表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
109/354

0-109採取場所の地図を作ろうとか

その日の夜、リウは宿屋の一室で地図を書いていた


小冊子に簡単な地図は記載されていたが、リウはMAPを展開し、採取場所の森林部や草原を少しだけ細かく書いていく

MAPで薬草採取場所は確認できるが、地図に書いただけでノノ達が採取場所へ行けるか不安があった


リウは紙に地図を描いている間、ノノとココとジャンヌが今日薬草を採取した場所をリウに教えていた


「それで今日はノノ達はどこで薬草を採取しての?」


「街から出て草原のこの辺かな?」


ノノがリウの書いた地図を指さしながら教えてくれた

リウはMAPと見比べ、確かにノノが指さした所に黄色マーカーの反応があった


「それで採取したのは、回復系の薬草?」


「えーと、回復系が130個の解毒系が60個でした」


ココがギルドへ納品した薬草の数を教えてくれる


「それじゃ、採取場所の7割が回復系で、残り3割が解毒系なのかな?」


「そうですね、採取場所のこの辺に解毒系の薬草があって、その周りに回復系の薬草がいっぱいありましたね」


ジャンヌが地図を指さしながら「こことここ」と言う風に、リウに教えてくれた


「ありがとう、この地図はノノ達が持っていていいからね」


リウは「はい」といって、地図をノノに手渡す


「それと明日も同じメンバーで草原の方で薬草採取をお願いね、今夜記入した場所以外での採取場所を探してみて」


ノノは地図を広げ、今日採取した場所以外での採取場所の開拓をお願いする

リウはMAPを展開していたので、少しだけ採取場所の助言をする事にする


「例えば、この辺とか・・・この辺?」


MAPの黄色マーカーの場所を2ヶ所教えておく、ノノはリウが教えてくれた場所にチェックを書いて、リュックに地図を保管する


「それとシルキーとミルキーの2人もいるから、あまり無理しないでね、それと休憩の時は果物をお勧めします」


ノノ達3人は「?」という顔でリウを見ている


「林檎とか?バナナ?」


「そうそう、バナナは栄養価も高いし、リュックに2~3本は欲しいね」


「了解、5人のリュックにバナナを入れる事にします」


ノノ達は明日の薬草採取について、シルキーとミルキーと相談するといいながら、隣の寝室用の部屋へ向かっていく


リウはその後、追加で2枚の地図を描き上げる

今日のノノ達から教えてもらった、薬草の採取場所に印をつけて、地図を描き上げ、アイテムボックスに保管し、少し遅めの晩食に参加する



クラシスとリズとアライズは、さっきまでのリウとノノ達の会話を聞きながら、リウはこの街の周囲の薬草採取場所を調べる事を知る

クラシスとリズは、冒険者ギルドと商業者ギルドで調べ物をし、アライズ達3人は料理の修練だし、その後はメンバー全員での薬草採取をすることは、リウから聞いていた

クラシスは酒を飲みながら、やっと晩酌に参加したリウの声をかける


「そういや、リウは明日は『白銀龍』と一緒に森林部へ薬草採取だっけ?」


「そう、『白銀龍』と一緒に採取場所を調べに行ってくるよ」


「調べに?薬草採取は二の次?」


「まずは、採取場所を知り、薬草採取するのはその後でも大丈夫」


「そっか、リウはさっきノノ達に無理はするなって、言ってたけどリウも無理しないでね」


「おぅ、大丈夫大丈夫」


リウは果実酒を飲みながら焼串を食べる、いつの間にか『白銀龍』もリウの隣でステーキ串を食べていた

明日からは『白銀龍』と一緒に採取場所の地図完成に向けて動き出す




次の日、リウは『白銀龍』と一緒に森林部の薬草採取場所を目指して歩いていた

一応MAPを展開して、採取場所に向けて歩いていたが、目印が無い事に気がつき、リウは採取場所までの目印に、土魔法でステート地点に1mの岩を置き、石材で50cmくらいの支柱を地面に打ちつけていた、石材の間隔は3mにし、石材の支柱を頼りにすれば採取場所へ行けるようにした


