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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
157/354

1-157ダンジョン調査⑤とか

ダンジョン調査3日目、冒険者達は朝からダンジョンへ向かう

『アイギス』11名とリンさん達5名は、朝の作業を終え、遅めの朝食を頂いていた

リウは食事をしながらMAPでダンジョン内の冒険者と魔物の動向を観察していた

冒険者達は2Fを順調に進み、3Fへの階段へ向けて進みつつあった

また、初心者と思われる冒険者11名は2組に分かれ1Fと2Fで魔物相手に戦っているのを知る事になる

2組は魔物の出現の少ない階層で、調査よりも魔物との戦闘をしているようだった

冒険者達の調査速度を見ていると、今日にも3Fの調査をしそうな感じであったが・・・

MAPで確認した限りでは、3Fの魔物の数の多さに攻略以前に無事に戻ってこれるか不安な気がしてきた

朝食を終え、晩ご飯の準備をしてから、リウ達徹夜組はお風呂に向かう

女性陣が先にお風呂を済ませ、リウはのんびりと朝風呂を堪能し、布団へ直行するのだった


徹夜組が寝始めた頃、ノノ・ココ・ジャンヌはリン・アイズ・ヘンリーの3人に魔力操作を教えていた

魔力について教えてる言う事で、ココが率先して教える事になる


「それじゃ、一度手本を見せるから同じような感じでやってみてね」


ココはリン達3人の目の前で魔力の塊を手の中で圧縮し、回転を加え維持して見せた

魔力塊は手の中で高速回転していた、リン達3人は手の中の魔力塊を凝視し、何故魔力の塊がいつまでも消えずに存在するのか不思議に思っていた


「魔力の塊を手の中で圧縮し、回転を加え、維持する」


ココが魔力塊で話せないので、ノノが簡単にやり方を話すのだが・・・


「話す内容は簡潔に聞こえるんですが・・・」


「魔力の圧縮とか初めて聞くんですが・・・」


「その前に手の中で消えずに存在する魔力塊を初めて見るんですけど・・・」


リン達3人はココの手の中で高速回転をしている魔力塊から目を離せずにいる

ココは3人が魔力塊を凝視しているので、空に向かい魔力塊を『ボルト』にし放つ

「バン!!」

無属性の初期魔法らしからぬ音を轟かせ、『ボルト』が空へ消えていく・・・

ココは満足いく威力なのか「はふぅ~」と息を吐き


「まぁ、『ボルト』でも魔力操作一つで威力の向上に繋がります」


「それに魔力操作の向上は魔法を唱える時のMP消費にも繋がります」


ココの説明に補佐する感じでノノも魔力操作についての説明をする


「リンさん達3人は『身体強化』『速度強化』『ボルト』を修得済みという話だったので、魔力操作はこれから生きていくうえでは有効だと思いますよ」


ジャンヌは話しながら自身も手の中で魔力塊を圧縮し維持して見せる

その塊はココのよりも小さい感じだったが、圧縮している魔力塊はココの魔力塊にも負けない感じがしていた、ジャンヌは空へ放つ事無く手の中で消し去った


「『アイギス』の11人は全員魔力操作は修得済みだから、魔法の扱いは他の冒険者より運用が多彩なはず」


ココはニコニコしながらリン達3人に話す、ノノとジャンヌはうんうんと頷きあっている


「それじゃ、リンさん達もやってみようか~」


「最初は魔力を手の中で圧縮する事だけを考えてみてね」


「次に魔力を圧縮し維持する事を考えてみて」


リン達は各自で魔力の圧縮を始める、ココ達も一緒になって魔法操作をし、各自MP枯渇するまで魔力操作を行う、枯渇したらMP回復といいつつ昼寝をするのだった

また、他のメンバーのアライズ・アリサ・アンナの3人は晩ご飯の準備が終わってから、アイテムボックス内の大猪の解体をし、後日冒険者の食事へと姿を変えるのだった

なお、大猪の肉は食事に変わり、毛皮は加工し敷物へと姿を変えるのだった

シルキーとミルキーは、食事の準備が終わってから馬達と一緒に森の中に散歩へ出かけた

散歩といっても、森の散策と同時に薬草採取を同時に行い、後でポーション作成に活用するつもりだった

ココ達の魔力操作の講習などは昼ご飯まで続き、3人がMP枯渇気味で動けなくなるまで続けられた

何度も枯渇を体験し、枯渇寸前をなんとか感じるまでになった

昼ご飯は、解体した大猪の肉をサイコロステーキにし、リン達3人は疲れているにもかかわらず、お代わりをするほど大猪を堪能した

なお、午後からはノノ達3人は森へ薬草採取へ出かけ、リン達は引き続き魔力操作をし、アライズ達はシルキーとミルキーと一緒にポーション作成をし、夕方までに数多くのポーションを作成していた

