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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
181/354

1-181リン達の狩り方と新しい杖の事とか

 

リウ達8人は少しだけ着こみ、秋模様な森を散策していた

リウも久しぶりの散策という事でMAPを展開せず、ノノ達の周囲警戒だけを頼りに森の中を闊歩していた

森の中は薬草以外にも、木の実やキノコなど食糧が豊富にあった

冬前という事で、熊などは冬眠前とという事で、いきなりリウ達を襲ってくる事が多々あった

もちろんリウ達は、新しい杖の試し撃ちを兼ねて、次々と討伐していった


「魔力操作もスムーズ~♪」


「杖も棍並の頑丈さも持ち合わせてるから、大猪なら撲殺可能♪」


「魔力の圧縮&維持&放出・・・なかなかいいね♪」


「私はもう少し重くても大丈夫、鉄製ならもっといいかも♪」


「ノノとココの意見に賛成だけど、ジャンヌの鉄製って・・・もはや杖じゃないし」


「そっか・・・残念」


クラシスとリズも杖を棍の要領で振りまわしていた

2人は棍の型をする合間に杖に魔力を纏い、「ボルト」を数発唱えていた


「うんうん、打撃しながらでも、魔法を使えるね」


「性能が良いのか、今まで初心者用の杖の影響か・・・」


「杖の善し悪しはわからないけど、杖1つでここまでかわるとは・・・」


「ジャンヌのいうように鉄製にしても『アイギス』のみんななら使いこなせるかも♪」


「それなら数本の鉄製の杖をハルクさんにお願いしますか~」


「今日の熊などをギルドに納品すれば杖の購入費用にあてれるでしょ」


「棍っぽく使うなら、もう少し長めにしたら良いかな?」


「簡易陣地へ戻ったら長さと重さを統一して、予備を含めて15本の杖をお願いしましょ」


そう言ってリウ達は討伐に加え、薬草採取や食糧採取に励むのだった・・・

食糧はリウの鑑定スキル頼みだったが、何気にノノやココだけでなく、クラシスやリズなのも森での木の実やキノコに詳しかったのには驚いた・・・

シルキーとミルキーは、6人が採取中に周囲の警戒をお願いし、発見しだい即撃退をしており、2人のマジックバックにギリギリまで保管する事になる


午後時間一杯まで森での散策をし、杖の試験運用がいつも以上の収集品を簡易陣地へ持ち帰るのだった

木の実やキノコは、アライズ達よりもアンリーやシンリーの2人の方が調理方法を知っていたので、晩ご飯は収集品を用いた食事になったのだが、アライズ達の料理と違った味わいとなっていた、その中でも豊富なキノコで調理した『キノコ鍋』は絶品だった・・・絶賛美味だった

木の実はパンの素材にし、香ばしい味わいのパンを焼き上げていた


晩ご飯後の晩酌は、『アイギス』に加え、リン達5人と、『エルフの巫女』の2人が食堂の『ひよこ亭』に集まり酒盛りをしていた

晩酌をしながら、新しい杖の変更を考え、長さと鉄製になった時の重さを考慮し、一番非力のシルキーとミルキーを魔道具屋に連れて行き注文する事になる

晩酌時も巫女の護衛役4人は姿を見せなかったので、果実酒と肴を晩酌後に籠に入れて手渡す事になる

晩酌時の肴は、今日1日アライズ達に料理を教えてもらっていた、アンリーとシンリーの2人の手作りとなっていた、『白銀龍』も2人の料理を美味しそうに食べていたので、アンリーとシンリーはニコニコしながら果実酒を飲んでいた


