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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
136/354

1-136森の奥に蠢くモノ④とか

日が暮れて来てから、リウ達が目を覚ました

簡易陣地が土魔法で色々な個所が石材加工されており

防衛面での向上力Upし、コンロ焚火が撤去し囲炉裏が設置してたり

囲炉裏には焼魚が炙られていたり、一番驚いたのは地上までの階段が出来ていた事であった


「おぉ、階段が出来てる~」


リウは階段を降り、地上へ降りようとする・・・

途中、地上2mの所で階段が終わっており、階段は無く扉も無い


「あれ、地上へ出れない?」


リウは隠し扉が無いかと調べ・・・「なにも無いな」

どうしたらいい物かと思い、一度簡易陣地へ戻るのだった


「階段途中で終わってるんだけど?」


「あぁ、その先はリウに作ってもらおうと思って~」


「丁度地上から2mの所で階段が止まってるから・・・」


「階段を続けるもよし、扉をつけて隠し部屋から階段で地上へ行くもよし」


「それじゃ、夜なべして階段を作成しますか~」


「「よろしく~」」



晩ご飯を食べながら、クラシス達は陣地の周囲での薬草採取や、森の数か所に監視陣地を作成した事を告げた

地図に監視陣地の位置を書き込み、階段作成後にリウは監視陣地へ向かう事になる


「囲炉裏で炙った焼魚は最高だな」


「それに簡易陣地の周囲で薬草採取が可能だったとは・・」


「この監視陣地は・・・どれくらいの規模の陣地なんですか?」


「監視用なので盛り土で地上3mの小型の塔にしてある」


「監視用だけど、頑丈に作ってあるので鉄壁の守りではあるな」


「何人ぐらいが待機可能なの?」


「んー、3人は滞在可能かな、地下室にベットを置けるようにしたし」


「それなら階段設置後に、僕とジャンヌが監視陣地へ向かってみるか」


「はい」


「私達は・・?」


ノノはココやアリサ・アンナ・シルキー・ミルキーの6人が簡易陣地で警戒をするのかを聞いてきた


「ノノとココは、アリサとアンナと交代で日の番をお願いね。シルキーとミルキーは馬達の所で一緒に待機してもらうね」


「「了解~」」


食事も終わり、囲炉裏を囲んでクラシス達が飲みはじめるが、仮眠のアリサとアンナも囲炉裏の周りに横になる

シルキーとミルキーは寝袋持参で馬小屋へ向かい

ノノとココは森の奥へ視線を向け警戒をしていた

リウとジャンヌは地上への階段を作成し、地上への出入り口を取り付ける事無く作業を終える


「扉の設置はイイの?」


「扉に鍵をかけれないなら、最初から扉をつけない方がいいでしょ」


「うちのメンバーは土魔法を修練済みだし、扉無しでも大丈夫でしょ」


「なるほど」


リウとジャンヌは階段の作成を終え、簡易陣地へ戻りノノ達に監視陣地へ向くう事を告げ


「それじゃ、ノノ。僕らは監視陣地で朝まで監視をするから後はよろしくね」


「『白銀龍』もいるし簡易陣地の方は任せて~」


「リウとジャンヌも十分に気をつけてね」


「クラシス達も飲み過ぎに注意ですよ~」


「「「あははは、大丈夫よ~」」」


3人は声を揃えて手を振ってくれた

『白銀龍』も3人と一緒に焼魚や焼串を齧っていた

美味しいのかしっぽをぶんぶん振っていた


「では、いってきます」


そう言ってリウとジャンヌは「身体強化」と「速度強化」を唱え、魔力を纏い階段を駆けていく

リウ達は地図に書き込まれた位置へ向け駆けだす

月夜の晩なので月明かりで森の中を移動していたが、視界が悪く監視塔への到着は、簡易陣地を出発1時間後だった・・・

3mの塔は土魔法で作成された扉も階段も無い作りになっていた

リウは塔に扉を設置し、内部に階段を作り、1Fに階段とトイレを作り、を2Fに就寝部屋と倉庫を作り、3Fに監視部屋にし部屋の数か所に出窓を設置した


「ジャンヌと2人でやったから、「あっ」という間に出来あがったね」


