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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
175/354

1-175麓の街と明日の予定とか

簡易陣地作成1日目、全体の半分を完成させ、リウ達は一度宿屋へ戻った

入口を土壁で塞ぎ、他者の侵入を防ぐことになる

宿屋へ戻るとヘンリー達が戻っており、5人とも少しだけ疲れた顔をしていた


「おかえり、どうしたの?」


リウはテーブルに突っ伏していたヘンリー達に声をかけた

5人は顔を上げたが、リン達はヘンリーを見つめていたが・・・、なかなかヘンリーが話さないので


「家に帰って何かあったの?」


「お父さんとお母さんがね、リウに会いたいって言って・・・」


「僕に・・・なんで?」


「半年前に比べて魔力が上がっているのはおかしいって・・・」


「それは毎日の魔力の修練だって教えた?」


「うん、教えたけど納得しなくて・・・」


「それで僕に会いたいっと・・・」


「はい、会ってもいいけど、両親は僕を見てがっかりしないかな?」


「何でリウを見てがっかりするんですか!」


「だって商業者ギルド加入のランクEだよ、限りなく初心者っぽいじゃん」


「まぁ、それはリウを知らない人の考える事です、実際のリウは冒険者学校でも教えてくれない事など色々教えてくれました」


「それだったいずれ気が付く事だよ、そうじゃなければ冒険者は道半ばで終わるし・・・」


「私達は気が付く前に、リウに声をかけてもらいました、それだけは今でも感謝してます」


「そっか、僕はリン達がここで冒険者としてダメになると思って声をかけたんだけどね」


リウはダンジョン調査の時に、このクエストの後も冒険者で生活出来るように、かつてノノ達に教えた事をリン達に教え毎日の修練の大切さを教えた


「それじゃ、ヘンリーの両親に僕は会えばいいのかな?」


「あの、いいんですか?」


「会って納得するなら、会いましょ」


リン達もいきなりヘンリーの両親に会わせるのが失礼にあたると思い、どうやってリウにお願いしようかと悩んでいたらしい・・・

それ以上に会ってヘンリーの両親が納得しない時が一番困るのだが・・・、まだ、そこまで考えがまとまらなかった


『アイギス』のメンバーは晩ご飯の前にお風呂に入り、宿屋の食事を部屋で食べる事を宿屋の亭主にお願いした

暫らくして、リウ達の部屋には大きめのテーブルとイスを運び、宿屋の料理が運ばれてきた

料理のほかに追加で果実酒も運ばれ、食事と晩酌を同時に始めた

食事をしながら、さっきヘンリーが言った事が気になり、クラシスに聞いてみた


「さっきヘンリーは両親に魔力が上がったって言ってたけど・・・、見ただけでわかる物なの?」


「んー、普通は自分でステータスを見るか、ギルドカードを更新して知るしかないけど・・・」


「それならエルフ特有のスキルかなにかな?」


「ヘンリーも見ただけで人の魔力がわかったりする?」


「私には無理です」


「そういえば僕はステータスを確認したりしてないな・・・」


「それに『アイギス』のメンバーはギルドカードの更新も全然してない気が・・・」


「それはクエストをしてないのと、ランクを上げる必要性が感じられないからなんだけどね」


「あれ?『アイギス』の方々は、どうやって自分達の強さを知るの?」


「毎日の修練でやれる事と、やれない事を知ってるからね」


「森での薬草採取ならそこまで強さを求めないし・・・」


「討伐は『アイギス』は苦手というか、クエストポイントの為というより、食糧を集める要素が大きいね」


「『アイギス』ではクラシスとリズが魔力が大きいのかな?」


「んー、今ではリウの方が大きいんじゃない?」


「私とリズは、冒険者をしていた経験から魔力が高かったけど、毎日の修練で魔力だけなら『アイギス』でリウが一番高いはず!」


「ノノ達も魔力が上がっているから、『アイギス』は全員がランクEではありえない魔力を保有しているよ」


クラシスとリズの話では、リウだけでなくノノ達の魔力も向上しているという・・・

毎日の修練でやりすぎたのか・・・?


「それならヘンリーの両親に会うのは、リウだけじゃなくノノ達も一緒の方がいいかな?」


「まぁ、リウだけが特殊じゃ無く、みんなが特殊だと思わせれば・・・」


「あのクラシス・・・、僕らが特殊って・・・、僕は普通だと思うけど?」


「「それは違う」」


クラシスとリズが声を合わせ否定してきた・・・少し傷つくな


「私達はリウと一緒にヘンリーの両親に会いますよ」


「ですね、会えば納得するんでしょ」


「それに私達が特殊というのは納得しないけど、ヘンリーの悩みが無くなるなら会いに行きましょ」


「みんなありがとう」


これで明日はヘンリーの両親に会う事になった

ヘンリーは「ほっ」としてるし、リン達は明日はリウ達に任せれば大丈夫だと思い、4人は果実酒を飲んでいた・・・


「明日は僕とノノ達4人はヘンリーの家族と会いに行く、クラシス達は引き続き簡易陣地の作成をお願いします」


「うん、任せて」


「地下の修練場を作るんだっけ?」


「冬でも身体を動かしたいし、広めの地下室なら馬達を走らせても面白いでしょ」


「それなら馬小屋と地下室を繋ぐ通路も新たに作らないと・・・」


「ギルドに簡易陣地の場所を知らせるのは完成後でいいのかな?」


「明後日にはギルドに報告に行けば大丈夫です、その後ギルド職員が場所の確認が簡易陣地を訪ねると思う」


「なら今日は簡易陣地作成とヘンリーの両親の面会、僕らはその後は薪集めをします」


「明日の予定も決まったし、今日はみんなで晩酌だぁ!!」


ココとリズがアイテムボックスから酒と肴をテーブルに並べ、深夜まで晩酌が続くのだった


ヘンリー達の魔力の上昇で両親が不審に思ってます。

リウ達は会って話せば大丈夫と考えているが・・・

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