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恋してると周りが見えないよね

作者: 星野☆明美

あの人が好き!

夜、ロマンチックな公園で彼に電話した。

「こんばんは。今時間ある?」

「こんばんは。ちょっとならいいよ」

やったー。

「明日の二時限、小テストの出題範囲教えて欲しいんだ」

とかなんとかかこつけて、話を長引かせたい。

いーしやーきいもー、いもーいもー♪

石焼き芋屋さんが車でこっちに近付いてくる。

「なに?石焼き芋?お前、今どこにいんの?」

訝しげな彼。

「ちょっと、家はうるさいから近所の公園」

「そっちの方がうるさかろ?何やってんだ」

「まってまって。切っちゃやだ」

切羽詰まって電話握りしめる。

いもいもー。あったかーい石焼き芋はいかがですか?

大音響。しかもこっち来るなって願ってるのに、余計近付いてきておっちゃんが私をじろじろ見る。

女の子1人で何やってるのか、とか、芋買ってくれないかな、とか表情にありありと見て取れる。

「俺、忙しいから」

「え」

プツン。ツーツーツー。

明日絶対、芋食っただろう、って言ってくるぞ。

私は半ベソをかきながら、ほくほくのお芋を食べて今度はどうすればいいか考えていた。

「わっかんないや。帰って寝よ」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 男、わがまま。 (ーωー)
[良い点] どうしようもなく、空回りしてしまう感じが面白かったです。 [一言] この場面では、焼き芋屋のおっちゃんに分かれと言う方が無理ですね。
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