「リウの土魔法の熟練が高いからだよ」


「それにしても、地上3Fの倉庫ありの監視塔はやりすぎかな?」


「まぁ、1Fの床の部分は石材加工します」


「壁の部分も石材加工して、外部の侵入を防ぎますか」


「だね、進入不可な塔になれば監視も楽になるでしょ」


2人揃って土魔法で1F部分を石材に加工し、監視をするよりも塔の強化をし、次の日の朝を迎える事になる


「監視出来なかった・・・」


「塔が完成したから・・いいじゃないですか」


「そうだね、リュックに食材を保管しておけば連泊可能だし」


「そういえば何箇所か監視用の塔があるんだっけ?」


「今日の晩は違う塔を補強かな・・・」


「荷馬車が無い分、コンパクトな塔になってるけど4人くらいなら生活出来るね」


「簡易陣地は馬達がいるから最低4人いれば大丈夫だとして」


「監視塔は最低3人かな」


「その辺は朝ご飯後にみんなと相談かな?」


そう言ってリウ達は監視塔から簡易陣地へ向け駆けていく

朝方まで土魔法を使用し、ジャンヌはMPが減ってはいたが枯渇するほどではなかった

リウはジャンヌのMP枯渇が心配なので、最低限の「速度強化」をジャンヌに唱え、簡易陣地へ向け駆けていく


簡易陣地へ戻り、食事前にジャンヌと交代でお風呂に入り、食事を済ませる

リウは監視塔の完成をメンバーに教え、次の監視塔の場所を地図で確認し、リウは引き続き塔の強化に努めるのだった


「それじゃ、昨日完成した監視塔はクラシスとリズとアリサとアンナの4人で、簡易陣地は『白銀龍』とアライズとシルキーとミルキーの4人でお願いね」


「リウとノノとココとジャンヌの4人は、次の監視塔に向かうの?」


「そそ、今日の夜は塔を完成させ、監視をするからね~」


「明日からは3組にわかれて3日間の監視を予定してるからね~」


「各組でわかれて仮眠してね、起きてる人は料理を作ってアイテムボックスかリュックに保管ね」


リウ・ノノ・クラシス・アンナ・シルキー・ミルキーは仮眠をし、残りのメンバーは料理をし、3日分の料理をするのだった

他にもリウとココとリズのアイテムボックスには、干し肉や干物など調理無しで食べれる食材を大量に保管するのだった



その日の晩は、各組に別れ監視塔に向かうのだった

リウ達4人は未完成の監視塔を完成させ、監視塔での監視を始めるのだった

塔の作りは地上3Fになっており、2Fの就寝部屋には4組の布団を敷き、監視部屋は出窓が数か所あり、4人揃って狙撃可能になっていた


「今日は僕とココが徹夜で監視するからね」


「もしもの時は叩き起してくだないね」


そういってノノとジャンヌは2Fの就寝部屋へ向かう

リウとココは眠気覚ましに紅茶を飲み、周囲を警戒する

リウはMAPを展開し、周囲の赤マーカーの反応を確認し、監視が始まるのだった





暫らく、静かな時間が過ぎ、それは突然現れた


カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカ


カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ


カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカ


リウのMAPに赤マーカーが湧いていく


監視塔からは距離があるものの、現れた数が多く隣のココが慌ててノノとジャンヌを起しに行ったくらいだった


「少し1Fを補強してくるよ、扉も取り外し石材で固めてくるよ」


「せめて目視で確認したね・・・」


「それにしても距離はあるけど数がすごいね」


監視部屋のノノとココとジャンヌは、部屋の明かりを消し、反応だけで森の中を監視していた

リウは1Fを石材に加工し終え、2Fの床も石材に変え、監視部屋へ戻ってきた


「どう、反応はすごいけど目視で確認できる?」


監視塔が2つ完成、ナニカの足音が聞こえる

カサカサカサカサ・・・

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