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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
156/354

1-156ダンジョン調査④とか

ダンジョン調査2日目は、冒険者36名は朝ご飯を食べ、各自弁当を渡されダンジョンへと向かうのだった

昨日は地下1Fの魔物の討伐と、地下2Fの魔物討伐に加え、地下3Fへの移動手段の確保を予定していた、この内容は冒険者達から予め聞いていたので、弁当と共に別途でポーションの販売も行っていた

冒険者36名中、11名は初心者冒険者という事で地下1Fでの魔物討伐をし、25名の中堅冒険者は4組に分かれ地下2Fを広域で魔物討伐をし、今日中に地下3Fまでの確保を目標にしていた


『アイギス』の面々とリンさん達5名は、冒険者36名がダンジョンへ向かい、遅めの朝ご飯をしていた、冒険者36名の朝ご飯と違い、朝ご飯は『ひよこ亭』のアライズ・アリサ・アンナが担当し、パン&麦ご飯とサラダ&焼串にスープと果物とバランスの良い献立になっていた

朝ごはんの準備が終わり、16名がテーブル席に着き、リウの合図で食べはじめる


「いただきます!」


「「「「「「いただきます!」」」」」


リウが『ひよこ亭』特製の野菜スープを一口飲む


「やっぱり『ひよこ亭』のスープは最高だ~♪」


リウが笑顔でアライズ達に声をかける、アライズ達は満面の笑顔で


「ありがとうございます」


「他の料理も食べて下さいね」


「お代わりもたくさんありますから」


それを聞いたリンさん達も目の前の料理を一心不乱で食べすすめている

ノノ達はサラダに焼串とバランス良く食べているのに、クラシスとリズは昨日飲み過ぎたのかサラダと果物を中心で食べていた、シルキーとミルキーはパンに焼串をサンドして食べ、リウは焼串を麦ご飯で食べ、朝にもかかわらず全員がお代わりをし朝食を終えるのだった


食後の紅茶を飲んでいると、リンさん達5名はリウの前に来て


「あのリウさん、相談があるのですが・・・」


リンさんが代表して声をかけてきた


「どうかしましたか?」


「私達にも魔力操作を教えて欲しいんですが・・・」


どうやら朝ごはんの時にでも、リンさん達はライムとジルから昨晩の魔力操作を聞いたみたいだった、ライムとジルは「すいません、言っちゃいました」と申し訳なさげに言われてしまった


「教えてもいいけど、リンさん達3名は僕よりもノノ達3人に教えてもらった方がいいかもしれないね」


「ノノさん達ですか?」


「ノノとココとジャンヌの3人は、僕が魔力操作を教えた最初の3人だし、何よりノノとジャンヌは棍と槍を扱えるので魔力操作と片手剣と槍の修練も同時にやったほうがいいよ」


「棍と剣では戦い方が違うのでは?」


「リンさんとアイズさんには戦い方というよりも、体捌きと足捌きの修練を重点的にやった方がいいでしょう」


「体捌き・・・足捌き・・・、あまり聞いた事無いですね」


アイズさんは首を傾げながらリウの話を聞いていた


「朝の修練で僕達が棍の修練時にやった型を思い出して欲しい、あれは攻撃と防御の両方を1つの型の中に収めたものだ、2人1組で型をやってみるとわかるんだけど、攻撃し捌き防ぎ突き弾く短い型の中に攻撃と防御の修練になっている、武器こそ違えど覚えて損は無いと思うよ」


「確かに皆さんの朝の修練を見せて頂きましたが、あの動きにそれほどの事が凝縮されていたんですね・・・」


「あの教えてもらえるのは嬉しいんですが、私達に教えてもらってもいいんですか?」


ヘンリーさんは申し訳無くリウに聞いてきたが、リウは笑顔でこう答えた


「別に秘密にする事でもないし、『アイギス』のメンバーはみんな毎朝やっている事だしね」


「リンとアイズはノノさんとジャンヌさんにご教授してもらえるとして・・・私は何をすれば?」


ヘンリーさんは1人だけ教えてもらえないのかと不安そうな顔でリウを見つめている


「ヘンリーさんはココから魔力操作を教えてもらって、昨日ライムさんとジルさんがやった事と同じ事をすればいい、魔力操作は魔力の底上げにもなるし、大盾使いの戦い方は分からないので、防御面の向上という事で魔法障壁の強化をした方がいい」


「私はライムやジルよりも魔力は低いですが、魔法障壁だけは2人よりは得意です、その為パーティーではみんなの盾役をしているんですがね・・・」


少しだけ悲しそうな顔でヘンリーはリウに話しかける


「みんなの盾役ですか、なら僕と一緒ですね、僕も攻撃よりも魔法障壁で守っている方が得意ですし」


「そうなんですか?リウさんはパーティーのリーダーだから前衛での攻撃役かと思ってました」


「うちのメンバーは、各自魔法での攻撃が得意だし、僕よりも攻撃魔法が得意なココやアライズ達がいるし、ジャンヌは槍での攻撃が得意だし、他のメンバーも大猪クラスならソロでの討伐は可能だよ」


「シルキーさんやミルキーさんもですか?」


「そうだね、魔法でなら討伐可能だね」


「『アイギス』は全員が攻撃魔法得意なの?」


「得意なんじゃなく、毎日の修練の成果かな、僕の攻撃魔法は『ボルト』のみだし、属性魔法はメンバーの中でも数人しか修得してないよ?」


「それでも凄い事ですよ、うちではライムとジルが攻撃魔法を使えますが、他の3人は『身体強化』と『速度強化』に『魔法障壁』しか使えませんよ?」


「それでも十分ですが、毎日の修練で3つの魔法が常時展開出来れば、討伐にしろ採取にしろ強い味方になりますよ」


リンさん達はリウの話を聞き、毎日の修練の大事と、ひょっとしたら自分達もリウさん達の様な冒険者の高みへ行けるかもと思うのだった


リウはノノとココとジャンヌに、リンさん達3人に棍の型や魔力操作を教えてもらう事にし、リウ達は仮眠をするのであった


もちろんリンさん達の修練は、食事の準備が終わった後の空き時間で行う事になる

『ひよこ亭』のアライズ達は、食事の準備後には森の中で薬草採取をし、ポーション作成をし、各々の修練に励むのだった

『白銀龍』はリンさん達には秘密にしていたので、荷馬車でリウのお腹の上で一緒に寝ていた

クラシスとリズはリウの腕枕でニコニコしながら寝ていた

ライムとジルは寝る前に魔力操作を行い、魔力枯渇寸前まで頑張り、2人は心地良い疲れの中で眠るのだった

リン・アイズ・ヘンリーの3人も『アイギス』式の魔力操作に棍の修練を始めます

ダンジョン調査2日目は、地下1Fと地下2Fの調査を進める

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