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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
112/354

0-112崩れた石材とか

次の日からリウ達は、森林部に簡易陣地を築き、洞窟の散策を行っていた


簡易陣地を森林部の1日移動した採取場所に作成し、留守番をアライズとアリサとアンナとリズにお願いし、リウと『白銀龍』とシルキーとミルキー、クラシスとノノとココとジャンヌの2組で洞窟を散策する事にした

2組とも森林部の採取場所の記載した地図を所持し、各自魔法で強化した状態で、森林部を駆けまわっていた


リウは手書きの地図を見ながら見落としが無いかを探しながら休憩していた


「採取場所は怪しいところは無かったはずだし・・・」


リウはMAPを展開し、採取場所の確認こそすれ、実際に薬草を採取してはいなかった、地図の作成を第一に考えていたからである


「ねね、実際に採取場所で薬草採取をしてみた?」


「薬草の確認はしてたけど、採取場所をきっちり調べてはいなかったかな?」


「それじゃ、場所1つ1つを採取しないで、調べてみる?」


「そうすりゃ何かわかるかもしれないし・・・」


リウはシルキーとミルキーと話し合い、採取場所で採取無しで調べつくす事になる、採取場所は広さこそバラバラで細かいところまで調べてはいなかった

『白銀龍』は3人の話を聞きながら、焼串を齧っていた


「それじゃ、採取場所を調べるとして、どこを探すか・・・」


地図を広げ、3人は採取場所を見つめていた

採取場所は森林部に多数存在していたが、洞窟がある採取場所はリウは目視で確認してはいなかった


その中で1ヶ所だけ気になる採取場所をミルキーは指さしていた


「ねね、この中央にある採取場所の・・・・ここはなに?」


それは採取場所なのに、薬草採取場所の中央に小さめの林が存在していた

その林はリウは知っていたが、実際に歩いて調べてはいなかった


「確か林・・・15~20本くらいの木々があった気がするな」


「そこは実際に見てみたの?」


「いあ、周りの薬草を確認して、遠目で林があるのを確認しただけだね」


地図を見ながら同じような採取場所が無いかをシルキーは探していた


「その採取場所だけあやしいね・・・」


「ここから半日で着けると思うけど行ってみる?」


「「行ってみよ」」


シルキーとミルキーの2人は返事をし、同時に頷いていた

3人は「身体強化」「速度強化を唱え、魔力を纏い、森林部中央の採取場所へ向けて駆けて行く

『白銀龍』はリウの背中のリュックに頭だけを出して、周囲を警戒していた


「2人とも、魔力の纏い方が上手になったね~」


「「えへへへ」」


シルキーとミルキーはニコニコしながらリウの後を駆けて行く

2人の魔力切れになる前に休憩し、何度も休みながら採取場所に向かっていく


昼時には中央の採取場所に到着し、リウ達3人と『白銀龍』は土壁に囲まれた場所で昼ご飯をする事になる


「とりあえず、目的地に着いたし、昼ご飯にしよ」


「「はい」」


テーブルに海鮮スープ・焼魚・焼串・ステーキ串などを並べ、林檎やバナナもテーブルの中央に出しておく


リウは各自イスに座り、手を合わせてから


「いただきます」


「「いただきます」」


リウのアイテムボックスから出来たての海鮮スープなどを食し、野営なのに宿屋以上の食事を採取場所で頂いていた

『白銀龍』もリウから一口大のステーキ串を食べさせてもらっていた

シルキーとミルキーも露店よりも美味しい海鮮スープを焼きたてのパンと一緒に食べていた


「やっぱりアライズ達3人の海鮮スープが一番美味しい~」


「この海鮮スープがアライズ達の完成品か~」


「もし洞窟を発見したら、半年分以上の食料を持って行かないといけないな」


「そんなに遠いの?」


「あぁ、海の底の洞窟を通るわけだし、海の上よりも距離が長いんだよ」


「そっか、この場所に洞窟があればいいんだけど・・・」


シルキーは採取場所の中央の林を見つめながら話していた

『白銀龍』も林を見つめていたが、すぐにステーキ串の方が気になるのか、食べすすめて行く


リウ達は食後に紅茶を飲み、ゆっくり時間をかけMP回復後に、中央の林の散策へ向かう


「それじゃ、各自魔力を纏い、中央の林へ行ってみよう」


「はい~」


「私は林の周りを調べてみるね~」


「周りを調べるなら『白銀龍』と一緒に調べてくれ、僕とシルキーは林の中を調べよう」


「「はい」」


『白銀龍』はミルキーと一緒に林の周りを調べている

リウとシルキーは林に突入し、洞窟を探し始める


林の木々は森林部の木々よりも細い感じがする、もしくは、新しく林になったのか・・・それと、林の中には崩れた石材の支柱などが見つかった


「石材・・?」


「何かがあったのかな?」


石材は林の中央部に集中しており、明らかに何かがあったらしい・・・

それに崩れた石材の下には何があるんだろう?


暫くすると林の周りを調べていた、ミルキーと『白銀龍』が戻ってきた


「林の周りは異常ないです、ただ、こっちの方が木が細い気がします」


リウはミルキーが来た方向を見て、確かに馬車1台くらいの幅の木々が細いな・・・


ここに洞窟があったとして、石材は入り口跡か?

それにしては石材が少ない気がするし、洞窟というより地下通路の入り口としてなら・・・、周りを土魔法で穴を掘ってみればわかるかな?


「明日はここを少しだけ掘ってみよう」


「今日は掘らなくていいの?」


「1人でやるより4~5人でやればいいでしょ」


明日はこの場所で穴掘りかなぁ(=_=;

それにしても洞窟が林になっているとか、普通では考えられないよね

それでもここに海底洞窟の入口があるとしたら、それは面白い事だな


まずは今夜の晩酌時にでもみんなに相談するか~

森林部中央に崩れた石材を発見

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