0-111海底洞窟の位置は・・・とか
リウとノノ達が薬草採取場所の地図を完成した頃、クラシスとリズは冒険者ギルドの資料室で大陸に渡る資料を探していた
旅行記でも伝承でも調べ、ノートにまとめていた
「やっぱり大陸を渡った話はありますが・・・」
「この本に書かれている旅行記ですか?」
「そうそれ」
「確かに船で大陸を目指したのは書いてましたが、着いたという話は無いですね?」
「それに大型漁船で出港したとしか・・・書いてませんね」
「この伝承には大陸間の通路という話がありましたが、海底洞窟を渡り新大陸へ渡った伝承ね、それこそ言い伝えとしては伝わったみたいですが・・・」
「森林部の洞窟から行けるみたいですが、ギルドから渡された小冊子の地図に洞窟は記載されてませんよね?」
「実際に森林部を調べてみない事には・・・ね?」
「この街の漁船を大型にしても、海を渡るのは無理だろうし」
「クラシスは漁船より大きい船を見た事ある?」
「んー、無いかも」
「・・・さすがにリウも船を作ろうとは・・・言わないよね?」
「言ったところで船を作るだけの資金が無いわよ」
クラシスとリズはテーブルの上に散乱している資料を片付けをし、伝承や旅行記で調べ記載したノートをリュックにしまいギルドを後にする
「そういえば、薬草採取場所の地図は完成したんだっけ?」
「森林部の採取場所は調べたんだよね?洞窟があるって言ってた?」
「リウが森林部へ行ってみたいだけど、洞窟の話は言って無かったよね?」
「一目で洞窟とわからない仕様になってるとか?」
「それも含めてみんなで森林部を散策した方がいいかもね」
「それじゃ、今日は宿屋へ戻ったゆっくりする?」
「明日から森林部へ向かうなら、今のうちの酒や肴を買っておきましょう~」
「賛成~、酒は樽で1個購入でいいとして、肴は焼串とステーキ串でいいとして、果物も大量に購入しよう」
その後2人は露店を巡り酒と肴を購入し、野営に備えるのだった
宿屋へ着くと調理荷台で料理をしていたアライズ達3人に声をかける
「冒険者ギルドの用事は済んだから、明日からは森林部へ散策へ行くと思うから、作り置きの食事の用意をお願いします」
「それじゃ、調理済みの海鮮スープが鍋に入ってるから、リズのアイテムボックスに保管してきますか~」
「はいよ」
「それと野営用に食材と保存食に調味料を買い足しとけば?」
「それじゃ、アリサ・アンナは一緒に買い物に行こう」
「「はい」」
アライズ達3人は調理荷台の後片付けをし、露店へ買い出しへと向かう
リズも一緒に出かけ、すぐさまアイテムボックスに保管するように同行していった
クラシスは宿屋に残り、ポーション作成をし、スキル調合の修練を行う
晩ご飯までに『アイギス』のメンバーが戻り、一緒に食事をし、晩酌をする
「ねぇ、資料調べは終わったけど、大陸の移動は船か、海底洞窟からの移動があるみたいだけど・・・」
「港にある漁船で大陸を目指すのは怖いね・・・」
「海底洞窟があるらしいけど、森林部には洞窟らしきものは無かった?」
リウはクラシスからの森林部散策時に、洞窟が無かったを聞いてみた
「森林部には5日間散策したけど、洞窟っぽいのは見かけなかったかな?」
「それとも一見洞窟っぽく見えないとか?」
「大型の漁船で大陸を目指した冒険記はあったけど、出港はしたが大陸に到着したとも、港に戻ってきたとも記載は無かったから・・・」
「もしかしたら漁船での大陸に渡るのは無理だとか?」
「この街の漁船ではメンバー全員乗るのは無理だし」
リウは港で見た漁船では、どう転んでも漁以外の使用は無理っぽいな
それに船の設計とか無理だし・・・
「船で移動するにしても、荷馬車も一緒の方がいいしね」
「洞窟なら荷馬車も通れると思うけど・・・明日、メンバー全員で森林部を散策しましょ」
「了解、アライズ達3人には出来あいの料理をお願いしたし」
「保存食や調味料も追加で購入したし」
「明日から3~4日の予定で森林部へ向かうから、今日は飲み過ぎ注意ね」
「「「はーい」」
ノノ達は多少果実酒を飲んでいたので、ニコニコしながら話を聞いていた
アリサとアンナは久しぶりの野営なので、リュックの中身をチェックしていた
シルキーとミルキーもリュックの中身を見て、バナナなど果物が入ってるのを見て満足した顔でリュックを閉じる
クラシスとリズとアライズは酒などを購入し、晩酌の準備は万全な状態だった
『白銀龍』のリュックは焼串やバナナなど、『白銀龍』のお気に入りばかり保管していた
リウは地図を広げ、森林部の薬草採取場所を見ていた
この森林部で洞窟があるとしたら・・・どこだ?
リウは地図を広げながら、MAPを展開し、見落としが無いかを調べていた
黄色マーカーの採取場所は、地図に記載した通りだし、それ以外で気になる場所というと・・・どこだ?
リウ達は明日の森林部での散策に向けて準備は万全だった
もっともどこを調べ、どの辺を散策するかを各自悩むのだった
『白銀龍』は久しぶりの野営でのアライズ達の食事を楽しみにしてるのだった
海底洞窟の移動か、漁船で海を渡るか




