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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
107/354

0-107山間部を抜けて次の街とか

『アイギス』が大山羊と遭遇した4日後、無事に山間部を超え、街道を進んでいた

御者のリウはMAPを展開し、周囲を警戒していたが、大山羊や山犬の反応も無かった、代わりに森の中にある沼の周囲に赤マーカーの反応があったが、リウは沼による気は無かった


リウが操縦する隣には、シルキーとミルキーが周囲を警戒しながら座っていた

荷馬車の中ではクラシスとリズが、小冊子を見ながら次の街までの距離を測っていた、荷馬車の速度と休憩場所の場所を考えると、5日で到着だがリウ達は面白い事があると停車し、討伐に採取を始めるので、予定の2倍の日数を考えていた

アライズ達3人は、3角牛の角煮を調理したり、パンを焼いたりしていた

ノノ達3人は荷馬車の屋根に横になり、野営に備えて仮眠をしていた

『白銀龍』は連日の野営で、3食以外は昼寝三昧で過ごしていた


山間部の先は、森林と言うより湿原のような、沼地やら熱帯雨林的な雰囲気をしていた

この辺は、沼地に蛙や蛭、林にも肉食の動物がいるらしいが・・・、討伐以外では来たくないなぁ・・・サソリとか蛇も多そうだし


暫らく荷馬車を走らせると、街道に沿って河が流れていた

川幅が広く、河を渡るのは大変そうだ、御者の席から見ても河の水の色が濁っているのが見てとれた、魚を釣っても泥抜きが大変そうなのでリウは釣りはしないでいた

荷馬車からのクラシスの指示で、リウは荷馬車を停車し、今日の宿泊場所に簡易陣地を作成する、土壁で囲み、頭上を細かくした『網』で覆い、外敵から荷馬車を『アイギス』のメンバーを守れるようにした

それを見たクラシスとリズは


「今日も相変わらず現状に作成したわね・・・」


頭上の『網』を見ながらそう言う


「これなら土壁を乗り越えて来ても耐えれそうだ・・・」


やはりこの辺は、土壁をも飛び越える生物がいるみたいだな

湿地帯な気もしたので、『かまくら住居』の内部は石材で作成し、馬2頭の足元も石材で作成した、蛭や蛇・蛙が地面から現れないようにした


「なんか蒸し蒸しして、毎日お風呂が必須だね・・・」


「次の街へ行ったら、薄着の洋服が欲しいかも・・・」


「それに蒸し暑いから、休憩は多めにとろう」


「了解、休憩は多めにっと」


ノノ達はお風呂の準備をし、アライズ達は食事の準備をしている

馬の世話をシルキーとミルキーが担当していた

リウはコンロ焚火でお湯を沸かし、いつでも紅茶を飲めるようにした


その日から『アイギス』の荷馬車は、5日かけて次の街まで走る事になる

多めの休憩と水分補給のおかげで、馬とメンバーに過剰の負担をかけずに街へ到着する

『アイギス』のアイテムボックス内の果物の消費が激しいので、次の街では果物を追加で購入する事になる

それと最近は討伐対象の生物を倒して無いので、アイテムボックス内の肉類の補給も必要だった・・・、野うさぎも減ってきたし、3角牛も残り1頭しかない


街は石垣と太めの柱で柵と壁を作成していた、これで外部の侵入を防ぐとしたら、大型の生物はいないのかもしれない、それ以上に柵の高さから考えて、身体能力の高い生き物がいるのか?