夕方前に冒険者が戻って来る前にノノ達が戻り、アライズ達も晩ご飯の準備を始めるのだった

解体した大猪は串焼きにしたり、煮込み料理にしたり、今晩は肉祭りの雰囲気だった

冒険者が戻る前にリウ達を起しに向かい、アライズ達と一緒に焼串の下ごしらえに参加するのだった、焼串と同時にサイコロステーキも調理し、調理済みになった料理をアイテムボックスに保管する、晩ご飯が大猪の焼串とサイコロステーキに煮込み料理だけというのもダメという事で、一緒に野菜炒めも調理し同じくアイテムボックスに保管する


料理を始めて暫くするとダンジョンから冒険者が戻ってくる

リウはMAPで冒険者が地上へ戻るのを知ってはいたが、戻ってきた冒険者が少なからず全員がけがをした状態で戻ってきた、重傷者はいないみたいだが怪我無しの者がいないみたいな感じがした、それ以上に鎧などの装備が破損している冒険者が目立つが・・・

冒険者は各々テントへ向かい装備を外してから晩ご飯を食べる為に、『アイギス』の簡易陣地へ向かう、ポーションが足らずに怪我をした冒険者も多かったので、晩ご飯前にポーションの販売をし、怪我を治してから食事を始める

冒険者36名全員がポーションを購入し、怪我を治してから大猪の焼串に食らいついていた

リウは冒険者達の怪我具合が気になりダンジョン内での戦闘を聞いてみた


「ダンジョン内は昨日以上に魔物が湧いてたんですか?」


冒険者の面々は顔をしかめながら今日の戦闘について話してくれた・・・


「湧いていたというより、魔物の戦い方が昨日よりも激しかった気がする」


「もしくは、攻撃が波状攻撃に変わったみたいな気がする」


「魔物が絶え間なく攻撃を仕掛けてくるから、休憩なしで長時間戦闘した気がする」


ダンジョン内部は休憩する間もなく魔物の襲撃が激しいみたいだ


「それじゃ、休憩時はどうしてたんですか?」


リウの素朴な問いに焼串に齧り付いていた冒険者達は


「パーティー単位で戦闘と休憩を交互でやってたし」


「それに無理ならすぐに撤収してたし・・・」


「盾役が攻撃を防ぎ、弓と魔法で遠距離から攻撃をし、近づいた魔物は片手剣や槍で攻撃をし、いつでも撤収す様に逃げ道も確保してた」


「それにな、お前さん達が販売していたポーションに助けられたのが一番大きいな」


「あぁ、ある程度は手持ちのポーションがあったはずなんだが、今日の戦闘であらから使いきってしまった・・・」


「それなら明日の朝にはポーションの販売が出来るように、夜なべしてポーション作成しますよ」


「本当かい、それは助かる、ダンジョン内で回復できないと深層部への侵入は無理だし、なにより心細い・・・」


「僕らは食事の準備後に、薬草採取やポーション作成をしているので、明日の朝にはまとまった数のポーションを用意しますね」


それを聞いた冒険者の面々は、『アイギス』の面々に深々と頭を下げ「お願いします」と言って、食事を済ませテントへと戻っていく

どうやら鎧の破損を各々で修復し明日へ備えるとの事だった

リウ達は冒険者の食事の後片付けを終えてから、遅めの食事をとる事になる勿論食事内容は、焼串や野菜炒め、サイコロステーキに煮込み料理なのだが、肉が新鮮という事で晩ご飯にも拘らずお代わりをし、ニコニコしながら食後のお風呂へと向かうのだった

食事の後片付けは、アライズとリウが担当し魔法で食器類を綺麗にし、残った焼串やサイコロステーキはリウのアイテムボックスに保管し、夜食にまわす事になる

片付けも終え、各々がお風呂に入り、徹夜組はポーション作成の準備をしていると、ノノ達も寝る前に少しだけポーション作成に参加してくれた

アイテムボックス内の薬草は大量にあるという事で、リウ達は休憩をはさみつつ朝方までポーションを作成する事となる

ダンジョン内部での魔物の湧きが激しさを増しました。

『アイギス』の面々は食事と共にポーションの準備を始めます。

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