」が熊へ炸裂する・・・

数発の「ボルト」が決まり、ボロボロになった熊が数秒後には横倒しになり倒れる


熊の討伐が成功したのを確認し、リウがリン達の前に現れる

その後ろでノノ達も現れ、倒れている熊を前に戦闘の考察を始まる


「熊討伐成功おめでとう」


「「「「「ありがとうございます」」」」


リン達5人は昨日の今日で討伐成功するとは思っていなかったみたいで、嬉しそうにニコニコしている

ジャンヌは先ほどのロープを解きリンに渡した


「さて、熊討伐はいいとして、討伐は成功したけど素材としては減点だね」


「・・・・え?」


「まずは、毛皮の損傷が激しいのはダメね」


ノノが最初の減点を加え、次にココも同じように


「片手剣と槍による傷が肉を傷つけているのも減点」


「片手剣と槍ではどうしても傷がつきますけど?」


槍で一撃入れたアイズがココの意見に反論するが・・・


「武器を使うのなら、目に一撃で頭部・・・脳の破壊をしなきゃ・・・」


「あの一瞬で目を突き刺して倒すんですか?」


リンがあの刹那に正確に目を貫くのは無理だと言いだしたので


「それじゃ、次は僕らが大猪を倒してみる?」


「「「是非!」」


「何度か大猪を討伐してみるね」


ノノとココとジャンヌの3人が先頭に立ち森の散策を始める

程なくして大猪を発見し、リン達が戦闘が良く見える位置にいるのを確認し


「それじゃいくよ!」


「「了解!!」」


ノノとココが大猪に向かって駆け出す、大猪にすれ違いざま前足の膝を棍で砕く


ドガガガガ!!!


大猪が前のめりで倒れた所で、ジャンヌが大猪の右目を槍で貫く!!


ドゴッ!


右目に槍が刺さった状態でジャンヌに突進してきたので、横へ避ける

ノノとココとジャンヌは魔法障壁を展開しつつ、「ボルト」をいつでも放つようにする

大猪は突進していたが、その足取りは次第に弱弱しくなり、静かに横倒しした


大猪を倒したのを確認後、リン達を加えての戦闘の考察を始める


「さて、ノノ達の戦闘は魔法を極力抑えた戦いだったけど、リン達と同じように見えて明らかに違う点があるのは・・・わかったでしょ?」


「「「「「はい」」」」」


「ロープの替わりに、ノノとココによる一撃で足を殺し、ジャンヌによる一撃で止めを刺す」


「正解!それ以上に毛皮にも傷が極力ないでしょ?」


「そういえば・・・そうですね」


「3人の武器は武器屋で売ってる普通の武器という事も忘れないでね」


「魔法で強化だけで・・・あの攻撃をしたんですか?」


「「身体強化」と「速度強化」、それと武器に魔力を纏っての攻撃!」


「魔力を纏う攻撃・・・?」


「「身体強化」とは違うんですか?」


「初めて聞くかも?」


リンだけじゃなく、アイズもヘンリーも知らないみたいだ・・・ライムとジルも首をひねってるし、明日から教える事が増えるな


「そかそか、明日からきっちり教えよう」


「「「お願いします」」」


リンとアイズとヘンリーは魔力の纏う事を学ぶ事を楽しみにしていた

ライムとジルには無縁な話だと思ったのか静かにしていた


「ライムとジルにも魔力を纏う方法を修得してもらうからね」


「「?」」


「実際に魔法を使う時には効果は薄いですが、杖などの破損を防ぐ事が出来るので修得していても損は無いですよ?」


「そうなの?」


「それならやります」


「明日からは、魔法の修練と同時に魔力の纏いをやる事にするとして・・・」


「今日はもう少し大猪と熊を討伐する?」


「夕方まで時間があるし、帰りながら討伐しましょ」


「次は、少しでも傷の損傷の少なくなるように」


「「「「「わかりました」」」」


リン達は移動する前に、次はどんな感じで討伐するかを相談しはじめる

ロープを使用してるので、慌てずに武器による目の攻撃や後ろ足の破壊など、色々と考えてから攻撃をする事が出来る

リン達は簡易陣地へ戻る前に数回の戦闘を行い、戦闘スタイルの確立に努める事になる

最小の傷での討伐は無理でも、ギルドへの毛皮の納品には耐えうる様になったので、今日の大猪討伐は成功と言っていいのかもしれない


「討伐も数をこなす事が大事だからね」


「「「はい、次もお願いします」」」


リンとアイズとヘンリーはまだ元気だが、ライムとジルが魔力枯渇気味で疲れ切っていたので、ライムはリウが背負い、ジルはジャンヌが背負って簡易陣地へ帰っていく



リン達が大猪討伐をしている裏で、シルキーとミルキーは森の中で薬草採取をしていた

周辺の警戒は、リン達は勿論の事、リウ達全員で警戒していたので、シルキーとミルキーは周囲を気にせず採取していた

あまり戦闘に参加していない『アイギス』の最年少のシルキーとミルキーだが、魔力操作や魔力の纏いなど、一通りの事は修練し修得している事をリウ達は知らなかった

『アイギス』の中で一番成長しているのもシルキーとミルキーの2人組なのだが・・・、

リン達の大猪討伐は成功したが、後方にリウ達が控えていたのが良かったのかも・・・

シルキーとミルキーの2人の無双は・・・

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