「なんで石材の支柱で目印をつけるの?」


「目印があればノノ達も採取場所へ行けるでしょ」


リウは『白銀龍』を抱き上げ、最初に採取場所へ向け歩き出す

歩きながらも支柱を打ちつけ、MAPを頼りに森林部を抜け、最初の採取場所へ到着する、そこは一面の薬草が咲き乱れていた・・・

リウはこの採取場所での採取可能な薬草を調べる


「回復系の薬草と・・・、解毒系もMP回復系も無いか・・・」


「この薬草のみだね・・・、しかも薬草の数がすごい事に・・・」


「そうだね、ここだけでメンバー全員で来ても二泊は出来そうな数あるね」


「野営場所としてもいいかも、歩いて2時間くらいで着いたし」


リウは地図を取り出し、採取場所を記載していく、それと石材の支柱で道筋も書いておく、歩いての到着時間も書いて、採取可能な薬草も書いておく


「それじゃ、次の採取場所へ行こうか~」


リウはMAPを見ながら、次の採取場所へ向けて歩きだす

ステート地点の土魔法で岩を置き、石材で地中を打ちつける、リウは魔法も使わず、魔力を纏わずに歩いて採取場所へ向かう

MAP的には最初の場所よりは、採取可能な広さは狭い気がするが・・・


「『白銀龍』この辺で休憩しよう」


リウはそう言って、大木の下に座り、リュックから林檎とバナナを取り出す

『白銀龍』にバナナを食べさせ、リウはゆっくりと林檎を齧りながら、MAPを確認していた


「なぁ、何でリウは正確に薬草のある場所を知ってるんだ?」


「なんとなくなか?魔法の1つだと思っていいよ」


「その魔法は覚える事は可能?」


「どうだろう、教え方もさっぱりわからんし・・・」


「そっか、残念(>_<。」


リウと『白銀龍』は大木の下で休憩した後に、次の採取場所へ向かって歩き出す

石材の支柱で目印をつけ、1時間ほど歩き採取場所へ到着する


「さっきの採取場所の半分くらいの広さだね、ここでは広さ的に野営は無理っぽいな」


「街から歩いて3時間・・・、大体半日でここに着くのか・・・」


「『白銀龍』少しの間、周囲の警戒お願いね」


「任せて~」


リウはこの採取場所で採取可能な薬草を調べはじめる

ぱっとみ回復系の薬草が多く見られる、それと回復系の影にMP回復系の薬草が確認できた


「ここにMP回復系の薬草があるみたいだ」


「それなら地図に書いといた方がいいね」


リウはコクリと頷き、アイテムボックスから地図を取り出し、MAPを参照し、地図に採取場所を書いておく

大体、回復系の薬草が8割のMP回復系の薬草が2割か・・・


「『白銀龍』ここで昼ご飯にしよう」


リウはアイテムボックスからコンロを取り出し、紅茶用のお湯を沸かす

焼魚に焼串、焼きたてのパンと1人なので果実酒もカップに注いで、『白銀龍』にも焼魚と焼串、それと果物も取り出して、2人揃って食べはじめる


リウはMAPを展開し、森林部のある採取場所の数を数えていた・・・、その数8か所採取場所の大きさこそバラバラだが、この場所の様にMP回復系の薬草があるはず

リウは食べながら次の採取場所をどこにしようか悩んでいた、このまま先へ進んでも帰りの時間に不安がありそうだし・・・

街へ戻りながら採取場所へ寄るのが一番にかも


リウは食後は休憩をするつもりなので、腹八分目で食事を終了し、一人分のスペースで簡易陣地を作成し、少しの間横になる


「『白銀龍』少しだけ昼寝するから・・・、1時間後に起してね・・・」


リウは『白銀龍』の返事を待たずに寝てしまう

『白銀龍』は魔法無しで歩き続け、昼ご飯後に疲れが出たみたいだな


「まぁ、いいか(=_=;」


ゆっくり寝ているリウの横で『白銀龍』はしょうがないと思いつつ、周囲を警戒し、リュックからバナナを取り出し食べはじめる


リウは採取場所の地図を作成する


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