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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
108/354

0-108この街は海鮮豊富な街とか

街に到着したリウ達は、荷馬車を宿屋に預け、海を見に港へ向かっていた

港は貿易港というより、漁業が盛んな港町のようだった

それでも港には漁船が並んでおり、ノノ達がめずらしいように船を見ていた


「ここは漁業が盛んなんだな・・・」


「魚を獲る船?」


「そうそう、湖で釣った魚とは違うやつが獲れるね~」


リウは船の傍で網の手入れをしている人を見ながら


「船から網で魚を獲るみたいだね」


リウは網を指さしながら話す

しかし、漁船は5~6人くらいしか乗れそうにないな


「この街の漁船では海をこえるのはダメっぽいな・・・」


リウはそういうと露店に向けて歩きだす

他のメンバーもリウの後を追い、露店へと向かう

露店では海鮮物の商品が多く、焼魚や焼貝、それと新鮮な食材が豊富に並んでいた

ノノ達はさっそく焼魚を齧り付いていた

リウのリュックの中で『白銀龍』にも焼魚を食べさせていた

クラシスとリズは焼魚より煮込んだ魚介スープを食べていた

アライズ達も焼魚と焼貝を交互に食べ比べている

シルキーとミルキーは焼貝を1つずつ食べている


各露店は美味しそうな海鮮物の商品を『アイギス』は食べすすめていく

また、リズは露店で地元の酒を購入し、アライズは酒に合う肴を購入し、クラシスは地元の干物を購入した

ノノ達は食べ比べて、美味しかった焼魚と焼貝を購入し、アイテムボックスに保管した、また、各自のリュックに焼貝を数個購入した

リウは『白銀龍』が気に行った焼魚を購入し、アイテムボックスに保管した、『白銀龍』も自分のリュックに焼魚を購入し、夜な夜な食べると言っていた

アライズ達は焼魚と焼貝の美味しかった物を購入し、自分達でも調理できないかと考えていた、そして、新鮮な魚と貝をリズのアイテムボックスに大量購入し保管した




「魚は新鮮が一番~」


リウはそう言いながら焼魚を食べている

ノノとココとジャンヌも負けずと焼魚と焼貝と煮魚のスープを食べながら


「こっちの焼魚も美味しいよ~」


リウとは違う焼魚を食べながらノノが教えてくれる

ココは焼貝を食べながら、果実酒をこっそり飲んでいた


「やっぱ焼貝は酒に合う~」


ココはホタテっぽい焼魚を食べつつ、果実酒を飲んでいる

リウはココの焼貝を一口もらい食べてみる


「んー、おいし~」


「でしょ~」


ココはニコニコしながら焼貝を注文し食べて行く

リウは焼貝をリュックの『白銀龍』にも食べさせ・・・、「おかわり」と追加で『白銀龍』に焼貝を食べさせる


「こっちのスープも美味しいですよ~」


ジャンヌは海鮮スープをリウに勧めてくれた

スープは魚や貝・エビ・カニなど海で獲れた魚介類がいっぱいのスープだった


「ほー、これはすごい魚介類が溢れるほど入ってるんだね」


「はい、1つ1つの具材も美味しいんですが、このスープが絶品です~」


ジャンヌはスープを飲み、「はふぅ」とまったりしていた


「このスープを大量に購入して、アイテムボックスに保管するのはダメだな、アライズ達が海鮮スープを作れるようにお願いしよう・・・」


リウがそう言うとジャンヌがすごい勢いで頷いている

このスープがお気に召したようだ・・・




アライズとアリサとアンナは、露店で新鮮な魚介類を店主に調理方法を聞きながら購入していた


「この魚は焼魚と煮魚で調理した方がいいんですね?」


「そうだなぁ~、ここの店の魚は焼も煮込みもどっちもいけるが、やっぱり海鮮スープを作るのが一番美味しいかもよ~」


「ほーほー、その海鮮スープは魚と貝などを煮込めばいいんですか?」


「海鮮スープは、薄口の魚醤と酒などで味付けし、海鮮をぶっこんで完成する」


「それなら魚醤はどの露店で購入すれば?」


「3軒隣の調味料を扱ってる露店で瓶売りをしてるはずだ」


「ありがとうございます」


アライズが買い物のお礼を言い、ぺこりと頭を下げて3軒隣の露店へ行く

アリサとアンナも同じ動作をし、アライズの後を追っていく

