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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
103/354

0-103お揃いの藍マント完成とか

街へ到着して1ヵ月が経過した


前半は、アライズ達5人は新たに料理を修得し、クラシス達がギルドの資料室で調べ物をし、ノノ達が討伐食材を収集した


後半は2組に分かれて、討伐クエストをし、各自の魔法修得に励んだ


その後、魔道具屋へ発注した藍のマントを取りにやって来ていた

リウはマント代を支払い、1人1人にマントを装備していく

マントの後ろには盾と薬草の刺繍があり、リュックを背負うと見えなくはなるが、綺麗な刺繍が刻まれていた

『白銀龍』にはマントが無いので、藍のバンダナを『白銀龍』の首に巻いてやる、『白銀龍』は嬉しそうにしっぱをぶんぶんと振っていた


お揃いのマントを装備し、明日にでも街を離れ、旅を再開する事をみんなに話す

ノノ達は露店で焼串や焼鳥などを購入する為に急いで魔道具屋を飛び出していく

アライズ達はオルガさんの食材屋へ食料と調味料を購入する為に、リズのアイテムボックス内の在庫を調べている、クラシス達は酒を購入する為に1人で露店へ向かう、アライズとリズはアイテムボックスの在庫確認後に店を出て行く

店の中にはリウとシルキーとミルキーの3人だけが残っていた

リウは2人に一緒に露店巡りに誘う


「それじゃ、2人と一緒に露店巡りをしよう」


2人にそういうと嬉しそうにリウの手をつなぎ歩きだす


最近2人あまり喋って無い気がしていたので、リウは2人と露店巡りをする

ノノ達と違い、カットした果物が串にささった物や、芋を揚げて砂糖が振ってある物など、少し軽めの商品を食べ歩いた

シルキーとミルキーは露店前のイスに座り美味しそうに食べていた


「そういえば2人はリュックに何を入れてるの?」


そういうとシルキーとミルキーはリュックを降ろし、中身を教えてくれた


「んと、焼串と焼鳥と焼芋と保存食と果物~」


シルキーのリュックは露店の商品と保存食と果物か、おやつとしては優秀だな


「わたしは焼芋と果物がいっぱいと柔らかいパン~」


ミルキーのリュックは露店の商品よりも果物とパンが入ってるか、果物がいっぱいなら歩きながらでも食べれるし、柔らかいパンと言うのが良いな


リウは2人のリュックに入れて欲しい物を露店へ買いに行く

2人には留守番をお願いし、リウは1人で露店へ向かう

リウは露店で並べられている、お揃いの帽子を購入する

『アイギス』のメンバーは食べ物ばかりを見ていて、帽子や洋服に無頓着な気もするので、2人には服装にも気にかけて欲しくて帽子をプレゼントした

帽子を手渡すと2人は嬉しそうに頭にかぶり、お互いの帽子を褒めていた


「うん、2人ともよく似合っているよ」


「ほんとう~」


「えへへへ」


帽子をかぶり嬉しそうにリウの手を掴んで宿屋へ向かって歩き出す

リウはたまにはこんな日もあっていいかと思いながら宿屋へ向かう



宿屋へ戻り、シルキーとミルキーはみんなに帽子を嬉しそうに見せてまわっていた、それを見たノノ達はリウに自分達にも帽子が欲しいと言ってきたので、昼ご飯後にもう一度露店へ行く事になる・・・


食後、リウはシルキーとミルキーと手をつなぎながら露店へ向かっていた、2人の帽子を購入した露店でリウはメンバー1人1人に合いそうな帽子を選び購入していく、ノノ達は嬉しそうに、クラシス達はニコニコしながら、アライズ達はニヨニヨしながら帽子をかぶっていた、ひょっとしたら装備以外でメンバーにプレゼントしたのは初めてかもしれない


帽子を全員に購入してから、クラシスにお金を渡し、メンバー全員に洋服の購入をお願いする、食料の購入はたびたびしていたが、洋服の購入はしていない気がしたので・・・夕方までに女性陣に戻るように伝え、リウは新しく狩った服を見えて欲しいとお願いし宿屋へと戻る

クラシス達は、服屋へみんなで向かっていく

リウは楽しみに宿屋で待ってれば大丈夫だろ


リウは午後からの予定が無くなってしましい、宿屋へ戻り『白銀龍』と一緒に、街へ出て森へ向かう、薬草採取するには在庫がいっぱいだし、討伐をするにもアイテムボックス内に解体前の大猪とかあるし、今日は『白銀龍』と一緒に魔力を纏い全力で駆けてみようと思っていた

