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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
151/354

1-151学校行事7日目とか

学校行事7日目、リウ達は棍の修練をし、昨日からMAPを展開しダンジョン内の魔物の動きを観察していた、地下5Fと4Fは魔物が溢れ、地下3Fにも多少なりに魔物が増加していた

ダンジョン攻略の学生達は、昨日の午後から地下2Fには進入せずに戦闘を行っていた、引率の冒険者5人も地下の魔物の群れを警戒し、安全を確保しながら学生を誘導していた

今日はダンジョンの状況からいって地下2Fへの侵入は禁止にし、地下1Fのみでダンジョン攻略をするらしい(昨日の晩ご飯時に引率の冒険者からの情報)


朝錬を終わり、朝のポーション屋は保存食とポーション販売をし、ダンジョン攻略の学生達が購入し、ダンジョンへ向かっていく

引率の冒険者も弁当を持ち、ダンジョンへ行く

今日のダンジョン攻略は学生達13人のパーティー3組という話だった

リンさん達のパーティーも今日は残り1回の戦闘を行うという事だった

他のパーティーも1~2回の戦闘で20回のノルマをクリアするので、今日の昼頃には全ての学生達は学校行事を終了する事になりそうであった


ここで最後の朝ご飯という事で、アライズ達はいつもより品数を増やしての朝ご飯になっていた、焼きたてのパンや海鮮スープ・角煮や焼串・焼き鳥など大皿に大量の料理が並んでいた、この日ばかりは保存食を調理した料理じゃなく、いつも通りの料理でいっぱいだった


「今日は豪華だ~」


「海鮮スープと角煮シチューの2種類どっちも食べよう~」


「私はパンに角煮をはさんで食べる~」


「私は焼串をはさむ」


「焼魚や焼貝・焼エビもいっぱいあるし~」


「これが夜で酒があれば言う事無いのに」


「クラシス、朝から酒を飲むのは禁止ね」


「わかってるよ、今日の夜は最後の晩酌で酒樽飲みきるつもりで頑張ります」


「もちろんよ、夕ご飯と晩酌の料理は任せて~」


リウ達とギルド員は朝ご飯をお代わりし、『冒険者育成学校』の学校行事ダンジョン攻略7日目を迎えるのだった


ダンジョンへ向かわない学生達は、テントで身体を休めたり、森へ薬草採取をしたり、採取した薬草を『アイギス』のポーション屋へ納品し割引価格でポーションを購入したりしていた

それ以外でも、森でホロホロ鳥を討伐し、テント前で鳥を捌き、焚き火で炙っていたり

また、薬草を採取し、自分たちでポーション作成をしたりし

7日間のダンジョン攻略の反省点を挙げ、テント前で魔法修練や剣や槍の修練に励んでいる者達もいた



ダンジョン内では、13人の学生3パーティーが黒犬や角うさの討伐をしていた

引率の冒険者も地下の魔物の湧きを気にしながら、学生達を遠巻きに護衛しつつ昼過ぎには3パーティーが20回の戦闘を終えダンジョンを後にするのだった

学生達がダンジョンだた後に、引率の冒険者の1人は地下1Fと地下2Fの階段を土魔法で塞ぎ、地下からの魔物の群れが溢れるのを防ぐのだった

もっとも、石材で塞いだわけではないので、多少の時間稼ぎにしかならないのだが・・・



この日の学校行事最終日という事もあり、『アイギス』のポーション屋ではポーションの販売を止め、焼串と焼鳥の販売をしていた

朝と昼で『アイギス』のポーション屋での食事の匂いが学生達の空腹に耐えれず、ポーションよりも焼串や焼き鳥が欲しいと言われ、街での露店価格より3割安く販売していた、最初はアイテムボックスに保管していた物を販売し、それでも足りずにアライズ達は調理荷台で焼串と焼串を調理し、学生達に販売していた

夕方にはポーション屋というより、焼串と焼鳥を販売する露店となっていた

暫くするとダンジョンから戻った引率の冒険者と学生達も、『アイギス』の露店で焼串を購入し、露店前で焼串を食べていた

50人の学生が露店の前で焼串や焼鳥を購入し、『アイギス』の露店は暗くなるまで焼串と焼鳥を調理し販売するのだった

街での露店はポーション屋だけだったんで、ここでの焼串や焼鳥の販売は、街でやる露店の前哨戦という事で、アライズとアリサ・アンナは調理荷台で調理し、ココとリズは調理した焼串と焼鳥をアイテムボックスに保管し、すぐさま露店先でノノとジャンヌが店先で販売していた


リウ達は『アイギス』の露店を閉め、やっと晩ご飯にしようと思うのだが、露店で調理や販売係りで疲れ切り、今から調理するのはイアという事で、リウはアイテムボックスに保管している出来あいの料理をテーブルに並べはじめる

焼串や焼鳥は勿論、ステーキ串や焼鳥、野うさぎのシチューや角煮シチューなど、露店でおなじみの料理などがあり、リウはあらかじめ『白銀龍』に食べたい料理を聞き、個別に『白銀龍』に届けるのだった、ギルド員や引率の冒険者に『白銀龍』の存在は秘密なので、荷馬車で1人での食事をしていた、リウは早々に食事を切り上げ、荷馬車へ戻り『白銀龍』と一緒に食事をするのだった

荷馬車ではリウと『白銀龍』がダンジョン内の事で話をしていた


「そういえばダンジョンから出る前に地下2Fの階段を土魔法で塞いだらしいんだけど、黒犬や角うさでは土魔法の壁は破壊不可能かな?」


『どうだろ、数の暴力で時間はかかるが破壊不可能という事は無いんじゃない?』


「やっぱりそう思うよね」


『リウは今もダンジョンの魔物の動きを見ているの?』


「まぁ、地下3Fは魔物で溢れだしてきてるね・・・」


『地下2Fの階段を土魔法で塞いでいるなら・・・数日は大丈夫かな?』


「ここを離れる前にダンジョンの周りを土壁で囲うつもりだし、大丈夫だと思いたいね」


『ダンジョンの入り口も土魔法で塞いどけば大丈夫大丈夫』


「まぁ、今晩は寝ずに警戒するから『白銀龍』も一緒に警戒してもらっていいかな?」


『ん、大丈夫』


リウはそう言って地下1Fと2FのMAPを展開し、魔物の動きを観察していた

『白銀龍』もダンジョンの奥底で魔物たちが活発に活動しているのを感じ、気になって寝る事は出来ないなっと思いはじめていた

馬達も地下が気になり騒ぎだしていたので、シルキーとミルキーが馬達が落ち着くまで撫でまわしていた



ダンジョン攻略は無事に終了しました

『アイギス』のポーション屋は、最後に焼串と焼鳥の露店を始め・・・


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