1-141次の街は食料庫の街とか
街での滞在中は具現化魔法の修練したり、調理に調合など、各々の好きな事をして過ごした
具現化魔法の修練は、クラシスとリズがリウ並みに『ハルパー』を使いこなし、ノノとココとジャンヌは『紐』の修練をし長さと耐久性を向上させていた、アライズとアリサとアンナは『イージス』の修練をし強度と持続性の向上を心がけ、アイルキーとミルキーは『イージス』の展開維持と部分的守備力を向上していく
調理はアイテムボックスに保管していた、ホロホロ鳥を丸焼きにし、大猪を角煮とステーキに調理し、海鮮物はスープにし、アイテムボックスと各自のリュックに保管した
調合は回復系ポーションをリュックとアイテムボックスに保管し、熱さましと虫除けのポーションはココのアイテムボックスに保管した
『アイギス』は明日には街を離れる事になる
アイテムボックスに食材と料理を保管し、ポーション各種も売るほど保管し、旅先でもポーション作成する為に空き瓶を購入し、馬達の餌や藁も購入し、街へ寄らずとも大丈夫な体制を整えた
「明日、街を離れるけど・・・買い忘れた者は出発前に購入してね」
「酒を樽買いしよう」
「野菜と果実を追加で購入」
「荷馬車で飾る花を何点か欲しいです」
「果実酒も何種類か樽で・・・」
「蜂蜜もあれば欲しいなぁ」
「蜂蜜・・・?」
「そそ、パンケーキを作りたいし」
「おぉ、『ひよこ亭』のパンケーキ~♪」
「パンケーキって・・?」
「そういえば、シルキーとミルキーは食べた事無かったけ?」
「ないです~」
「どんな料理なの?」
「ふわふわのパンかな?」
「甘くておいしいよ~」
「今度作ってください~」
「それなら僕が夜食で2人に作ろうか?」
「リウも作れるの?」
「あー、私達もリウから作り方を教えてもらったから、本家はリウの作り方と味かな?」
「本当ですか!」
「そそ、リウは何気に料理も出来るんだよね~」
「私達の知らない料理も知ってるし多彩だよね」
「それじゃ、買い忘れは午後から買い出しに行くとして、リズとココとアライズの3人に買い物をお願いしていいかな」
「了解~」
「アイテムボックス持ち2人と買い物の目利きがいれば十分~♪」
「任せてね」
リウ達は昼ご飯後に、買い物と宿屋での修練・ポーションの作成をする事になる、それと馬達の世話をシルキーとミルキーにお願いし、明日に備えるのだった
リウは露店へ行き、今日の晩酌用にホロホロ鳥の丸焼きや、大猪の角煮シチューを大鍋で購入し、晩酌向けというよりパーティー向けみたく大量に料理を購入していった
それと食後の紅茶の茶葉の数種類購入し、紅茶の飲み比べをしても面白そうだと考えていた
リウ達は明日に備え荷馬車の木箱には保存食や空き瓶などを保存し、リュックやアイテムボックス以外での食材や道具の保管をしていた
荷馬車の2Fは屋根を展開していたので、木箱を数個置き着替えや替えの毛布などを保管し、アイテムボックスの整理も進んで行った
リズ達の買い物の夕方には終わり宿屋へ戻ってきた
購入した者はココとリズのアイテムボックスに保管し、リウは何本かの果実酒と蜂蜜を保管した、シルキーとミルキーの『パンケーキ』は旅先の夜食になりそうだった
この日の晩ご飯は、宿屋の食事を頂き、晩酌時にはリウが購入してきた丸焼きや角煮シチューを肴に夜半過ぎまで食べ飲み、みんな明日からの旅を楽しみにしつつ騒ぐのだった・・・
『白銀龍』は1人(?)で丸焼きを完食し、満腹になったのはリウの膝の上で寝始めるのだった、ジャンヌやシルキー・ミルキーもリウの寄り添いながら寝始めたので、リウは3人に布団をかけ起す事無く朝を迎えるのだった
翌日『アイギス』は街を抜け、次の街へ向け街道を進むのだった
次の街へは荷馬車で10日の距離になり、御者と助手以外は周囲の警戒や、荷馬車内でのポーションの作成、徹夜に向け何人かは仮眠をし、荷馬車は急ぐ事無く街道を進むのだった
荷馬車での長旅にも慣れてきた『アイギス』は、メンバー全員が荷馬車の操縦が出来るようになり、御者が荷馬車の操縦をし、助手が荷馬車の周囲の警戒をし、荷馬車に『浮遊』を唱える役2人と2Fでの監視役の2人、それ以外は徹夜番する為に仮眠をする5人、『白銀龍』は昨日食べ過ぎたのでリウの抱き枕として仮眠をしていた
次の街へは森を抜け、大草原の先にあるという事で、穀倉地帯の食料庫と言われる街だという・・・、アライズ達は小麦や大麦・蕎麦など穀物の購入や、この街での料理が気がかりだった、小麦があるなら小麦粉になりパンやパスタ、色々な料理がありそうで露店巡りが楽しそうな街みたいだった
昼ご飯は徹夜番以外のメンバーで食事をし、前日の角煮のシチューと焼きたてのパンなどで済ませた、森を抜けるまでは徹夜番の人数を減らすことは出来ず、森を抜けるまでは野獣の襲撃に備える必要があった
街での滞在時では元気が無かった馬達も街を出たあたりで元気になり、『浮遊』で荷馬車を浮かせ、馬達の負担軽減の効果でいつも以上の速度で走っていた
ノノとココは馬達に「あまり無理しないでね」といいながら撫でていた
ジャンヌは周囲を警戒しつつも、街で滞在していた時よりも、充実した表情をしており、気がつかないうちに旅慣れしていくのだった
荷馬車の移動中は、野犬などの襲撃などは無く、荷馬車に接近しそうな時は、助手が魔法障壁を展開し、野犬に威嚇狙撃をし、戦闘を出来るだけ行わないようにし、無闇な殺生を控える事にした
「野犬は討伐しなくていいの?」
「あぁ、この辺の野犬はやせ細って無いみたいだから、こっちから襲わなければ大丈夫だよ、威嚇して逃げだす筈だよ」
「それ以外の大猪などは・・・威嚇しても効果が無いはずだから討伐するしかないかな~」
「私達はギルドのランクを上げる必要も無いし、どうしようもない時以外は戦闘を避けるようにしましょ」
「まぁ、アイテムボックス内が食材の宝庫で空きが無いのが原因だけどね」
「リウのアイテムボックスに空きがあれば、多少は討伐可能だけど・・・」
「この大陸では商業者ギルドの一員だし、冒険者より商人っぽい方が『アイギス』らしいしね~」
商人っぽいといいながら、時間があれば魔法の修練をし、薬草があればポーション作成をし、ギルドへの納品は最近ご無沙汰だし、露店営業も数日しか営業しなかった・・・
その日の夜は、街道沿いで荷馬車を停車し、野犬よけに土壁を作成し、リウとアリサ・アンナ・シルキーミルキーの5人は交代しながら火の番をし、朝を迎えるのだった
ただ、野犬の遠吠えなどが聞こえ、静かな夜とは言えず、リウ以外の4人は落ち着かない様子で朝を迎えるのであった
それから12日後に、次の街へ到着し、『アイギス』は宿屋で爆睡するのだった
穀倉地帯の食料庫と言われる『街』に到着




