活動日誌 1ページ目
今年、私は今をトキめく花の女子高生になりました!!
きっと沢山の出会いがあるんだろうなぁ… 明日からが楽しみだよぅ!
「誰に話しかけてるんだよ。周りの人に迷惑だろうが」
「ふぁ~い」
なによ、一回ぐらい少女マンガみたくやってみたいじゃない。女の子のロマンだよ!
ちなみに、この口の悪いのが幼馴染の優希。同じ高校に通うことに偶然なってしまった。
「さっさと帰るぞ。おばさん、心配性だからな」
「は~いはい」
特に会話もすることなく自宅に到着。
私の家の前には怪しい30代半ばの怖そうな男性が。一方優希の家の前には可愛らしい小学5,6年生位の少女が、インターホンを鳴らしまくっていた。
私と優希はあまりにも見慣れない景色を目の前にして怖くなり電柱の陰に隠れた。
「な、何あれ…」
「俺だって聞きたい」
互いに知らない人物だった。
「ねえ… もしかして私の家の前にいる人って…ヤクザ屋さんかな?」
「そそそ、そんな訳ないだろ。だったらうちの前にいる女の子はなんなんだよ」
「さぁ…隠し子??」
そんな会話をしていると、次第に2人のインターホンを鳴らす速度が機械並に早くなってきた。いい加減壊れてしまうのでしょうがなく私は、怖そうな男性の前に行くのだった。
「健闘を祈る!!」
後ろからそんな声が聞こえた気がするが、祈られて何とかなるなら何とかしてほしい。そしてお前も行けよ。口には出さないけど。
「あ、あの…すいません」
「アァン? お嬢ちゃんここの娘さんかいな?」
ひいぃぃぃ怖い!!しかも関西弁!
「は、はい…」
「そうか…ほな、お母さんに会わせてもらいます?」
お、おおおお、お母さん!? まさか昔何かあったなんて…せめて娘には言ってほしい。
待たせると怖いので急いで鍵を取り出し鍵穴に刺す。今までにないくらいの速さでドアを開け、叫ぶ。
「おおお、おかーーーーさーーーん」
奥の方からお母さんが出てきた。なぜインターホンで出なかったのだろう…
お母さんは私の後ろで構える長身の30代半ばの男性を見て、顔を真っ青にした。
「…キーさん、なぜここに…」
「久しぶりやのう、さっちん…」
うわー知り合いだった! どうしよう、まさか借金!? 勘弁してください!
「とりあえず、上がって」
上がらせちゃうんですね!?
こんな出会いは、待ってない。
2作目です。
まだまだ素人ですが、よろしくお願いします!