表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
164/354

1-164街へ帰還③とか

宿屋での朝食を終え、リウ達は3組に分かれて行動を開始する

まずは、商業者ギルドへクエストの報告へは、リウ・リズ・アライズ・ヘンリーの4名

もう1組は食糧や調味料の買い出しに、ココ・ノノ・クラシス・リン・アイズの5名

最後は馬達の食糧や着替えなどの消耗品の買い出しに、ジャンヌ・アリサ・アンナ・シルキー・ミルキー・ライム・ジルの8名


リウ達4人は商業者ギルドへ今回のクエスト報告へ向かった

ギルドの受付には、学校行事とダンジョン調査などで何度や訪れていたので少しだけ顔見知りになっていた


「おはよう、クエストの報告に来ました」


ギルドの扉を開け、受付嬢へと向かう

ギルド内にはリウ達4人しかおらず並ばずにクエストの報告をする事が出来た


「それでは今回のクエストでの食糧の在庫と食糧の不足分を教えて下さい」


受付嬢はクエスト前に配布した食糧だけで大丈夫だったか気にしているみたいだったので、アイテムボックス内の食糧の確認をしたリズが


「食材は全部使って・・・、足りない分は露店で買いだめした焼串や焼鳥で補完しました」


リズが焼串の本数を人数分消費したので、全部で100本以上消費したのを受付嬢に正直に教えていい物かと考え・・・、リウに耳打ちし「どうする?」と言われ「正直に言ってしまえ」とリズに言うのだった


「焼串や焼鳥は全部で100本以上振舞いましたが・・・、この焼串については同行した冒険者にでも聞いて下さい」


「焼串や焼鳥に関しては、昨日の段階で同行した冒険者のリーダーの方が報告に来ました、それとポーションの事も報告を聞きましたので、今回のクエストの報酬に追加で支払われます」


そういうと受付嬢は3つの報酬が入った革袋3つをカウンターに並べた

その革袋はリウがリズに手渡し、アイテムボックスに保管した


「これでクエスト終わった~、そだ、受付嬢さんクエストの発注をお願いしたいんですが?」


「はい、大丈夫ですよ」


受付嬢はそう言ってカウンターに書き込み用の用紙っぽいのに書き込めるように構えていた


「それでどのようなクエストの発注ですか?」


「目的地までの道案内です」


「それは目的地まで『アイギス』を導くというものですか?」


「大まかにいえばそうです」


「それで目的地はどこですか?」


「ヘンリーさんの故郷です、少しばかり興味があるの~」


受付嬢は少しだけ「んー」考えてから「それならばと・・・」1つの提案をしてきた


「それはヘンリーさんのパーティーに道案内ということですか?」


「クエスト発注が初めてという事もあるんですが、道案内というクエストを受理してもらえるとは思っていなかったので・・・」


「それでクエスト報酬はどうなさいますか?」


「それなら目的地までの食事と宿泊の提供と、通常の護衛依頼の報酬でお願いします」


それを聞いたヘンリーは、通常の護衛依頼の報酬の額は知らないが、目的地までの食事と宿泊代だけで十分と考え


「それは貰いすぎです、それではリン達に叱られてしまいます・・・」


「そうなんですか?」


リウは初めての事なので、リズやアライズ・受付嬢に「やりすぎかな?」と小声で聞き、受付嬢は営業スマイルで


「初心者冒険者の報酬としては多い方かも知れませんが、リウさん達はどうしても目的地へ到着しなければいけないのであれば反対意見は無いと思います」


ヘンリーは困り顔でリズやアライズを見て、「叱られちゃいます・・・」といい項垂れていた

リズはヘンリーが困っていたので、「それならばと・・・」助言をした


「この道案内のクエストは目的地でクエスト終了でしょ、ギルドがクエストの完了を確認する事無く終わるわけだから、ここでクエストが発注したらギルドの手を離れるわけだ・・・、それなら『アイギス』が報酬をキッチリ支払ったかはヘンリーさんのパーティーしか知らないわけであって、そこは深く考えなくても大丈夫でしょ」


リズは黒い笑顔でリウと受付嬢を見ながら話す、リウは「そうなの?」と言い、受付嬢は「それはそうですが、リズさんはギルド関係者ですか?詳しすぎるんですが・・・」と言っていた

アライズはリウがヘンリー達5人の食事や宿泊の事を支払うと思っていたし、何より言うの意見に反対する事も無いのでニコニコ聞いていた

ヘンリーはギルドでのクエスト発注での報酬の変更は叶わなかったが、クエスト終了後の報酬についてはリン達を加えて話し合わねばと考えていた


「それではクエスト発注はさっき言った通りでお願いします、クエストは今日の今の瞬間から始めます、街を離れるのは新たに荷馬車の購入後にします」


「「荷馬車の増加?」」


リズとアライズが声を揃えて聞いてきた


「人数も増えたし、荷馬車が手狭な気がした、何より新しい荷馬車は仮眠や休憩用にしようと思う」


「移動時の休憩や仮眠用で使うの?」


「そそ、今の荷馬車は調理やポーション作成を重点的にするつもり」


「馬の増加で馬達の餌などを多めに購入か・・・、ヘンリー達の布団や着替えや装備の購入・・・、荷馬車もこの後で購入しなきゃね」


リズが必要な物をピックアップしていく、アライズも追加で購入する物を考え始めていく

今回の報酬で小さめな荷馬車なら購入可能になっていた、

リウ達は今後の事を考え話し合っていたのとは別に、受付嬢はリウのクエストの発注を受理し、パーティーリーダーの代理でヘンリーはクエストを受ける事を了承し、ギルドでの用件を済ませる事にする


「それではクエストの受理と了承を確認しました」


受付嬢はぺこりと頭を下げ、リウ達は商業者ギルドを後にする

なお、荷馬車に関してはギルドを通して購入すると割引で購入が可能との事で、受付嬢からはギルド御用達の商店を教えてもらい、宿屋へ戻る前に荷馬車の手配を済ませる事になる

追加購入した荷馬車は、御者2名の荷台部分に3人が横になれる広さで、『アイギス』の荷馬車より一周り小柄の荷馬車になった、シルキーとミルキーには荷馬車と共に増えた2匹の馬達の世話もお願いしないとなぁ・・・

新しい荷馬車は、街を離れる日に受け渡されることになる


「そういえば、ヘンリー達は馬車の御者の経験はあるの?」


「私は御者経験ありますが・・・、リン達が御者をやった事あるとか聞いた事無いですね」


リズはにこりと微笑みながら「何事も経験です」と呟き、アライズは「何事もやってみる事はいい事~」と呟いていた、ヘンリーは「私がみんなに教えますよ~」とにこにこしながら話し、リウは「急げば回れってね~」と、これからの事を考えワクワクしながら宿屋へと戻るのだった

商業者ギルドへの報告完了と新たに荷馬車の購入完了

次回、食糧と調味料の購入の事を書いていきます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