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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
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0-16最強の盾『イージス』とランクF

『ひよこ亭』生活が2カ月を超えたあたりから、3勤1休で過していた

3日間クエストをして1日休みをり、趣味の時間を作るというものであった


作るじゃないな、創るかな?


新しい無属性の魔法の練成をしていた、森の中の人目のないところに魔力を維持し、簡易の盾のように出来ないかと考えていた


イメージする自身を守る盾を、飛んでくる矢を防ぐ盾を、大剣の一撃を耐えきる盾を、お鉄鎚の衝撃を受け流す盾を、全ての衝撃から守る最強の障壁という名の盾を


左手に魔力を展開する、イメージするは最強の盾、その名は『イージス』


神話の時代ゼウスでさえ傷をつける事ができなかった盾を、そして、邪悪や災厄を祓う力があるという盾を、創造と妄想を左手に具現化する・・・


左手を前に突き出し、『イージス』と唱える

自分の考える最強の盾を創りだす

文字通り具現化した魔法は

半透明なクリスタルな盾をしていた

消費MPは50と多めなのは盾の性能を考えてみても省エネっぽい気がするが・・・

とりあえず、『イージス』を左手に収める

後は『イージス』の維持時間と衝撃テストをしてみたいけど

ん~、魔道具屋の店主に相談するか~


『身体強化』と『速度強化』を自身に唱え、森の中を疾走していく

MAPを展開しなくても野犬や野うさぎすらも逃げ切る速度で駆けていく

避けきれない野うさぎは両手棍で仕留めてから、アイテムボックスに収納していく

野うさぎは『ひよこ亭』で料理してもらうと晩ご飯で料理が1品増えるという

なので見かけたら野うさぎは討伐していった


ちなみに、アイテムボックスはスキルポイントを使って覚えた

冒険者ギルドでも魔道具屋でもアイテムボックスに関しての詳細を知る事ができなかった

この世界にはアイテムボックスとしての認識はなく、マジックバックとして世界に普及していた・・・

魔法としてではなく、魔道具としての収納カバンとして存在していた

あまり人に知られたくなかったので、アイテムボックスを使うときは偽のマジックバックからの出し入れをするようにしていた


街に着くころには野うさぎは5匹ほど討伐していた

「これはギルドに行ってから帰るか~」


ギルドに着くと受付にはリズさんが事務仕事をしていた

「こんにちは~、野うさぎのクエストってありますか?」


「こんにちは、リウさん。野うさぎですか?」

リズさんはクエストボード前まで行って確認し

「野うさぎは5匹討伐クエストがありますね」


「5匹なら大丈夫、あります。野うさぎ!」


「では、ギルドカードをお願いします。カードに討伐記録が記憶されてますので確認いたします」


「そんな機能があったんですね、初めて知りました」


ギルドカードをリズさんに手渡す、リズさんはカードをカウンターに置いてある魔道具に差し込み討伐記録を見て

「リウさん、討伐したらギルドに報告をお願いします」


「?」


「野犬と野うさぎの討伐記録が多数あるんですが?」


「あぁー、森で遭遇した時に倒したやつかな?」


「その倒した野犬と野うさぎはどうなさいましたか」


「野うさぎは『ひよこ亭』で料理にしてもらい、野犬は放置してきました」


「リウさん、どちらも冒険者ギルドで換金できますのでお持ちください。せめて野犬だけでも・・・」


「気をつけます」


「そういえば、リウさんはランクを上げたりしないんですか?」


「ランク上げですか、今GランクなのでFランクに上がるかどうかですか?」


「そうです、本当はGランクを10回以上こなせばランクアップできます」


「初めて聞きました・・・」


「リウさんはクエストは薬草採取しかしていないみたいなので、討伐未経験者はランクアップを勧めないというのがギルドの通例というますか常識となっていまして・・・」


「それじゃ、Fランクにアップできるんですか!!」


「ランクアップ可能です、今日ランクアップしますか?」


「お願いします」


「では、暫くお願いします」

魔道具にカードを差し込み操作していく

「Fランクからは、護衛クエストとか探索クエストとかあります」


「どちらも初耳です、ソロでもクエストを受注できますかね?」


「クエスト内容によりますが、複数の冒険者でクエストを行う場合があるので大丈夫だと思いますよ」


「そっか、んじゃ、気が向いたら受けたいと思います」


魔道具からカードが出てくる

「はい、ランクアップおめでとうございます」

カードを手渡される、カード表面にはFと記載されている


「これで初心者から脱出かな?」


「違いますよ、GもFも初心者ランクです」


「あれま、脱初心者ランクにならずか~」


「Eランクになれば初心者とはいえませんね、一人前の冒険者の仲間入りです」


「先は長いな~、Eランクになると何か変わりますか?」


「ダンジョン=迷宮探索が可能になります」


「ダンジョン・・・この街にもダンジョンがあるんですか?」


「街といいますか、街道の先の低級ダンジョンが存在してます」


「街道先か・・・、そこにも街があるんですか?」


「そこはダンジョンを囲んでキャラバンがあります、ダンジョンから魔物があふれだすのを防ぐのが目的ですが、冒険者がダンジョン内で魔物を討伐して周辺の安定に努めてます。10年単位で魔物があふれる事例があるので、もしもの時は討伐に参加お願いしますね」


「ちなみにEランクのランクアップの条件は・・・?」


「それもFランクを20回こなせばランクアップできます」


「それなら1ヵ月もあれば可能かな」


「無理はしないでくださいね」


「はい、被弾なしでクリアしますよ!」


リズさんに手を振りギルドを後にする

目標はクエスト20回クリアでランクアップかな~


クエストしつつ、装備の向上も考えないとな

革のブーツをプレートで補強し

蹴りをしても可能な用にし

せめて胸にも軽めのプレートも装備したいな


まずは魔道具屋で魔法の強度テストをしておきますか~

新しいスキル『具現化(盾)』を覚えた

Fランクアップした

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