それは『白銀龍』も全力で駆けると言う事で、リウも少しだけワクワクしていた

街を出て森へ入り、リウは「身体強化」と「速度強化」を唱え、魔力を纏う

リウは『白銀龍』に目で合図し、森を一気に駆けて行く

それはリウは魔力を纏っており、移動中に山犬がいても、黒熊に接触しても相手が吹っ飛び駆けるのに支障が無かった

『白銀龍』も魔力を纏い全力で駆けていた、平行して駆けているリウと同様に山犬も大猪も魔力を纏う『白銀龍』には何ら支障はなく駆け続けた

暫らく駆けていると、リウの「身体強化」と「速度強化」の効果が消え、競争は終わりを迎える・・・

リウは疲れリュックから林檎を取り出し、『白銀龍』と半分ずつにし食べはじめる


「やっぱり『白銀龍』は走るの速いなぁ~、そのサイズでも全然振り切れる気がしないや」


「そういうリウだって凄い早い、普通の龍なら逃げれるんじゃない?」


「普通の龍?『白銀龍』は違うの?」


「ん、違うよ。普通の龍は『赤龍』『青龍』などがいるけど、この大陸もいたかな?」


「それで『白銀龍』はそれ以上の存在だと?」


「まぁ、そう言われてるけど実感が無いよ。今はこの姿でいるのが楽だし、何よりご飯が美味い」


リウは嬉しそうにリュックから焼串を取り出し『白銀龍』に食べさせる


「前の大きさだと焼串は食べれなかったし、リウと一緒に来なかったらアライズ達のご飯とかも食べれなかった、だからリウには感謝してる~」


「そかそか、僕も『白銀龍』と一緒で楽しいよ。何よりうちのメンバーと一緒を嫌いになってないし、一緒に行動してくれてありがとうな~」


そう言って『白銀龍』を撫でるのだった、嬉しそうにしっぽをぶんぶんしてる

その後、少しだけ休憩し、リウと『白銀龍』は街へ向けて駆けて行く

今度は速度を落とし、山犬や大猪・黒熊を避けながら駆けて行く

その為、避けてるはずが、山犬などを受け流している感じになり、移動しながら投げ飛ばしている感じになっていた

行きと帰りで間違って討伐してしまった山犬などは、アイテムボックスに保存し、街へ戻ったらギルドへ納品するつもりでいた

街へ戻ると夕方前だったので、冒険者ギルドへ討伐しちゃった山犬などを納品し、宿屋へ戻るのだった


宿屋へ入る前にリウと『白銀龍』は生活魔法で清潔にし、宿屋へ戻るのだった

部屋へ入ると、ノノ達は購入した服装でリウと『白銀龍』を迎えてくれた、みんなの服装はいつもの冒険者スタイルではなく、ある意味外行き用の服装だった、旅向けとはいかないもののリウはみんなの服装は好きだった、宿屋の食事の時や露店巡りの時は、今みたいな服装なら嬉しいという事を伝え、ノノ達は満足したのか通常の服装へ戻し、晩ご飯を食べる事になる

『アイギス』は明日宿屋を発つ事を知らせ、明日の朝ご飯が無い事をみんなに知らせ、寝坊しないように言い、宿屋最後の食事を楽しむのだった

食事をしながら宿屋にリウと『白銀龍』がいなかった事を不審に思い、クラシスがリウ達が午後はどこにいたのか聞いてきた


「ん?『白銀龍』と駆けっこ?」


そういうと『白銀龍』はこくりと頷き、角煮を食べはじめる


「魔法全開で『白銀龍』と森の中を一気に駆けていたけどぜんぜん勝てなかった」


『白銀龍』はニコニコしながら聞いていた、リウは大猪のステーキを小分けにし食べさせる


「午後からはリウは休憩してても良かったのに・・・」


「あんまり森林破壊とかは止めてね、魔力全開なら森の木々を薙ぎ払ってなかったの?」


「んー、それは無いけど山犬とかとぶつかって・・・ギルドに納品してきた」


そう言いながらリウはテーブルの上に報酬の入った小袋をのせる

それをクラシスが管理する、今日の服装の購入で結構お金を使ったはずだし、少しでも欲しいものを購入するだけの資金は確保しておきたい


そう思いながらも晩ご飯も終わり、お風呂に入り、晩酌が始まる

この街ではお揃いのマントを購入し、お揃いの帽子を購入し、そしてメンバー全員の魔力の向上と魔法の修得など、有意義な時間だったと実感する


明日からは、また新たな街を目指し荷馬車が走る

そして、リウとノノ達の眠れない日が来る

今日は布団でゆっくり寝ようとリウは思うのだった

果実酒の飲み過ぎでの二日酔いにならないようにと・・・

盾と薬草。盾型の縁取りに、薬草=四つ葉のクローバー。

なので盾に四つ葉のクローバーが『アイギス』のマークになります。

リュックとマントに刺繍あり。

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