1-128街到着とこれからとか
次の街へ到着したのは、村を出発した4日後だった
距離的には3日くらいの距離だったが
『アイギス』は街道を進みながらホロホロ鳥や大猪を討伐したり
リウが荷馬車の走行で障害になりそうな大猪や
『白銀龍』が大好きなホロホロ鳥を討伐し
クラシス達は討伐のたびに、大猪やホロホロ鳥を解体し
食材をアイテムボックスに保管したり
走行中にアライズ達で調理したり
御者と助手以外は荷馬車の周囲の警戒をしていた為
シルキーとミルキーもアライズ達と同様に大猪などの反応を感じるようになった
もっとも大猪などの反応をメンバーが感じたら
リウと『白銀龍』が魔法で強化し、討伐をするのだった
リウ達が討伐に出かけている間、クラシスとリズが荷馬車を守護するのだった
そんな感じで次の街へ到着する頃には
大猪やホロホロ鳥がアイテムボックスに20匹近く保管していた
この街では、露店の許可と『白銀龍』の故郷の結界の森について
ギルドの資料室で調べるつもりでいた
露店に関しては、『ひよこ亭』の3人とリズにお願いするつもりだった
街は防壁で囲まれた堅甲な作りになっており
街の入り口の門からして、今までの街よりも防衛力が高そうだった
門番にメンバー全員がギルドカードを提示し街へ入る
リウは門番に荷馬車の泊まれる宿屋を教えてもらい
まずは、宿屋へと荷馬車を進めていた
御者のノノは、宿屋に到着すると荷馬車を停め
馬達を荷馬車から外して、ココと一緒に馬小屋へ泊めておいた
2人は馬達に生活魔法を唱え、身体の汚れをとり
薬草入りの餌を食べさせ、疲れをとるようにした
馬達も2人に甘えて、頭をぐりぐりと押し付けたりしていた
「今日からここに泊るから、街にいるうちはゆっくり休んでね」
「毎日走ってくれてありがとね~」
馬達を撫で2人は宿屋へ向かっていく
宿屋ではリウ達が11人で何部屋で何泊するかを話し合っていた
やはり食事は部屋で食べたいし、寝る場所も1部屋あればいい
そんなこんなで大きめの部屋を2部屋、ベット無しで格安で泊めれるように
クラシスとリズが宿屋の女将と交渉していた
ノノとココが宿屋に入ると、リウ達が宿屋の食堂で紅茶を飲んでいた
「あれ?部屋へ行かないの?」
「泊る部屋のベットを運んでいるから、終わるまでここで休憩中だよ」
「そっか、私達も紅茶をお願いします」
ノノとココが食堂のウエイトレスのお姉さんに紅茶をお願いする
暫くすると、紅茶カップを2つ運んできた
ノノとココの席の前に紅茶が運ばれ「ありがとうございます」2人はぺこりと会釈し、紅茶を一口飲む
「「はふぅ~」」
2人は紅茶を飲み、まったりしだす
紅茶を飲み終え、ぼんやりしていると
宿屋の従業員が部屋のベットを運び終わったとして
リウ達を部屋へ案内してくれた
部屋は2Fの奥の部屋を2部屋用意してもらった
片方の部屋にはテーブルとイスが11個、もう片方の部屋には何もない部屋に
街へ到着したのが夕方という事で
すぐに晩ご飯を部屋に運んでもらうように従業員に言い
30分後にはテーブルに料理が並べられ
この日は久しぶりに宿屋での宿泊という事で
晩酌用の果実酒がテーブルに並んでいた・・・
料理が並び終わり、全員が席に着き、リウ達は手を合わせて
「いただきます」
「「「「「「いただきます」」」」」」
宿屋の食事は、大猪やホロホロ鳥と海が近い為か海鮮スープなど
焼串に焼鳥、焼魚などに加え、角煮や鳥の丸焼きなど
料理は食事というより、飲み屋の肴のような料理が数多く並んでいた
「ほー、これはすごいな」
「今まで食べた事ある食材の料理がいっぱいあるし~」
「この海鮮スープは食べた事無い味かも~」
「丸焼きも食べ応えありますね~」
「角煮は酒にあうね~」
酒をぐびぐび飲み、角煮を一口食べ、また飲む
「ぷは~、酒がすすむ~」
「この焼魚も見かけない魚かも~」
「たしかに海鮮スープの食材も知らない魚が入ってますよ~」
「エビにカニもあるし、食材が豊富なのかな?」
「露店へ行く楽しみが増えたね~」
『白銀龍』は焼串と焼鳥の味比べをしており、猪と鳥を交互に食べていた
最終的には焼鳥が気に入り、リウの分の焼鳥も『白銀龍』が食べてしまった
「この焼鳥おいしいね、味付けが独特なのかな?」
「もしかしたら、調味料が豊富なのかもしれませんね」
「確かに、食材と調味料が豊富なら、アライズ達には調理に専念してもらいたいね」
「それなら久しぶりに借家でも借りる?」
「借りるとしたら、アイテムボックスのポーションをギルドに納品すれば・・・、1ヵ月くらいは借りれるかも」
「それと大猪とホロホロ鳥も10匹くらいギルドに納品すれば?」
「クエスト報酬と食材丸々売れば報酬も増額だしね」
「なら明日は商業者ギルドへ行って、納品して来よう」
「ギルド経由で借家を借りれれば安上がりだし、露店の許可も貰いたいね」
晩ご飯を終え、食器を片づけてから、晩酌を始める
晩酌といっても、食事中から飲んでいたので
ジャンヌは寝むそうだし、シルキーとミルキーも眠そうだ・・・
ノノとココは、果実酒をびちびち飲みながら焼鳥を食べ
アリサとアンナは先ほどの海鮮スープの味付けについて話し合っている
クラシスとリズとアライズは、酒を飲みはじめ、鳥の丸焼きをカットしながら飲んでいた
アライズは『白銀龍』に、丸焼きのカットした鳥肉を食べさせていた
リウは眠そうになっているジャンヌとシルキーとミルキーを1人1人抱き上げて部屋へ運ぶ
大きめの布団を4組取り出し、3人を横にする
リウは3人を運び、晩酌していた部屋へ戻り、飲みなおす
次の日はギルドへ行きます
久しぶりに一軒家を借ります