街の正門で門番にギルドカードを提示し、荷馬車の泊まれる宿屋を教えてもらい、正門を通り宿屋を目指す、荷馬車の泊まれる宿屋は、正門を抜けて西側奥にあった

リウ達は荷馬車を宿屋へ移し、みんなで露店へ向かう


この街の露店は、蛙の足のから揚げやカットした果実など、この街独自の商品も多く見れた、また、大猪や3角牛の焼串などの商品も見られた


「今日は晩ご飯まで露店巡りをしよう~」


「蛙のから揚げ?」


「大猪の焼串もある」


「ステーキ串もある」


「ノノ達は食べ過ぎ注意ね」


「「「は~い」」」


ノノ達は元気よく返事をし、露店へ駆けて行った

クラシスとリズとアライズは露店へ酒を物色しに向かう

アリサとアンナは露店で調味料を中心に見てまわると言って露店へ向かう

リウはシルキーとミルキーと一緒に、露店を回る事になる


リウ達は焼串を食べながら露店を回り、果物を中心に購入していく

果物も林檎と柑橘系を購入する、それに熱帯雨林っぽくバナナとかマンゴーっぽいのを購入する

リウはバナナをシルキーとミルキーに渡し、食べ方を教え、3人で食べる


「ん、美味しい」


リウの美味しそうな食べ方をまねして、シルキーとミルキーは食べはじめる


「おいしい~」


「はじめてのたべる~」


2人は美味しそうに2に本目のバナナを食べている

リウは追加でバナナを大量に購入しアイテムボックスに保管する


「バナナは栄養面でも豊富だから、大量に購入したし、明日からはいっぱい食べれるよ~」


「「おぉ~」」


2人は3本目のバナナを食べながら答える


「あー、そのバナナで今日は最後ね」


「ざんねん・・・」


「あしたのおたのしみ・・・」


2人は3本目のバナナを大事そうに食べている

1日3本でも多すぎる気がするが、気にいってるならアイテムボックスにもっと購入した方がいいかも~



その頃、ノノ達は露店で蛙のから揚げを美味しそうに食べていた

値段の割に食べごたえもあり、3人で美味しそうに食べている


「蛙の足うまー」


「これは蛙だと教えないとわからないかも・・・」


「酒に合いそうな味ですね」


ジャンヌは酒は弱いが、酒に合う料理が大好きだった

ココは蛙というのに抵抗があるみたいだが、美味しいので食べている

ノノは食材の事は気にしていないみたいだ

3人は蛙のから揚げをお代わりし、アイテムボックスに大量購入後に保管した

また、3角牛のステーキ串や大猪の焼串もアイテムボックスに保管し、宿屋へと戻っていった




クラシスとリズとアライズは、酒を購入すべく露店を巡りながら、試飲を繰り返していた、その中で飲みやすい果実酒と、クラシス達が気にいった酒を樽で購入し、アイテムボックスに保管した、一緒に酒に合う肴も種類豊富に購入する

3人は試飲を繰り返し、ほろ酔いになりながら宿屋へと戻る


「果実酒も購入したし、お気に入りの酒も買った」


「この果実酒で良かったの?甘すぎる気もするけど?」


「まぁ、シルキーとミルキーもいる事だし、甘めの果実酒で大丈夫よ、アイテムボックスに蜂蜜酒もあるし~」


「美味しそうな肴もあるし」


「肴も焼串や干物、果物も豊富だし」


「今夜の晩酌は楽しみだね~」


3人はニコニコしながら歩いていた




アリサとアンナは、露店で消費し減っていた調味料を購入していた

また、新しい調味料も見つけては味見し購入していた

その中で、香辛料スパイスやハーブ系が豊富で、2人は使い方を店主に聞きながら購入していく



次の日から、購入した調味料は、調理荷台で試作をしてはメンバーに披露していた、ここでは蛙の肉を使い、から揚げや焼串にし、晩酌の肴に追加される事になる



この街では、討伐クエストは食材となるクエストは無く、『アイギス』のメンバーは薬草詐取をメインでこなす事になる


クラシスとリズは、冒険者ギルドで小冊子を貰う、また資料室へ向かい、この街の周囲を知る、次の街への街道を調べる

それと討伐クエストと薬草採取の事を調べ、周囲で採取できる薬草の種類を知る


2人は商業者ギルドへも行き、街で販売している露店の商品や、街の物流を知る

このギルドでアイテムボックスの山犬を納品し、ポーション類も納品し、街での滞在費に当てる事になる


街全体が狭い事もあり、『アイギス』のメンバーは7日後には、次の街を目指して荷馬車を走らせる事になる

リウは短い休暇だったと思い、『白銀龍』はバナナがお気に入りなのか、リュックいっぱいにバナナを保管していた

次の街まで10日の道程、『アイギス』の荷馬車は街道を駆けて行く


次の街は海沿いなので、大陸を渡る情報を得る事が出来るかもしれない

もしくは、船を作成し、海を渡るしかない

リウはその事を考える嬉しくなり、御者の席で笑顔になりながら、荷馬車を走らせる事になる

次は海沿いの街です

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