「リウさん達は午後からキノコと採取したんですよね?」


アンリーは夕方に籠いっぱいのキノコと木の実を思い出しリウに聞いていた


「そうですよ、8人で森に行ったんで、採取した数がいまいちだけど・・・」


「いやいやいや、午後からというのも驚きだけど、8人であれだけ集められたら十分でしょ」


シンリーも驚きの声を上げているが、『アイギス』としては普通よりも採取した量が少ない気がしたんだが・・・普通にはあのくらいでも多いのか・・・


「初めての森だし、薬草以外は初めて採取する素材ばかりだったからね・・・」


「この森は食糧も豊富だから、ギルドでも食糧となる素材採取がクエストで発注してるはずですよ?」


「リウさん達なら素材採取も可能じゃないですか?」


「食糧となるならギルドに納品はしませんよ?うちでは食材は食材として食べますから~」


「今日はアンリーさん達に調理をお願いしたけど、アライズ達の料理も絶品だから、美味しいと思う素材は大事にしないとね」


食糧大事というリウの意見に、クラシスも食材というか食糧の大事さを語る

『アイギス』のみんなもアライズ達の料理が好きなので、食糧は売らずに保管が身についていた

保存のきく木の実は『ひよこ亭』の地下室に、キノコは数が少ないという事で、もう1回キノコ鍋する分しかなかった・・・ので、リズのアイテムボックスに保管する事になる


「そういえばリン達も今日は森での薬草採取だったけど、野犬とかクマ達に襲われなかった?」


「野犬なら私やアイズで対処できますが・・・」


「熊など中型の物は私たちでは不安なので・・・」


リンとアイズは目をそらしながら話し


「大猪や熊などが接近したら即時撤退してました」


ヘンリーが今日何度か熊たちと遭遇し撤退したと教えてくれた

ライムとジルも薬草採取中に大猪が接近した時に慌てたみたいだ

ヘンリーだけは現状を考え4人を連れて退避してみたいだ・・・


「そかそか、実戦では無理なく行動しないとダメだからね、戦うのも勇気だけど、逃げるのも勇気だよ」


リンとアイズは逃げた事に後ろめたい気持ちがあったみたいだが、リウの一言で2人は考え始めた


「リン達は戦闘経験が少ないのが原因かもな」


「薬草採取しかやっていなかった・・・」


「魔力操作の修練は毎日やっていたけど・・・」


朝錬で棍の修練はやっていたけど、実際に大猪の前ではいつもの動きは難しいか・・・

雪が降る前にリン達と一緒に大猪や熊を倒しに行った方が良いかも


「大猪の攻撃を防げるかといえば・・・自信が無いです」


「まだ、大猪を目の前にすると・・・萎縮しちゃいます」


「怖くて先制攻撃できません・・・」


ヘンリーには魔法障壁の強度テストをするのもいいか、どれだけ自身の障壁が凄いのかを知るのも大事だし、それにライムとジルも確実に魔法攻撃が向上してるから、当たり所で大猪でも討伐可能なんだけど・・・


「野犬はリン達は問題なく倒せるんだよね?」


「「「「「はい」」」」」


「その時はどんな感じで倒したの?」


「私はは片手剣で一閃で、アイズは槍の一突きにし、ヘンリーは魔法障壁でライムとジルを守り、ライムとジルは「ボルト」で一撃で倒しました」


「野犬の動きには対応できてた?」


「はい、発見から討伐まで一気にいけました」


「私とリンで3人の前で野犬を相手をし」


「私がリンとアイズの横を抜けて向かってきた野犬を魔法障壁で守りつつ動きを封じました」


「わたしとジルは動きが遅くなった野犬の頭に「ボルト」を撃ち込みました」


「動きが遅ければ「ボルト」も完璧にあたります」


「野犬の動きを完ぺきに捉えてるね、それなら次のステージに進める・・・」


「「「「「「?」」」」」


「明日は楽しい大猪討伐だね~♪


「「「まじっすか」」」


リンとアイズとヘンリーは声を揃えて呟き、ライムとジルは青い顔をしていた

なぜかクラシスとリズはニコニコし、ノノ達はうんうんと頷いている

アライズ達は「明日は弁当かしら~」「何人分作れば?」「みんなで行きます?」と話していたが、シルキーとミルキーの「「私達も一緒に!!」」と言われ、なぜか明日は集団でリン達の大猪討伐に出掛ける事になる


「弁当は多めにお願いします・・・、果実酒は無しで」

リン達も大猪の討伐に向け動き出します。

新しい杖は、鉄製の杖・・・『鉄杖テツジョウ』になりそうです。

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