0-113リウは穴を掘るとか
『アイギス』のメンバーは森林部中央の採取場所へ
簡易陣地を作成し崩れた石材の周囲を調べはじめる
「ここがリウのいっていた場所なのね・・・」
クラシスは崩れた石材の前で話しかける
「そそ、なんか怪しいでしょ」
「確かに森林部で怪しい場所を探していたけど・・・」
「ここに洞窟があったとしたら、今は崩れて洞窟としての機能はしてないいと思うんだ」
「それでみんなでここを掘るの?」
「まぁ、石材の周囲を深さは2m以上は必要かな」
「僕が最初に掘ってみるから、みんなでどっちの方向に洞窟が続いているかを調べて欲しいんだ」
「了解、それじゃ、昼ご飯後にやってみましょ」
時間的に昼ごろなので、簡易陣地へみんなで戻る
簡易陣地の土壁は中央の林を囲むように作成しており
外部からの目隠しと山犬などの襲撃に備えていた
「今日は出来あいの料理で済ませましょ」
リズはアイテムボックスに保管している料理をテーブルに並べる
シルキーとミルキーはお湯を沸かし、紅茶をテーブルに並べる
メンバー全員がテーブル席に着き、リウは手を合わせ
「いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
アイテムボックスから取り出した料理は、海鮮スープに焼魚に焼きたてのパン
『アイギス』では相変わらずの料理だけど露店よりも美味しく
焼魚も日替わりで何種類ものレパートリーがあるらしい
食後は紅茶を飲み、少しの休憩の後に石材の周囲をを掘りはじめる
リウは崩れた石材をアイテムボックスに保管し、木々を避けながら掘り進める
まずは垂直に5mx5mの広さで掘りはじめ、1m掘り進めたところで
掘った穴から出れない事に気がつき、クラシスが簡易の階段を作成していた
「ありがとう、もう少しで出れなくなるところだった」
「大丈夫?リウは集中すると周りを見なくなるから・・・」
「今日はもう1m掘ったら止めるから、クラシスは引き続き階段の作成をお願いね」
「了解、階段は任せてね」
「それじゃ、このまま掘るね~」
リウは土魔法で掘りはじめる
石材が洞窟の入り口に設置してると仮定して、洞窟の向きは・・・こっちか
MAPで確認しても海底洞窟は確認できないな
入り口でも発見できればMAP表示になるのかな?
リウは2mほど掘り続け、壁を崩れないように強化する
明日にはリウとクラシスとリズとココの4人で横に掘り進める気でいた
「よし、壁を強化したから崩れる事はないはず」
「こっちも階段完成」
リウは階段も土魔法で崩れないように強化し明日に備える
2人で階段を上がり、地上へ戻る
「そういえば、ここの薬草は誰も採取しに来ないね・・・」
「街から離れているからかな?」
「それでも回復系とMP回復系の2種類の薬草を採取可能だから人気あると思うんだけど・・・」
「どうもこの街ではMP回復系の薬草採取のクエストは人気無いみたいよ」
「それはMP回復ポーションを調合する人がいないとか?」
「それは無いと思うけど、もしくは、魔法を使う冒険者が少ないもが原因かもな」
「うちのメンバーは全員魔法使いますけど?」
「『アイギス』が特別なの(>_<。」
その後『アイギス』のメンバーはいつも通り晩ご飯をし
多少の晩酌をし、今後の方針を話し合う
「崩れた石材が海底洞窟の入り口だとしたら・・・向きはこっちだと思うんだけど?」
「向き的には海の方を向いてるし、最初に掘り進めるには問題ないかも」
「それで明日からは、午前中は僕とクラシスで、午後からはリズとココが掘り進めて下さい」
「それ以外のメンバーは?」
「薬草の採取と料理をお願いします」
「「「了解」」」
「料理は任せて下さい」
「ここなら煮込みの料理もつきっきりで調理できるし~」
「それに出来たての料理をみんなに食べてもらえるのはうれしい~」
「MP回復系の薬草をメインで採取してね」
「「「「了解」」」
「ちゃんとジャンヌかアライズが周囲の警戒をお願いね」
「「はい」」
明日からの予定も決まり、リウは果実酒をまったり飲みはじめる
ジャンヌはリウに寄りかかり寝始めているが、疲れていると思いそのままにしておいた
『白銀龍』は晩酌時には、ステーキ串を齧っていた
ノノとココは焼貝を食べながら果実酒を飲んでいた
シルキーとミルキーはお腹がいっぱいになりバナナを食べていた
クラシス達は酒を飲みながら、焼エビや焼貝を肴に飲んでいた
「クラシス達はあんまり飲み過ぎないようにね~」
「「了解~」」
リウはジャンヌを抱っこし、布団に寝かしつける
シルキーとミルキーも眠そうだったんでジャンヌと一緒に布団に寝かせる
寝る前にノノに明日の事をお願いし晩酌を終了する
「明日はノノが薬草採取を指示してね、ジャンヌ達は寝ちゃったし」
「うん、任せて」
「それと30個くらいの回復系の薬草も採取して欲しい」
「いいけど、なんで?」
「日替わりで採取とポーション作成を交互でやって欲しいんだ」
「了解~」
その日から『アイギス』は海底洞窟の散策をする事になる
リウはこの場に海底洞窟がある事を確信していたが
『アイギス』のメンバーはまだ確信を持ってはいなかった
海底洞窟散策1日目




