1-155ダンジョン調査③とか
リウ達が魔法修練をし、夜明け前に2人は魔力の維持を自在に使えるようになっていた
まだ、魔力の圧縮に関しては要修練という感じだったが、もう何日か修練すれば使いこなせそうであったが・・・
「それじゃ、そろそろ夜明けになるし今日の魔法の修練を止めようか~」
リウがそう言って生活魔法を唱える
「ありがとうございます」
「さっぱりしたした~」
ライムとジルは身体の汚れが綺麗になり、外面的にも精神的にも綺麗になった
夜が明け、森の中に朝日が差し込んできたので、リウ達3人は朝ごはん準備に取り掛かる
朝ごはんは、パン&麦ごはんにスープに野菜炒め&焼き肉炒めを調理する予定なので、野菜を刻み炒め煮る、今回のクエスト用に大鍋を数個購入したので、朝の修練中は麦ごはんを炊き、スープを煮る事だけにし、その後炒め物を作る事にした
「2人も朝ごはんの準備を手伝ってね~」
「「はい」」
「まずはスープ作りをするから野菜のカットとお願いね」
リウはアイテムボックスから野菜を大量に取り出し、ライムとジルは各々で野菜をカットし鍋へと投入するのだった、味付けにはポロポロ鳥からの出汁とし、1つの大鍋に3羽のホロホロ鳥を食べやすい大きさにし投入した、後は塩コショウで味を調え・・・完成~♪
「2人がカットした野菜は、野菜炒めと焼き肉炒めで使用するから、この鍋の入れておいてね」
ライムとジルはカットした野菜を鍋に入れ、リウは鍋をアイテムボックスに保管した
朝の修練前に調理用具を一度生活魔法で綺麗にし、メンバーを起しにかかる
「それじゃ、みんなを起そうか」
「はい」
ライムはそう言ってリン達を起しに向かう、ジルはノノ達を起しに向かい、リウはクラシスとリズを起しに向かうのだった・・・
クラシスとリズは、『白銀龍』を抱き枕にし寝ているのを起し、『白銀龍』は2人から解放され、2度寝を始めていた
「ほら2人とも朝だからシャキッとして」
「リウおはよ~」
「おはよ~」
クラシスとリズは夜明け間際まで『白銀龍』と飲んで食べていたはずがけど・・・、いつの間に寝ていたのか?
「ライムさんとジルさんに魔法の修練を指導したけど良かったかな?」
「んー、魔力の圧縮と維持だっけ?」
「魔法の基礎の基礎だから教えても大丈夫よ」
「魔法は学園でも教えるけど、魔法は各々が考え学び修練するものだし」
「それにね、師匠について師事をする事もあるから大丈夫よ」
「師事ですか・・・、そこまで大げさな事はしてないはず」
「リウはそう言うかもしれないけど、ライムとジルにとってはリウの魔力操作は学園でも聞いた事のない無い様だから、ためになったと思うわよ」
「それ以上に毎日の魔法の修練の必要性を知っただけども収穫があったと思うはずよ」
「そう言う物ですかね?」
「リウのやっている事は、冒険者全てが行っている事じゃないからね」
「だね、毎日の修練然り、毎日の食事然り、野営なのに宿屋以上の豪華な生活は本当はあり得ないのよ」
「野営でも生活水準を下げたくないのは普通では?」
「あのね、他の冒険者は良くてテント、悪ければ焚き火で雑魚寝が普通なの・・・」
「私達はたまたま土魔法で住居などを作成出来るけど、普通はここまで快適な暮らしは無いの」
「そっか、今更テント生活は無理だな・・・、食事のレベルを下げるのも嫌だし・・・」
「いあいあ、リウ無理に下げる必要は無いわよ、私達はこのままでも大丈夫」
「逆にリンさん達が心配ね、野営でこんな豪華な食事に宿泊施設が普通だと思われるのは・・・」
「その点は大丈夫じゃないですか?ライムさんとジルさんの魔力操作を見ていると、もう何日かすればある程度は自在に使いこなせそうですよ?」
「それなら土魔法を修得し、簡易的な土壁を作成できればテント暮らしも快適になるかもしれないわね」
「そういえばリウは他のメンバーにも魔力操作を教えるの?」
「どうでしょう、5人全員で魔力操作を教え、リンさんとアイズさんには片手棍を教えたいし、ヘンリーさんには魔法障壁を教えたい」
「リンさんは片手剣で、アイズさんは槍だっけ?」
「そうそう、剣と槍を教える事は出来ないけど、片手棍の型を教えてやりたいね、特に足さばきとか」
「ヘンリーさんは・・・大盾使いだけど、盾の戦い方なんか知らないわよ」
「盾の戦い方じゃ無く、魔法障壁と展開しての防御力向上が出来たら凄くない?」
「確かに魔法障壁で広範囲で攻撃を防げれば、戦闘が数段に向上するわね」
「するにしても3人の意見を聞いてからだし、このクエストももう何日かかるか分からない状況だしね・・・」
「リウの見立てではもう何日かかりそうなの?」
リウはダンジョンの方を見て、ダンジョン内の魔物の増加と、冒険者の討伐数などを考慮し
「3日以内では解決しないでしょうね、4日以降ずれ込むとして・・・5~6日後が魔物の『氾濫』の危険水準かな?」
「リウは『氾濫』の危険性も考えていたか・・・、階層の浅いダンジョンだから『氾濫』しても魔物が数百位の湧きだと思うけど・・・」
「それでもここで対抗するしかないですね、街へ戻って籠城戦では壊滅必死ですし」
「僕ら3人に、ノノ達がいればなんとかなりますよ、リンさん達5人もいるし」
「それに冒険者多数もいるし、4日間で終わらなければダンジョン周囲500mを土壁で囲います」
「それが最善か・・・、最悪冒険者のテントを土壁で囲い、魔物をダンジョン周囲500mで討伐出来たらいいね」
「街の被害も冒険者の被害も無しに出来たら完璧!」
「まぁ、そうならないようにダンジョンの潜る冒険者の皆さんには頑張ってもらいましょう」
そう言ってリウ達は朝の修練へ向かうのだった
修練場には片手棍や両手棍を持ち、リンさん達が待っていた
どうやら集まっていないのはリウ達3人だけの様だった
「それじゃ、朝の修練を始めよっか」
「「「「「はい!」」」」
棍を構え、型の修練から始まり、少しだけ実践方式の試合をし、朝ご飯の準備までの時間いっぱいまで汗を流すのだった
誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
順次直していきます、小説の方もゆっくり進めていきますので、よろしくお願いします。