その後、魚醤を瓶で数本購入し、アライズ達の買い物を終える



暫くすると、露店での買い食いを満足したのか、リウの周りに集まっていく

ノノ達は焼魚や焼エビなどを食べながら、クラシス達はリュックから酒瓶が見えている、アライズ達は魚介類や魚醤が手持ちの籠から見えている


「それじゃ、宿屋へ帰るよ~」


「「「「はーい」」」」


露店巡りをし、荷馬車での疲れも少しは解消したみたいだ

明日からは大陸移動を含め、冒険者ギルドや商業者ギルドで調べ物をしないとなぁ~




次の日は、みんなで冒険者ギルドへ向かい、クエストボードの前で周囲のクエストを調べたり、小冊子をもらい付近の地図を見たりしていた

討伐クエストは少なく、薬草採取クエストが少し多めだった


「それじゃ、ノノ・ココ・ジャンヌ・シルキー・ミルキーは薬草採取をお願いね」


「「「はい」」」


「「がんばります!」」


「シルキーとミルキーはノノ達の指示に従ってね。ノノ達は2人を守り育ててね」


リウがそう言うと、ノノ達は頷き「お任せ」と言い。シルキーとミルキーは「いっぱい集める」と言いながら頷きノノ達の後を追いギルドを出て行った



「アライズ達3人は、調理荷台で海鮮スープの試作などをお願いね」


「海鮮スープを何種類か作ってみますので、後で試食の方お願いしますね」


「それは楽しみにしてますね」


リウは試食会といわれ嬉しそうにアライズの話を聞いていた


「それと焼魚と煮魚の試食もお願いします」


アリサとアンナは焼魚と煮魚の試作の試食もリウにお願いしてきた


「了解、楽しみにしてるよ」


リウがそう言うと、アライズ達3人はギルドから出て行く



リウとクラシスとリズは冒険者ギルドの資料室で、この街の討伐クエストの生物を知り、この周囲の生物の分布を知る

それと薬草採取のクエストを見て、何種類の薬草があるのを知るのも重要だった、MP回復用の薬草が採取できるなら、何個でも採取したい


「さて、クラシスとリズと僕とで資料室で色々調べようか~」


「その前にこの街の周囲の事を調べて、クエストの事を調べましょ」


リウは薬草の種類とクエスト時の収集数を見ながら


「この辺りは薬草の採取場所が多いのかな?」


「もしくは、ポーションの需要があるのか・・・」


「回復用、解毒用、MP回復用の3種類が採取可能っぽいね」


3種類も採取可能なら、リウがMAPを展開し、メンバー数名で採取してもいいかも・・・とこっそり思っていた


「討伐クエストは、野犬などがあるか・・・」


「この辺は海辺なので動物などがいないのかな?」


「それでも周囲の警戒はしっかりしないと怪我の元になるし」


「僕は明日から薬草採取の場所探しをしますね、MP回復用の薬草が欲しいし」


「本当は1人では任せられないけど、『白銀龍』と一緒なら大丈夫でしょ」


「出来れば地図に薬草の分布場所を記して欲しいわね」


「道具屋で大きめの紙を購入し、地図を描けば何とかなるかな?」


リウ達3人は冒険者ギルドで各クエストの事を調べ、この周辺で採取可能な薬草を調べ、この日の資料室での調べ物を終える事になる


3人は宿屋へ戻ると、ノノ達5人はギルドへ薬草の納品を終えていた

アライズ達3人は試作の料理をリュックに保管し、食後の晩酌の時に試食会をするつもりでいた

リウ達3人は道具屋で大きい紙を購入し、晩ご飯の前に紙に地図を書き終えていた


この街での最初の食事となる晩ご飯は、海鮮スープに焼魚や焼エビなど、魚介類が豊富な料理だった

食後の晩酌時には、アライズ達3人の試作の料理を食べつつ、酒を交わしていた

『白銀龍』は1日中、宿屋で留守番だったので、晩ご飯と晩酌の時は、いつも以上に食べていた、海鮮スープのようなスープ系は食べづらいのか、焼魚と焼エビをこのんで食べていた


明日はリウが薬草採取をするが、ノノ達とは別行動するつもりでいた

リウが採取場所を調べ、ノノ達が地図を見ながら採取する

この街では調べる事が多いので、長期間ノノ達が採取できるようにサポートするつもりでいた

アライズ達3人も試作の料理が完成したら、2組に分かれて採取クエストをしてもらうつもりでいた


新しい街到着と魚介類豊富な露店がいっぱい

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