表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
10/354

0-10ひよこ亭は喫茶店?

5日間お世話になったギルドから宿屋の『ひよこ亭』に向かう

宿屋『ひよこ亭』は街からすぐの場所にあった

『ひよこ亭』は喫茶店のような雰囲気で、確かに冒険者よりも貴婦人が通いそうな店構えである

宿屋の中もケーキの甘い香りがしており、テーブルでは少女らが紅茶とケーキで楽しそうに談笑していた


「すいません、冒険者ギルドから勧められてきたんですが・・・」


「少々お待ちくださ~い。マスター、ギルドからお客さんですよ~!!」

カウンターの奥からエプロンをした女性が

「あら、めずらしいわね。ギルドからの紹介でうちに来るなんて~」

とニコニコにしながら話してきた


「初心者向け宿として紹介してもらったんですけど、宿泊可能ですか?」


「大丈夫ですよ、ギルドでも聞いていると思いますが、うちの店では酒類の提供はございません。酒を飲む場合はギルドの酒場でお飲みください」


「酒は苦手でして宿泊可能なら大丈夫です、逆にここに泊ってもいいんですかね?」


「この『ひよこ亭』は冒険者ギルドの宿泊宿屋系列の1つですので、基本的には冒険者優先宿泊施設です。ただ、宿屋は千差万別で色々なタイプの宿屋がございます。料理充実している店、宿の中に大型浴場がある店、また、料理よりも酒類が充実している店、うちのように喫茶店風なケーキがある店などあります」


「そんなにいろいろあったんですね」


「ひよこ亭は基本は喫茶店です、そのため宿泊は可能ですが冒険者向けの料理は少ないです、そのため宿泊費がほかの宿屋よりも安く設定しております。一泊食事なしで50L・食事は各20Lで提供しております」


「ここに泊ります、とりあえず5泊お願いします」


「ありがとうございます、申し遅れました私は『ひよこ亭』の店主兼マスターのアライズです。それとウエイトレスのアリサ、もう一人いるんですが席を外していますがウエイトレスのアンナがいます」


「わかりました、自分はリウといいます。今日からお世話になります」

ぺこりと頭を下げ、マスターのアライズさんに250Lを手渡す


「部屋に案内しますね、アリサ、お客様を2Fの201に案内して~」


「はい、201ですね。カウンターの隣の階段から2Fに上がります、リウさんついてきてくださいね」


リュックを背負いなおしアリサさんについていく


「201の部屋は2Fの階段から上がり右手の部屋になっています。部屋の扉に201と書いてありますので間違いが無いようにお願いします。部屋の扉は施錠できますので外出の際はカウンターに鍵を預けてください。また、1Fには男女別に小さいながらに浴槽と洗面所がありますのでご利用ください」

アリサさんに201と刻まれたキープレートが付いた鍵を渡された


「施錠可能でカウンターに鍵預ける、1Fにお風呂あり・・・了解。アリサさんありがとうね」


「いえいえ、今日からよろしくお願いします。晩ご飯はすぐに準備できますが1Fに降りて声をかけてもらえば大丈夫です」


「食事代はその時支払えばいいのかな?」


「そうです、1Fの喫茶店が開店しているときのみ食事可能ですので気を付けてください、ひよこ亭は宿屋としてはめずらしく深夜営業はしておりません、宿屋に戻るのが遅いと泊れない可能性があるので気を付けてください」

ペコリと会釈してアリサさんは1Fへと降りて行った


201の鍵で部屋の鍵を開け、部屋に入る。部屋の中はギルドの休憩室と同じつくりをしており、簡易ベットにクローゼット、机に椅子があるだけだった

「クローゼットは鍵かけれるな、机の下にも金庫っぽいのもある。どっちも部屋の鍵で施錠可能か・・・貴重品はないが保管可能っと」

クローゼットにリュックの着替えを入れ、机の上に革のジャケットとナイフ、両手棍を置く


宿代を支払い全財産は1850Lか・・・、毎日のご飯代で1日60L消費するとして最低でも薬草採取なら2~3回はしないと生活できなくなる訳か

5日間でもう少し薬草採取をしつつ資金を集めよう、森の中は被弾無しでもクエスト完遂できる自信はついたし・・・戦闘しないからLv1のままなのは残念感いっぱいだがな

ステータスの方は戦闘無しでも少しづつ上昇してはいるが強くなっている実感はないな




リウ 人間 冒険者Gランク


Lv1

HP 48

MP 60


力 7

速さ 10

体力 8

魔力 10

器用 10


スキルポイント 6P


スキル

片手棍Lv1 両手棍Lv1 回復魔法Lv1 生活魔法 危険回避 世界標準語


隠しスキル

MAP 鑑定眼



両手棍は毎朝の棍棒の練習で修得した、隠しスキルの2つはギルドカードに記載していないことから通常のスキルと違うということで誰にも話してはいない

一応、スキルポイントを2つ消費してポーション製造を覚えたいが道具屋でポーションをじっくり調べてから実践しないとポーションを販売したり製造調合するのは控えたいな


こっちの世界に流されて5日間経ったけど、流されてここまで来た感じがするな。よくある物語のように無双したり内政チートしたり姫様とのラブロマンスとかは無理な気がする。戦闘無しでLv1のまま生きていければいいか~♪


とりあえずは、生き残る事を考えよう


いつでも戦える技と、回復する腕と、逃げ切る移動手段は考えないとだめな気がする。戦うにしても両手棍はある、傷ついても回復魔法は覚えたし、戦闘回避可能な危険回避スキルと広範囲MAPが使える、あとは攻撃魔法を覚えれば遠距離から狙撃で討伐クエストもできるか・・・?

攻撃魔法はスキルポイント消費でも修得可能だけど魔道具屋さんで魔法について調べてから修得した方がいいかも知れん


今日は『ひよこ亭』の晩ご飯を食べて考えよう


スキル 両手棍Lv1を覚えた

宿屋 ひよこ亭

女将兼マスター アライズ

ウエイトレス アリサ

ウエイトレス アンナ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