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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
154/354

1-154ダンジョン調査②とか

ダンジョン調査1日目の夜は、ライムさんとジルさんの2人に魔力操作を教えながら寝ずの番をしていた

リウが2人に魔力を圧縮し維持するやり方を目の前で実践していた

リウは手の中に魔力を目に見える感じを2人に見せ、魔力を圧縮し、維持して見せる


「今見せているのが魔力の操作の修練なんだけど・・・やったことある?」


ライムさんとジルさんは、リウの手の中の魔力の塊を凝視し、2人揃って首を横に振っている


「始めてみます」


ライムさんは色々な角度から手の中の魔力を見つめている

ジルさんは手の中に魔力を維持しようとして失敗し、手の中の魔力は消失していた


「難しい・・・、維持出来ない」


ライムさんも同じく手の中に魔力を維持し、暫くすると手の中の魔力は消失する


「むぅ、難しい・・・」


やはり話を聞いただけでは魔力の圧縮&維持は難しいらしい


「魔力の塊を手で掴むイメージで圧縮し、圧縮した魔力の塊を回転する感じで維持する」


リウは2人に説明しながら、魔力を圧縮し、圧縮した魔力の塊に回転するイメージをする

すると魔力の塊は回転し、高速回転をし手の中で暴れ出す


「この魔力の塊は、無属性魔法の「ボルト」だけど圧縮と高速回転の効果で、大猪も一撃で討伐可能な威力があるよ」


「そうなんですか!」


「すごい・・・」


「それに魔力操作が上達すれば、今の魔法使用でのMP軽減に繋がるし、それ以上に魔力操作は自身の魔力やMPの向上に繋がるよ」


「そうなんですか?」


「学校での教えてくれなかった・・・」


「そりゃ、学校では基本の事しか教えないし、日々の修練は自身の向上に繋がるから、僕らも朝の修練は日課でやってるよ?」


「そういえば、リウさん達は学校行事の時も早朝に修練してましたね」


「私は疲れて、朝の料理教室しか覚えてない・・・」


「うちのメンバーは棍の修練と魔法の修練は毎朝の日課だからね、ライムさん達も日々の修練は欠かさない方がいいよ」


「私とジルは魔法を得意としてるので、MPが枯渇するまで魔力操作をしたほうがいいr


「そうだね、魔力やMPの向上に繋がるなら時間がある時はやったほうがいいね」


そういうと2人は早速イスに座りながら魔力操作の修練を始める

手の中の魔力の圧縮は難しくらしく、魔力の維持を重点的に行っていた


「圧縮は無理でも、魔力の塊の維持なら出来そう」


「うん、MP枯渇まで魔力の塊の維持をしてみよ」


「2人とも無理にMP枯渇にならなくていいから、枯渇気味になったらMP回復に努めてね、その辺の調整は自分で実感しないとダメだよ」


「「はい、頑張ります」」


そう言って2人はイスに座りお互い向かい合って、手の中で魔力の塊の維持をしていた

リウは魔力操作をしている2人を見ながら、自分も魔力操作をしていくのだった


暫くしていると、ライムさんとジルさんはMPが枯渇気味になり、ぐったりしていたのでリウは2人に紅茶を淹れててあげる


「お疲れ、MP枯渇っぽいから無理せずに回復に努めてね」


「はい、MPギリギリまでやろうと思ったんですが・・・失敗です」


「私も狙いすぎた・・・、枯渇は辛いです」


「MP枯渇は、クエスト中やダンジョン内では生死に関わるので、MP調整は慎重にね」


「「はい!」」


2人は元気よく返事をするが、MP枯渇で辛いのかイスに深く座り、紅茶を飲みながらまったりしている


「魔法に限らず、日々の修練は自分を裏切らないから、毎日する事をお勧めするよ」


「それは魔法に限らずですか?」


ライムさんは自分の杖を見つめながらリウに聞いてくる


「そうだね、ライムさんとジルさんは杖を装備しているけど、杖のスキルは修練済み?」


ライムさんとジルさんは、杖スキルと聞いて首を横に振っている

どうやら2人は杖スキルを覚えてはいないみたいだった


「それなら2人は攻撃手段は魔法のみなの?」


「はい・・・」


そう言ってライムさんは杖を抱きしめる


「私とライムは武器での戦闘が苦手で、2人で魔法を重点的に修練し、冒険者育成学校に入学し卒業したんだけどね・・・」


「それじゃ、2人は魔法のみの冒険者?」


「そうです、私とジルは魔法のみの冒険者です」


ライムさんとジルさんは杖を抱き、リウにそう告げる

魔法のみでの戦闘ではMPが尽きたらパーティーの足手まといになる

そうなる前に自分を守れる術を覚えるしかない・・・しかし、2人にはそれは無い

リウは杖スキルを教える事は出来ないが、棍なら2人に教える事が出来る


「それなら僕が棍を教える事が出来るけど、どうする?」


「棍・・・?」


「早朝に修練していたやつ?」


「そそ、棍は護身術としても優秀だしね」


「それならMPが消耗している時に教えてもらえますか?」


「私達は鉄製の武器は重すぎて使いこなせないけど、棍ならば使えこなせそうです」


「それでも力が無いので、魔法の修練以上に上達が遅いかも知れませんが・・・」


「大丈夫だよ、うちのノノやココも最初は初心者だけど、今では片手棍での討伐もこなせるほど上達してるし、単独での大猪討伐も出来るようになってるよ?」


それを聞きライムさんとジルさんは、お互い頷き合い


「「教えて下さい、みんなの足手まといにはなりたくないんです!!」」


リウに詰め寄る様に頭を下げている


「それならMP回復後に棍の修練をしてみる?」


「「お願いします」」


ライムさんとジルさんは、MPを回復すべくイスに座りながら瞑想を始めていた


この2人は、ダンジョン調査の夜間に、魔力操作と棍の修練を行うのだった


リウとライムさんとジルさんは、修練をしている間はクラシスとリズが周囲の警戒をし、ニコニコしながらリウの魔法教室と棍の修練を眺めるのだった

もちろん、こっそり酒を飲みながらなので、『白銀龍』と一緒に3人で焼串を齧りながら夜を明かすのだった・・・





更新が遅くなりましたが、引き続き書いていきますので、よろしくお願いします。

1つの話でキャラが多すぎたので、キャラ付けなどを考えて書いていこうと思います。

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