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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
144/354

1-144見習い冒険者の学校行事とか

次の街に到着した『アイギス』は商業者ギルドから、1つのクエストをお願いされた

それは『冒険者育成学校』行事、『初心者ダンジョン攻略』時の露店出張だった

リウ達はギルドから露店の出店場所を聞き、出張日数と露店内容を聞き、道具屋で空き瓶と食材を購入し、荷馬車と共に初心者ダンジョンへ向かうのだった

ダンジョン前には『アイギス』の他に、冒険者ギルドの出張所があり、『アイギス』は出張所の隣に露店を開店させた

それは荷馬車を土壁で囲い、メンバーの住居用に『かまくら住居』を作成し、トイレと浴槽を増設し、露店は小さめのお店にしカウンターに店主のリウが座れるサイズしかなかった

カウンターの奥ではクラシスやリズがポーション作成をし、ノノやココ・ジャンヌが薬草採取をし、アライズやアリサ・アンナは食事の準備をし、シルキーとミルキーは馬達の世話やリウの手伝いをしていた


「よし、『アイギス』の露店出張所はこれで完成だね」


カウンターに座り、リウは満足げに店内を見ていた

カウンターの奥でポーション作成をしていたノノは


「ポーション屋だからこんなに小さいの?」


「『アイギス』の露店はカウンターと1人の店主があれば完成」


「リウの負担が大きさ過ぎない?」


「大丈夫だよ、ここの開店時間は学生達が、ダンジョンへ入る前と出た後だけ、露店を開けるだけだよ」


「そっか、学生がダンジョンに入れば客がいなくなる訳ね・・・」


「まぁー、『ダンジョン攻略』は3日後のはずだから、それまでは薬草採取とポーション作成をしましょ」


『アイギス』のメンバーは学生が到着する間に、200個のポーションを用意し、薬草も200個を用意し、追加でポーション200個作成するつもりでいた

アライズ達は、調理荷台でメンバーの食事の用意をし、毎回出来たての料理を堪能していた


ダンジョン前に露店出張をした夜は、冒険者ギルド員と一緒に晩酌をし、ここでの生活を少しでも良くなるように快適になる様に、お互い話し合いを重ねた

話の中でダンジョンは初心者用という事で、内部には「黒犬」と「角うさ」だけが出現するらしい・・・


「それじゃ、学生だけでパーティーを組んでダンジョン探索をするんですか?」


リウはギルド員にダンジョンでの学生の探索について話を聞いていた


「そうだね、基本3~5人組でダンジョン攻略をするはずだけど・・・」


「一応、教員の冒険者もダンジョン内に待機してますし・・・」


「今まで死人が出た事も無いので大丈夫でしょ」


「まぁ、学校で習っている見習い冒険者なら・・・大丈夫なのかな?」


リウの心配をノノとココは「大丈夫だよ」とか「その為のポーションでしょ」とリウを慰めるのだった


「そだ、ポーションの値段は道具屋の価格と同じにするの?」


「それについては、3割安くお願いします、差額分はクエスト後に追加報酬として支払われますので、何個のポーションを販売したかを数えておいてくださいね」


「わかりました、今は露店に200個のポーションを準備し、追加200個を追加でポーションにするつもりです」


「学生は50人くらいが来るはずなので、200個もあれば大丈夫じゃないかな?」


「それで何日くらいダンジョン攻略するの?」


「例年通りなら7日間のはずだよ、ダンジョンの内部も1~2Fまでしかなく、学生はダンジョン内で20回戦闘するのが『冒険者育成学校』行事なので」


「んー、20回の戦闘を50人で・・・1回の戦闘で1個の薬草を使用すると・・・1000個必要な気がするけど?」


「いあいあ、いくら見習い冒険者でも毎回怪我をする者はいませんよ」


「それに無傷でダンジョン攻略する学生もいるし」


「ならポーションは200個+200個の400個あれば十分か・・・」


この日から3日間、晩酌をするのだが、学生が来ても晩酌は連日開催し、最終的に10日間晩酌をするのだった


ポーションの数は十分にあるという話だったが、リウは折角なのでノノ達に薬草採取をお願いし、クラシス達はポーション作成をし、今回のクエスト後にギルドに納品し、旅の資金にするつもりでいた


なお、アライズ達の食事が美味しいのを知り、ギルド員の3人はご飯の時間になると、出張所を閉めご飯を食べにくるのだった・・・

ここでのギルド員の食事代は、クエストとは別途で支払う事にし、食事代はアライズ達3人へ渡される事になる




それから3日後、『冒険者育成学校』がら引率の冒険者5人と見習い冒険者50人が、初心者ダンジョンに到着するのだった

見習いの冒険者の50人は到着後に、パーティーに別れ宿泊する為に、テントを建てたり、食事の準備をしたりしていた

見習い冒険者の学生は、お揃いの革装備をしており、武器も剣や槍・弓を装備していた

学生の中には少なからず女子もおり、男子と一緒に同じテントで寝たくないと騒いでいた・・・

女子が騒いでいた事もあり、今回のダンジョン攻略は女子の宿泊場所を『アイギス』の隣にリウが土魔法で小屋を作成し、宿泊場所の提供だけをし、食事の方は女子達が調理し、男子と一緒に食べているのを確認する

また、リウが土魔法で小屋を作成していたのを見ていた女子の何人かは、リウ達の土魔法の凄さを実感し、自分達も土魔法の修練をするのだった


この日の午後から、見習い冒険者の学生はダンジョン攻略に出掛けるのだが、『アイギス』のポーション屋からポーションを購入する学生はいなかった

学生が最初からポーションを持参してダンジョンへ来ているので、購入するとしたら2日目か3日目になるという話だった(ギルド員談)



ダンジョン前に荷馬車持参で露店を設置し、ポーション屋を開店するのだった

見習い冒険者を相手にポーションが売れるから未定です

ギルド員への食事代がクエスト報酬っぽい気が・・・

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