表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
101/354

0-101次の街、到着とか

確かに街道をかけて来て、いきなり山犬に魔法で攻撃、見る人が見れば獲物の横取りともとらえれな、馬車の周りには冒険者達が警戒しながら武器を構えてるし、すると馬車の中ら商人らしき人物が降りてきた


「もう山犬は倒したのか?」


「あぁ、オルガの旦那もう大丈夫だ。馬車の中の奥方も平気だったかい?」


「アルトはまだ驚いてるが大丈夫だ」


商人は馬車を見ながら、奥さんの事を話している

商人はオルガで奥さんがアルトね・・・覚えておこう

オルガは少し離れた所にいるリウ達を見て、冒険者に訪ねていた


「それで彼らは・・・?」


「彼らが走って来て、山犬の討伐を手伝ってくれました」


「そうか、それは助かった、お礼がしたいが・・・出来れば名前を教えて欲しんだが?」


オルガはリウ達の礼をいい名前を聞いてきた

リウとジャンヌは、名前ぐらいいいかと思い


「『アイギス』のリウとジャンヌです」


そういってリウとジャンヌはぺこりと頭を下げる

すると冒険者達も自己紹介を始める


「俺はこの商隊の護衛をしている、『銀の狼』リーダーのグリムという」


リーダーが自己紹介し、他の冒険者も続いて名前を教えてくれた

『銀の狼』は総勢6人の冒険者集団で今回は商人のオルガ・アルト夫妻の馬車の護衛依頼で街道を移動中に山犬に襲われたと言っていた


「それでリウ達はどうしてここへ?」


グリムはどうして馬車が襲われていた事を知り、どうして見知らぬオルガ夫妻の馬車を助けたのかを聞いてきた


「実は僕達の馬車も山犬を警戒しながら進んでいたら、前を走るこの馬車が襲われているのに気がついて・・・」


「それなら君達の馬車は今は危険なんじゃないのかい?」


「それは大丈夫ですよ」


リウはそういうとオルガ夫妻の馬車を土魔法で囲んでしまう

オルガとグリムは驚いたが、一瞬で作成された土壁を見て納得したのか


「これは土魔法か・・・?」


「確かに馬車を囲めば山犬も襲ってこないか・・・」


「はい、うちの馬車はオルガさんの馬車と違って、あまり速く走る馬車では無いので、逃げ切るよりも耐える方法を考えて土魔法を覚えました」


リウは「ウソは言ってない」と思いながら話している

隣のジャンヌは「そうだっけ?」と首を傾げているがリウは気にしてなかった


リウは話しながらMAPを展開し、周囲に赤マーカーの反応が無いのを確認し


「それじゃ、僕らは馬車に戻りますね」


リウとジャンヌはそういって馬車へ戻ろうとする

するとオルガがリウを引き留めるように声をかける


「待ってくれ、せめてお礼がしたいんだが・・・」


リウは「ん~」と考えながら、お礼は別にいらないが・・・

このままではすぐに帰れそうにないし・・・と思い


「それなら今度オルガさんのお店に行った時にでも、割引してください。僕らは街を回って旅をしてる途中なので~」


オルガさんは「そんな事でいいのか・・」と思ったが、ここで引き留めるの悪いと思い、深く頷いてから


「わかりました、私は次の街で食材を扱う商店をやってます。街に訪れた際はお寄りください、妻と待ってますので・・・」


「はい、是非!」


リウは食材屋と聞いてニコニコしていたが、オルガやグリム達は気がついてなかった、リウ達はそう言って「身体強化」と「速度強化」を唱え、魔力を纏い、自分の馬車まで駆けて行った


それを見送るグリム達は、護衛依頼を失敗しなかった事への安堵と、あんなに上手く魔法を扱う冒険者がいたかな?と思いながら、オルガ夫妻の馬車の護衛依頼を続行するのだった

グリム達は襲ってきた山犬の集団をアイテムボックス持ちの冒険者に保管してもらう、これは護衛依頼の報酬とは別途になるので、後でギルドへ納品するつもりでいた


グリムは先ほどのリウの土魔法を見て、最近噂の『アイギス』の事を考えていた、道具屋と馬車職人が共同で新しい荷馬車を完成させたとか、木工加工職人と新しい杖を考えたとか、魔法障壁で狼の襲撃を抑えたとか、土壁で魔物の襲撃に耐えたとか、『アイギス』の噂は商業者ギルドで効かない日は無かった

それにしても『アイギス』のリウはあんなにも若いのか・・・、オルガは『アイギス』にはもっとすごい人材が集まっているのでは?と思う様になる

何はともあれ、次の街までは数日かかるので、次に山犬の襲撃に襲われた時にも『アイギス』が助けてくれるとはわからない・・・

その事だけが不安の種であった



リウ達はオルガ夫妻の馬車を助け、周囲に山犬がいない事を確認し、荷馬車へ戻る、荷馬車は街道の沿いに土壁によって守られていた

時間的に昼時だったので、荷馬車では昼ご飯の準備が終わり、リウ達の帰りを待っていた、リウとジャンヌは荷馬車に着くと装備を外し、生活魔法で清潔にしてから、イスに座った


「なんとか被害なしで助けられたよ、こっちは大丈夫だった??」


リウは荷馬車は土壁で守られていたが、リウとジャンヌがいなくなった事で、山犬が荷馬車への襲撃をするのではと思っていて気が気でなかった


「こっちは平気よ、もし襲われても、荷馬車の屋根から狙撃可能だしね~」


クラシスのその言葉にみんな頷いている、確かに『アイギス』は過剰な魔法戦力があるのかもしれない、魔法障壁に遠距離可能な『ボルト』での狙撃、これは冒険者らしくないかもしれないが、『アイギス』らしいと考えるしかないな


「そっか、引き続き警戒しながら移動しよう」


それは次の街へ着くまでは、周囲の警戒と土壁での安全確保を示していた

夜の火の番も、交代でやった方がいいかもな

そういって昼ご飯の後は、荷馬車の上でリウとノノココとジャンヌは昨日に引き続き昼寝をするのだった・・・

午後の移動は御者と助手にアライズとアリサとアンナが担当し、周囲の警戒をクラシスとリズ、それとシルキーとミルキーも周囲を警戒していたが、周囲を見つめることしかできなかった・・・


『アイギス』の荷馬車は3連荷馬車になっており、速度は通常の馬車よりは多少遅い感じではあったが、薬草入りの餌のおかげで通常の馬よりも回復が早くスタミナも多い感じがしていた

それでも1時間おきには休憩をし、御者と助手の疲れが残らないよう、馬も疲れから怪我をしないよう、メンバーは注意を払いながら街道を南に走っていた




それから3日後、『アイギス』の荷馬車は昼過ぎに次の街へ到着し、リウとノノとココとジャンヌは連日の火の番から解放する事が出来た

街は石垣で1.5mの壁で囲まれた街となっており、部分的に丸太でぐるりと街全体を囲っている作りになっていた

街は広く、石垣の壁が街中にもあるみたいで、拡張を何度もして大きく発展しているのが見てとれた

リウ達は荷馬車も泊めれる宿屋は門番から聞き、最初に宿屋を目指す事になる

宿屋は石垣を3つ超えた中央にあり、冒険者ギルドや商業者ギルドの集まる中央部にあった、リウは荷馬車を宿屋へ走らせる

宿屋の従業員に荷馬車を預け、リウ達は宿屋で大きめの部屋を2部屋で宿泊する事になる、1部屋で食事を1部屋で寝る事にし、変則的ではあるが宿屋の了承を取り付け、リウ達は最初の食事まで部屋の中で寝る事にする

荷馬車の移動と連日の山犬の襲撃に備え、クラシスとリズも疲れが見てとれたので、無理せずに仮眠と称し、部屋の中でみんなで昼寝をする、それは『アイギス』らしいのだが、それが普通ではない事をリウは知らないでいた


リウは寝る前に、オルガさんの食材屋へは明日にでも行こうと思いながら眠りに着く・・・、他のメンバーは眠りはじめていたのか、寝息が聞こえはじめる


「今日はゆっくり布団で寝れる・・・」


そう呟きリウは意識を手放すのだった


次の街に到着

新キャラ「オルガ・アルト夫妻」食材屋

『銀の狼』グリム、他5人

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